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【RFM】背伸びをしない生き方『遺欲』

📖 今日の教え

原文
子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う。


学問をするのは、自分の修養のためであって、人に知られるための虚栄心からやっているのではない。自分が他人から認められないからといってクヨクヨ思いわずらうより、他人の真価を見抜けない自分の低い能力を思いわずらう人になりたいものだ。

🌱 考察

渋沢氏はこの教えをもって、「無理に背伸びをして、”判断の目”を曇らせるな」と述べている。今回の訳は、とても分かりやすかったため渋沢氏の意訳を記載している。

この教えを読む度に、私自身ひどく反省するのだが、それだけ”学問と虚栄心”を切り離すことはなかなか難しい。
何故こんなにも難しいかと考えていた時に、「遺欲」というワードが私の中で腑に落ちた。

テレビ東京プロデューサー 上出遼平さんの上記の講義で、「遺欲」というパワーワードが私の心に突き刺さった。
人間は、食欲・睡眠欲・性欲などの基本的欲求と同じくらい、「何かを遺したい」という「遺欲」があるのではないか、という講義だ。

一見、この「遺欲」と今回の教えは矛盾しているように思う。しかし、上記の講義でも触れられているように、この欲求は虚栄心から生じるものでは決してない。私たちが死に触れそうになったとき、根源的に湧き上がる欲求であるように思う。
そうであるから、決して背伸びをして遺す必要はない。ただ、こうした根源的な欲求を抑えつけることも不可能だろう。
つまり、何が言いたいかというと、、、

・「他人の真価を見抜けない自分の低い能力を思いわずらう」のは当然
・その上で自分の修養のための学問を、背伸びをせず、アウトプットする(残す)

こうすることで、今回の教えに従って、日々精進していくことができるのではないかと思う。

私たちは様々の感情の中で揺れ動きながら、人の”心”と混じり合い、等身大の”何か”を遺す、そういう生き物なのかもしれない。

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本記事は、以下の本を参考に作成しています。

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