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夫婦間の問題を相手のせいにしても解決しないワケ

夫婦や家庭で問題やトラブルが発生したときに、つい相手のせいにしたり、犯人捜しをしたりしませんか。

「Aという問題を生み出した原因はBだ」といった「ものの見方」を
直線的因果論
といいます。

僕たちは、この直線的因果論で、ものごとの原因を特定したくなる傾向があります。

しかし、この「ものの見方」が問題をこじらせるケースも多いのです。

僕と妻との例でご紹介します。

妻は、僕にやって欲しいことがあると、一度ではなく、二度三度と言います。
それほど急ぎではないことでも、繰り返し、
「あの件どうなったと確認します」

最近は口頭だけでは飽き足らず、付せんで、食卓の僕が座る椅子のところに貼り付けるようになりました。

それが、時に5〜6個リストアップされることがあり、うんざりします。

結果として、そのことをやるのがおっくうになり、後回しになるということがあります。

それをみて、妻はますます、なんでやってくれないのと思い、付せんのメモ書きとともに、いつやってくれるの!と口うるさくいうということがあります。

僕はこんなふうに考えています。

「妻が口うるさいから、そんな口うるさい人間の言うことを聞きたくない。どんどん頼まれ事のやる気が下がる。だから、頼まれ事は後回しになるんだ」

つまり僕の頭の中では

「妻の頼まれ事に対して後回しにするのは、妻が口うるさいからだ。
後回しにする原因は妻にある」

という直線的因果論が成り立っており、僕の中ではそれが正しいと信じています。

一方で、妻はおそらくこのように考えます。

「夫がやることをすぐにやらないから、私は何度も言わなければならないし、付せんに書かなければならない。
本当ならば、口うるさく言いたくないし、付せんにわざわざ書きたくはないが、やってもらわないと困るから言わなければならない」

と考えているのです。

つまり、妻の頭の中では、

「自分が夫に口うるさく言わなければならない理由は、
自分が頼んだことをすぐにやらないからだ。
私が何度も繰り返し言ったり、付せんに書かなければならない原因は夫にある」

という直線的因果論が成り立っており、妻はそれが正しいと信じているのです。

要するに、

僕は、
「妻が原因なのだから、妻が変われば問題は解決する」と思っており、

妻は、
「夫が原因なのだから、夫が変われば問題は解決する」と思っているわけです。

そして僕は、
「妻が何度も口うるさく言うのであれば、頼み事なんてどんどん後回しに
しよう」
と、ますますやりたくなくなり

妻はそんな僕を変えようとして、ますますうるさく言うようになります。

そして、それに呼応して僕は、ますます頼み事を引き受けたくなくなる・・・
こんなかんじで「悪循環」が生じるわけです。

このように、相手に問題の原因に求めても、悪循環は終わらず、何ら問題が解決しないことがあります。

では、このような悪循環に対して、どう対処すればいいのでしょうか?

ポイントは、相手に原因を求めず、犯人捜しをせずに、アプローチしてみるということです。

家族や夫婦の問題については、家族心理学のアプローチが、それにあたります。

次回の記事で、家族心理学のアプローチについて、詳しくお伝えします。


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