
COLLECTIVE 2022 に全国から集まった ZINE を PARK GALLERY 加藤が1つ1つ向き合いレビューしていきます。まだ触れたことのないパーソナルな ZINE…
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COLLECTIVE レビュー #58 ZINEつくろうよ!『ONE DAY ZINE TRIP No.1』(東京都)
2018年から5年間、毎年甲子園のように続けてきた COLLECTIVE も今年で終わりだ。2、300冊くらいの ZINE に触れて、それらをこうして言語化してきた。とにかく言えるのは、ZINE というのは気軽で、その気軽さからプレーヤーも増えてきていて、その種類は千差万別だということ。クオリティよりも大事なのは中身で、それは作らされてるものであってはいけない。「好き」な気持ちが充満しているべきだし、ついつい衝動的に、動いてしまっているものであってほしいし。作ったあと、たくさ

COLLECTIVE レビュー #53 dayoung cho 『ㅂㅗㅁ,ㅇㅕㄹㅡㅁ,ㄱㅏㅇㅡㄹ ,ㄱㅕㅇㅜㄹ』(東京都)
20年サイクルで生み出されると言われるファッションの流行の波。確かに少し前まで20代の子たちのあいだで、GAP や POLO を代表する90年代のミドルスクール的なストリートファッションが流行していたように思う。コロナ禍になるとそういったフィジカルなファッションの子が減り、わりとシックでタイトなモードとルーズな古着をミックスさせたようなカッティングエッジなファッションが目立つようになる。音楽活動をはじめた2000年のはじめころ、そういう仲間がたくさんいたように思う。 振り

COLLECTIVE レビュー #50 ヒラヤマメグミ『Blue shadow,Green flower and Girls portrait 』(神奈川県)
ずっと映画が好きで、映画を毎日のように何本も観ていた時があった。映画好きだった母の影響も大きかったと思う。物心ついた時にはビデオテープがなぜかたくさんあって、タイトルも内容もわからないまま映画を見ながら育った。スクリーンがあるわけでもないけれど、小さなボロボロのテレビで、それはやっていた。東京に来る時の夢も「映画監督になる」だったし、いまでも本数は減ったけれど、映画を観ている時はあの頃と同じくらい夢中だ。 そんなぼくが絵や写真などの作品を見る時に大切にしているのが「映画的