【砂漠を緑に】空気から水を取り込むフィルムが開発されたぞ

砂漠を緑化すると生態系が変わって、生物の多様性が復活したり、保水力が高まるから、雲が出来やすくなって、雨が降りやすくもなる。
寒暖の差が小さくなって、雨降ったら豪雨という極端な気候も穏やかになったり、CO2の濃度が下がったり、農耕が出来るようになったり。

メリットがとても多い反面。砂漠によって生息していた生態系がこわれてしまうことがある。

メリットが大きいから、緑化を優先する事は決して悪くは無いけれど、貴重な生態系をこわしても良いのかという懸念もやっぱり浮かぶ。
とはいえ、そこに住んでいる人たちの生活が豊かになれば、優先させるべきなんだろう。

アラブ首長国連邦で植林工事が過去に行われていて、1979年4月から85年12月まで、長い期間をおいて進めていた。
年間降雨量は平野部で50-100ミリ、山岳部では100-200ミリ。気温は夏になると55℃になるという。

8万本の樹木を1本毎に潅水(かんすい:水を注ぐこと)するために、地表部にドリッパーラインを血管のように設置する。そのために給水ネットワークを砂の中に埋設して、侍らせていくそうな。

数年後には樹木は生長して、すくすくと育っていく。使っている井戸水は塩分濃度が高いので、塩分を除去したりドリッパーの目詰まりをチェックしていく。

この緑化がどこまで出来るのか、わからないけれど、ある程度緑化ができたら、自らの力で緑化を進めることが出来るかな。その緑化した土地で新しい生態系が出来る可能性があるかもしれない。


テキサス大学オースティン校、コックレル工科大学の研究では乾燥地帯の大気からきれいな飲料水を取り込む素材を開発した。

このすごい素材は1キロの製造から2ドル程度の費用で空気から水を取り出すことが出来る。

フィルム1キロで湿度15%の地域で、1時間当たり6リットル。湿度30%なら13リットルも飲み水を取り出せる。

空気から水を作る研究は実用的になっているモノもある。でも、手段はたくさんあった方がいい。

何かと砂漠化が進むと言われている世界的な問題だけれど、それでも問題に立ち向かおうとしている人たちもいる。

納豆を研究して、樹脂ポリマーを製造して、5000倍の保水力を持つ納豆樹脂を開発した人もいる。

きっと、自分らが思っている以上に緑化は進んでいると思うんだけれど、こういう具体的な数字がわかるところないかな。

鳥取砂丘が緑化したら、観光客は減るかもね。


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