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レストランに犯罪者inパリ

Bonjour!

パリ在住のボンビーガールです。

今回は、私が以前アルバイトしていたレストランに犯罪者が入店してきた時のお話をします。

私は1年ほど、パリのレストランでアルバイトをしていました。

以前から盗難や、不審者がくることがたま〜にあるらしく、防犯ブザーの設置場所や不審者が来たときの対処法などは、アルバイトを始めた時に教わっていました。
しかし、働いて10ヶ月ほどが過ぎても実際にそのような場面に出会したことがなかったので、このまま契約期間が終了するまで、何も起こらないと油断していました。

契約終了1ヶ月前の冬のある日、その時は突然きました。

顔に切り傷があり、ジャージを着た怪しげな男が電話をしながら入店、

働いていたレストランは立地もよく、あまりジャージを着てくるようなお客さんはいなかったので、その時点で少し警戒。

男はしばらく店内を電話をしながらウロチョロ、、、怪しい、、、

とても怖かったですが一応お声がけを...と思い、

『何かお探しですか?』と話しかけると、『あ、あの人たちに用があるんだ』と、女性2人のお客様のもとへ。(フランス語で。)

なんだ、知り合いか、なんて一安心。

しかし、彼が話に向かった女性2人のお客様の顔は困惑した様子。

しばらく遠くから様子を伺っていると男性の手から何十枚ものカードらしきものが、、、

とても怪しい。しかも、お客様も困った様子。
意を決し、話しかけに行くことに、、、
すると男性の手には複数人のIDカード、身分証明書があり盗んだ様子。

『どうされましたか?』と私が尋ねると男性は『俺は、刑務所から仮釈放されているから、手足に電子バンドが付けられているんだ。金がないと遠くに逃げられないから、金をくれ!』と言い、バンドちらつかせた。(なぜ、大量のIDカードを持っていたのかは、聞けなかったので分かりません...。)

初めて見ましたよ...かなりガッチリとしたバンドで、これもまた恐怖を煽る。

後々調べてみると、

フランスでは再犯を防ぐために性犯罪者や罪を犯した人を仮保釈時にGPSのついた腕輪や足輪を装着させ、監視する『電子監視制度』があるそうです。

お客様が脅されてる状況でもあり、もう、ちびるかと思うぐらいビビっていましたが、私は店員の立場。何かあってからでは遅いので、男性を店外へ促した。(完全に事前に教えてもらった防犯ブザーの存在を忘れてしまっていました。)

何かぶつぶつ言いながら、不服そうに出ていく男、、、

すぐにドアの鍵を閉め、少し女性に詳しい話を聞き、警察に通報しました。

フランスでよくあることなのかは、分かりません。しかし、ここはフランス。
もっと緊張感を持って仕事をしておくべきだったと、私なりに反省しました。

翌日からは男性スタッフにヘルプを求めること、防犯ブザーを鳴らすことを徹底し、無事アルバイト期間が終了しました。

ああ、フランスって怖い、と思ったお話でした。

では、次回の投稿で!



 

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