【納豆はやっぱりすごい】納豆菌が寿命延伸とストレス耐性を向上させるぞ

納豆は日本人のソウルフードではないかなと思うけれど、西の保田は苦手な方も多いらしいので、いまいち威厳が足りない気がしている。

発酵食品自体がうまみそのものなので、匂いさえ克服できればおいしく食べられる。匂いだけは。でも、それが一番ネックだ。自分も苦手な発酵食品はある。

納豆菌は他の菌よりも強いので、たべていれば免疫を強めるにもやくだつ。どれくらい強いのかというと、酒造に携わる人たちが食べるのを避けるくらいに強い。

なので、健康増進をしたいと納豆をひたすら食べた人がいたけれど、さぞかし健康的になっているに違いない。

使い尽くされた言葉だけれど、「過ぎたるは及ばざるがごとし」生物は共生関係だ。一強だけの生物だけでは多様性を失い、いずれは緩やかに消滅するモノで。


大阪市立大学大学院生核化学研究科、大阪公立大学大学院生活科学研究科の研究グループは線虫を用いて、納豆菌が宿主の寿命に与える影響を検証した結果、納豆菌を与えた線虫の方が、標準餌を与えた線虫よりも寿命が優位に延伸することを明らかにした。

さらに寿命との相関が指摘されているストレス耐性についても検討を行ったところ、紫外線および酸化ストレスに対する抵抗性が向上することも明らかになった。

今回の研究では体長約1ミリの小さな動物として基本的な組織、機関や自然免疫系を有し、寿命が最大でも約3週間と短い線虫をモデル生物として、納豆菌が宿主の寿命に与える影響を調べた。

納豆菌を与えた線虫と、標準餌である非病原性大腸菌を与えた線虫とで比較した結果、寿命が優位に延伸することが明らかになった。さらに線虫変異体を用いた解析から、納豆菌による寿命延伸作用には自然免疫や寿命に関わることで知られているp38MAPK経路やインスリンIGF-1様シグナル伝達経路が関与することもわかった。そして、紫外線および酸化ストレスに対する抵抗性が向上することもわかった。

納豆菌は動物の寿命を延ばしてくれるようだ。自分たちが何気に食べている発酵食品のスタンダードは身近にいながらも、健康を守ってくれていた。これからも、うちの食卓には納豆があるだろうし、なるべく、食べていこうという必要性が強くなった。

発酵食品はやっぱり侮れない。小さな微生物は生物にとっての共生関係だ。これを忘れて経緯を書いた食事をしていたら、まもなく健康を損なうだろう。犬も長いパートナーだけれど、微生物はもっと古い関係なのだから。

#日本の研究

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