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左側通行おじさんの話

うちの近所の怖い話。

最近、頑なに左側を譲らない人が多いという噂があった。

自転車は、車道が原則。左側を走る。
やむなく歩道を走行する場合は、車道側を徐行する。

その日は用があったので、駅まで自転車で向かうことにした。
子供は、夫に任せてきた。


電動自転車は、重い。子供を乗せれば尚更だ。
神経も使うし、疲れる。走行中、楽は楽だが倒れたら立たせることが大変である。

本当は、今日の用事だってキャンセルしたい。
寒いな。
もう今年も終わりか。
大掃除しなきゃなぁ。

そんなことを考えながら、次の角を右折する。
この先、広くはない路地だ。

ゆっくり道へ入っていく。
(この斜めに入っていくことがいけなかったと、あとで後悔する。)

右折先、こちらに向かってくる自転車が見えた。
距離にして30m程だろうか。

スピード的に、相手が先に通り抜けるだろう。
右折途中ではあるが、私はブレーキを踏んだ。
通せんぼするかたちであったかもしれないが、私の前、相手の右側には十分なスペースがあった。


きっと私の前を通ってくれる。そう思った。

すると相手は、私の方に向かってきた。
スピードが落ちる気配はない。

一旦、止まるとすぐに走り出せない。
(ぶつかるっ!!)と、思った。

ギギーッ!!
急ブレーキ音。

「ばかやろーっ!!」
相手は年配の男性だった。

私が動くまで相手は微動だにしない。
しかたなく私はペダルを踏んだ。

私の後ろ側、相手からすると左側を通り過ぎ、怪我もなかった出来事。

ただ、

子供を乗せていなくて本当に良かった。。。

どんどん恐怖が私を襲ってきた。
気を付けなくては。

帰宅して、夫にこの話をすると、ニュースで自転車トラブルの暴行事件が報道されていた。

近所だけでは、なかったようだ。



 


妻からの話をそのまま書きました。

何が伝えたいか





怖かったよって話。


車や自転車だけでなく、又、年代に限った話でもないと思います。
事件、事故、トラブルに、ひとまず自分や家族が巻き込まれないことを切に願います。
不謹慎にも、左側通行おじさんってタイトルで、面白く書けると思いましたが、無理でした。

//AKIさん、写真を使わせて頂きました//


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