江原礼子/ 日本ホビー協会

一般社団法人「日本ホビー協会」会長。編集者。合同会社Run Planning代表。 衣…

江原礼子/ 日本ホビー協会

一般社団法人「日本ホビー協会」会長。編集者。合同会社Run Planning代表。 衣食住全般にわたり、数多くのライフスタイル系雑誌、書籍の企画編集に携わる。ハンドメイドにまつわることを中心に、この場で様々な情報発信をしていきます。猫が大好きで、特に黒猫には目がありません。

最近の記事

クリエーター藤本裕美さんの”夢を形にするチカラ”とは?──

『刺しゅうでお直し』という書籍をご存じでしょうか? 2019年9月に初版が発売になったあと、あれよあれよという間に版を重ねて現在は5刷り。その後も『図案のいらない可愛い刺しゅう』『フレンチシックなサイズとダメージのお直し』など、次々に書籍を出版している今注目の人が、今回お話をお聞きした藤本裕美さんです。 ある日のこと、読売新聞の広告に『刺しゅうでお直し』のタイトルを見つけたとき、とても印象に残ったのを記憶しています。その直後に何気なく聞いていたFM放送で、この本のことが再び

    • ホビーショー実現に向けて、クラウドファンディングに挑戦します!

      いよいよ明日、10月27日午後12時より、クラウドファンディングに参加します。その目的は、皆さまからの温かいお気持ちとご支援を、来年行われる日本ホビーショーにすべて込め、空白の2年間を感じさせないくらいに、成長の1歩に変えたいからです。 2020年、2021年と2年続けて開催中止となった「日本ホビーショー」。私が会長を務めている日本ホビー協会が主催する世界最大級のハンドメイドの祭典ですが、年に1度春たけなわの時期に開催されるこのイベントは、ハンドメイドを楽しむ多くのファンに

      • ビーズラジオにゲスト出演しましたよ!

        前回このブログでご紹介した”DJ TOBBYのビーズラジオ。”トーホービーズさんは、ホビー協会の事務局からも目と鼻の先にあるのですが、スタジオにお邪魔して、なんとゲスト出演させていただきました! DJ TOBBYこと山仲元さんは、とにかく話を聞きだす名人なんです。声がとてもいいことは前回お知らせしましたが、私が前職の(株)主婦と生活社でどんな風にして雑誌創刊まで漕ぎつけたか?とか、ラジオが実は大好き!とか、どんどん聞き出していき、こちらもテンポに合わせてどんどん答えてしまう

        • DJ Tobbyこと山仲元さんがチャレンジする、今どきラジオの魅力とは?

          2021年1月から、ビーズを製作、販売するトーホー株式会社の山仲元さんが始めた、インターネットラジオ。あれよあれよという間に直近の回では、なんと79回を数えるまでに! 登録者数も1,000人をはるかに超えてきました。 この方、とにかくパワフルで、白熱灯のように明るくて温かいのが持ち味。トーホービーズのサイトをぜひのぞいていただきたいのですが、「ビーズでエンタメ」をキャッチフレーズに、楽しいコンテンツをたくさん組み込んで、ビーズに関わることならなんでも発信しようという積極的な

        クリエーター藤本裕美さんの”夢を形にするチカラ”とは?──

          2020 キルトフェスタ XVが次につなげるものとは?

          本来ならば東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会が開催の年に行われる予定だった”キルトフェスタ2020”。主催の鷲沢玲子先生はじめ、多くの生徒さんや関係する皆さまが、2年に一度のこの展示会開催に向けて怠りなく準備を進めてきただけに、予想もしなかった新型コロナウイルスの出現。「開催順延もやむなし」と判断するまでおおいに胸を痛め、悩んだ末の2021年6月14日から19日までの開催となりました。 日本ヴォーグ社が所有する、中野クラフティングアートギャラリーでの開催は、

          2020 キルトフェスタ XVが次につなげるものとは?

          作品集出版を記念したキルト展は   ため息と歓声に包まれて………

          開催が直前に迫っての”第45回 2021 日本ホビーショー”の中止。突然のことだけに、いまだに事後処理に追われています。そんな中少し前にさかのぼりますが、こうの早苗先生からキルトのレッスンを受けている生徒さんたちの作品展が開催される、というお知らせをいただき、出かけて行ったのは東京が満開の桜に包まれていたある日のこと。2017年5月に市谷からここ、中野富士見町に移転した「日本ヴォーグ社」のなかの展示ギャラリーに、キルト作品を中心に約150点がスポットライトを浴びて、嬉しそ

          作品集出版を記念したキルト展は   ため息と歓声に包まれて………

          ZOOM対談第3回目はディー・エム・シー株式会社 代表取締役 小山田光晴さん

          2011年に、DMC日本支社の社長に就任して、ちょうど10年が経つという小山田光晴さん。フランスはもとより、欧米、そしてアジアで手芸糸における世界最大のプラットフォームになるという本国DMCの戦略のもと、刺しゅうの持つ魅力をさまざまに語っていただいたYouTubeでのZOOM対談でした。刺しゅうはオートクチュールの最後の仕上げ。おしゃれの極みとしてとらえられ、それは和服に施す刺しゅうと立ち位置は同じことだというお話など、今まで気づかなかった発見が随所にあった、とても興味深い内

          ZOOM対談第3回目はディー・エム・シー株式会社 代表取締役 小山田光晴さん

          Zoom対談2回目のお相手は”ハンドメイド・カンパニー”の早川辰悟さん

          you tube動画を使って、Zoom対談を始めています。4月27~29日に開催予定の”第45回 2021日本ホビーショー "。このイベントを少しでも多くの皆さまに知っていただきたくて、関係者の方々からめったに聞けないお話を動画でご紹介しています。you tubeの対談では、早川さんのお仕事のことを伺いました。ハンドメイド・カンパニー株式会社を創立した10年前に、どんなことがあったのか──。詳しくはぜひこちらをご覧いただきたいのですが、ハンドメイドを主軸に据えながら、他社がや

          Zoom対談2回目のお相手は”ハンドメイド・カンパニー”の早川辰悟さん

          ハンドメイド雑誌『COTTON TIME』今、昔──。

          株式会社主婦と生活社で、編集者として夢中で働いていたころに創刊した『COTTON TIME』。世の中に誕生したのは1993年、秋のことでした。テスト誌という位置付けて4号を発行しましたが、『私のカントリー』別冊として第1号を出した時から定期雑誌として育てていきたいと考え、版型はA4変型判中綴じ、発行形態は年6回の隔月刊誌にすると決めていました。”コットンタイム”という雑誌名も、コットン素材の意味合いはなく、”コットン、コットン”と糸を紡ぐ音を連想して名付けたものです。雑誌コー

          ハンドメイド雑誌『COTTON TIME』今、昔──。

          ZOOM対談 第1回目のお相手は 久米健太郎さん!

          3月1日より、YouTubeでZOOM対談を始めました。これは4月27,28,29日に開催予定の「第45回 日本ホビーショー 2021」を一人でも多くの方々に知っていただくためのもの。出展者のみなさまや、このイベントをサポートしてくださる方々をゲストにお招きして、いろいろとお話を伺うというものです。 司会進行を江原が務めていますが、動画の中ではお聞きできなかったあれこれをこのnoteでさらに深堀して、 ハンドメイドの魅力を、またゲストの会社がどんなことをなさっているのかをお

          ZOOM対談 第1回目のお相手は 久米健太郎さん!

          驚きでした!インスタグラムが刺し子人気を下支え

          小学校での家庭科の時間、古くなったタオル地やふきんを前にして、初めて針を持った経験。運針と呼ばれる一連の動作ですが、針目がぎくしゃくしてちっともうまく刺せずに、ちょっと恥ずかしかったことを思い出してしまいます。その運針の連続模様で出来上がる「刺し子」が、ここ数年静かなブームになっているとか。いったい何がきっかけで、日本古来の伝統刺しゅうが見直されているのでしょう。 刺し子は東北地方に古くから伝わる刺しゅうの技法で、主に衣類の補修に使われてきました。津軽のこぎん刺し、青森の菱

          驚きでした!インスタグラムが刺し子人気を下支え

          Cohanaが伝える地場産業の底力と可能性

          ”小さくて可愛いもの”は、この世の中にたくさんありますが、日本に古くから伝わる伝統工芸や地域の産業にこだわった、ハンドメイドにまつわる道具の数々。Cohanaと名付けられ、多くのハンドメイド好き、雑貨好きの心を虜にしているのを、ご存じでしょうか? 私がCohanaを知ることになったのは、Web サイトがきっかけ。イメージを統一して華美なものは排除し、できるだけシンプルにその魅力を伝えたいという思いが表れている美しいサイトを読み込んでいきました。「実際にどんな商品なのかこの目

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          マスクを少しでも楽しむという視点

          「イロイロなマスク」展。見て歩記新しく年も改まった1月のある土曜日のこと。渋谷ロフトで行われているタイムリーな企画展「イロイロなマスク」に行ってきました。 この企画は渋谷ロフト主催の「イロイロなマスク」(2021年1月8日~1月25日)から、日本ホビー協会がお誘いを受け、「マスク博」として参加させていただいたもの。「日本ホビーショー」を主催する"日本ホビー協会"が、こうしてイベントに出張するのはあまり例のない試みです。 昨年やむなく開催を中止した「第44回2020日本ホビ

          マスクを少しでも楽しむという視点

          はじめまして。

          みなさま、こんにちは。江原礼子と申します。 noteに文章を書くのは初めてですが、(株)主婦と生活社で長い間雑誌や書籍の編集に携わってきました。ジャンルは衣食住全般にわたり、ライフスタイル誌と呼ばれるものを多数手がけてきましたが、”普通の人たちの普通の暮らし”を一貫してお伝えしてきたように思います。 2020年より一般社団法人「日本ホビー協会」の会長を務めていますが、昨年は毎年4月に行われていた「日本ホビーショー」の開催が中止となり、お客さまにも出展社の皆さまにも多大なご