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危ない危ない忘れかけていた。

音楽を聴くことが好きで、音楽に感情を揺さぶられ、音楽に助けられて生きてきた人間である僕は、電子ピアノをある時、買ってみた。
全く弾けないけど買ってみた。というその時のフットワークの軽さを褒めてあげたい。
これは所有欲を満たすのではなく、やりたいことをやりたいように投資することをしたから。ピアノを誰に聞かせるわけでもないので、好きな曲を心地よく弾ければOKだ。(自分が弾けていると思えば弾けている風でも甘やかせてOKだ)

その電子ピアノを弾くことから1ヶ月くらい離れていた。
理由はこれと言ってないのだが、なんだか弾く気が起きなかっただけ。気分屋って困ったもんだ。

今日の仕事終わりにそのまま弾いてみようと言う気分に急になった。気分屋って困ったもんだ。

弾いてみて思った。
やっぱり忘れている。手が迷子になっていた。迷子になっていたのだが、かすかに残る記憶を手探りで掴もうともがく。
もがく。
もがく。
もがくとかすかな一筋の細い糸を掴むことができる。
その細い糸が切れないように慎重に手繰り寄せる。
手繰り寄せる。
手繰り寄せる。
手繰り寄せると取り戻すことができる記憶。

記憶というか手が覚えてくれていたというわけだ。
手ってすごい。

そうして危うく忘れかけていて永遠に取り戻せなくなる直前だった音符をかき集めて、また誰に聞かせるわけでもなく音符並べを楽しむのでした。

今度は忘れないように頻度上げてピアノと遊ぼう。
並べたことない新しい音符の並べ方も覚えていって瞑想のように穏やかな日々を送るために。

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