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(動作)介助に必要なのは筋トレよりも「〇〇」学

皆さん、おはこんばんちわ。

兵庫県で常勤PTとして働きつつ、整体院と講師業を週末起業したり、もっと家事や育児ができて人生幸せになる男性を増やすべく情報発信をしている

中井 宏俊(なかい ひろとし)です。


Twitterで気になる文言を見かけました。


スムーズに体交するための筋トレもあるよね!


これを見て、

「なんだかなー」

と思ったわけで。


でもこれって、看護師さんや介護職の方々からしたら、

「うんうん」「そうだよねー」

と、ちょっと同意してしまう内容なのかもしれません。


PTっぽいこと言っていいですか?


結局筋トレして筋力上げても、力技でやるような介助は相手への負担も大きいですし、どうせ自分の身体も傷めることになります。

物理学、それも基礎で十分だから学ぶと、コツというか、効率良い介助ができます。


私の動作介助練習会でも、その辺りの解説はしています。

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とある病院さんで開催させてもらった動作介助練習会(勉強会)での一コマ。


とりあえず『てこの原理』だけでも知っておいて、介助の場で考えられるようにしておけば、腕力に頼らなくても少しでも楽にできることは体感できるはず。

もちろんそれ以外も大事ですが。


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てこの原理を「いらすとや」さんがわかりやすいイラストを用意してくださっていました。

いらすとやさんのリンクは下記。


これ見て、ピンとこない人は、てこの原理を調べましょう。ネットでいくらでもわかりやすい解説のサイトがありました。わざわざ本を買う必要はないですね。


さて、ここからがTwitterでも呟いていない私の本音。

PTって(OTさんはわからない)、物理学というか、運動学を必ず学ぶんです。

必修科目に入っているし、必ず物理的な発想を問う問題が、国家試験でも必発しています。


なので、当然ですがPT(理学療法士)は物理学、最低でも運動学の知識は持っているはずなのです。程度の差はあれど。


で、私も実習や臨床で今まで見てきた感想を言ってしまうと・・・


介助下手な人が多いんちゃう?!意外と!!


というものです。

どんな介助か、というものは参考になりそうなページがありました。

下記サイトの「NG」と書かれているものを参考にしてみてください。

特に立ち上がり、ところのやつですね。

患者さんのズボンの腰の辺りを持つやつ。

これめっちゃやってるPT多いんです。


いやいやいや、体重100kg以上の人の介助ならわかりますが、

介助を必要とする患者さんの多くはそこまで重い人はそうそういません。


でもやってるんです。PTが。

そりゃ看護師さんや介護士さんたちもやりますよね。


だって物理学、運動学の知識を持つPTが、敢えて「力技」に頼って介助しているんですから。


だから、最初に紹介したような、

「体交に必要な筋トレ」みたいな発言が出てくるのもやむを得ないのかなぁ、と思ったりしています。

もっと頑張ろうよ、理学療法士!!

『理学』の名前はダテじゃないっ!!!
(機動戦士ガンダムのアムロレイのイメージでお願いします(笑))


今ならYoutubeなどでわかりやすい動画がたくさん出ています。

今の新型コロナウイルスの感染が懸念される中でも、セミナーに行かなくても勉強はできます。

本も沢山あります。

私も勉強会を開催しており、このウイルス感染騒動が落ち着けば、また実技をたっぷり取り入れた勉強会をやりたいと思っています。


筋トレの前に、せめて運動学、できれば物理学を学びましょう!


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