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パリ、寒くない?!

9月28日、3ヶ月ぶりのパリ。
最高気温15度、最低気温9度。

午前7時40分、パリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着。

まだまだ夏の気温の東京から飛び立ち、モワっとした暑さのアブダビを経由して早朝のパリに降り立った瞬間、咄嗟に出た。

さむっ!


フランス語学習者であればわかるだろうフランス語の二種類の「寒い」
Il fait froid. ー(気温が低くて)寒い
でも
J’ai froid. ー(自分が)寒い
でもなく

ただの、さむっ!

夏生まれ夏大好き気温30度万歳暇があればビーチで昼寝したい私である。
23時間前までノースリーブ一枚でアイス食べていたのに、今からヒートテック必須?!
お気に入りの紺ブレ持ってきたのに、下にカシミヤのセーター着ないと?!
素足生活の終焉?!え、まだ全然ブーツの気分じゃないよ!
これからどうやって生きていこう…

出国前最後の日本食、カップのアイスの中で1番お気に入りのセブンの白くま。


入国審査のALL PASSPORTSの列に並びながらあれこれ考えていると、私の番になった。
Bonjour. と挨拶を交わした後は何を求められることもなく。
マスクをおろして顔を見せろとも言われず、滞在許可証はあるかと聞かれることもなく、職員同士でおしゃべりしているだけ。
いつも通り適当なページに入国スタンプを押され、Merci.と言って去る。
預け荷物もやたら早く運ばれてきたので、大量の荷物を手に出口へ向かう。
外に出ると、そこは馴染みのあるフランスだった。
マスクなしの人々、独特なにおい、足元に落ちている吸い殻。
鼻を通り抜ける乾燥した空気を吸った瞬間、あーパリに戻ってきた!と思った。
その瞬間、これまでのモヤモヤは何処へ。
頭の中は、タクシーを降りたら買って帰るであろう近所のサクサクのミルフィーユでいっぱいになっていた。

飛行機を降りてからタクシーに乗車するまでの所要時間、15分。
運命の分かれ道並みに悩んだが、所詮私の悩みなど、圧力釜で米を炊いているうちに解決するものなんだなあと実感。

ここ数年街の至る所で工事が多いパリ。
シャルル・ド・ゴール空港から家までの道で、3ヶ月前にはなかった近代的なショッピングモールやオフィスらしき建物をちらほら目にした。
外向けには歴史の遺産を死守している花の都だが、時代の流れに抗えない一面もあったりする。

ペリフェリック(都市高速道路)の渋滞に舌打ちしながら終始あおり運転をしていたドライバーのムッシュが笑顔でドアを開けてくれた。

Merci. Au revoir〜. (ありがとう。では〜。)

うわっなにこれ、さむっ!!!


結局ミルフィーユは買い忘れたし、やっぱり9月のパリは寒かった。


バターたっぷりのクロワッサン。フランス入国後の一食目。


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