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夏の瀬戸内海の風を感じる、尾道ひとり旅。
ここ1年おうちでこもり切りで仕事する日々が続き、
夜、布団に入っても2時間も3時間も眠りにつけない日が多くなっていました。
ある日、眠れなくて、明け方4時、
10階のマンションからぼーっとベランダから遠くのまだ青い世界を眺めていたら、
かすかに聞こえる電車の音
淡い朝焼けに照らされキラキラと光る
コンビナート工場地帯
どこまでも広がるビル群と住宅と線路
朝の澄んだ空気が不思議と心を軽やかにし、
まだ見ぬ景色への好奇心を掻き立てられるような気持ちが湧いてきました。
"とにかくどこか遠くに行きたい!"
その衝動で
当てもない旅に出ようと決めました。
どこに行こうという具体的な目的地は決めずに、
とにかく西に行こうとだけ。
なぜ、西に行きたかったか。
最近好きな人が沖縄にできたということも関係していたのは確かです。
あわよくば、この24時間煌くコンビナート群の街を出て、大阪〜広島〜福岡に渡り、鹿児島まで行ってしまい、そこから船旅で沖縄に渡ろうかと、
半ば本気で考えていました。
沖縄までのピーチやジェットスターのフライトは1日に1本しかないので、とにかく今すぐ行動したいという気持ちが先行して、そんな無謀な考えが浮かんだり。(鹿児島から沖縄まで船で渡ると30時間程かかることに後から気づくw)
しばらく帰ってこなくてもいいように
冷蔵庫の食材を使い切って、
部屋を綺麗に片付けて、
戸締りをして、おうちを出たのは朝7時。
とりあえず、近鉄特急で大阪に向かいました。
奈良を経由して、
田園地達を望む電車旅、2時間半。
大阪に到着。
ここは父の故郷であり、
父と母はこの街に週の半分は住んでいます。
(単身赴任の父の元に母が、実家のある三重から
週3〜4で通っている)
阪神ファンで吉本ファンの私たち家族は
この街が昔から大好きです。
学生時代はユニバの年パスを持ってたほどにしょっちゅう行ってたのに、社会人になってからはあまり行かなくなってしまった大阪。
この土地でいったん降り立ち、
次の目的地を探すことにします。
仕事ができるカフェに入り、
今日のやることをいったん終わらせつつ、
一睡もしてなかったので仮眠をとりつつ、
iPhone12の契約をしに来ました。
(いやタイミング謎すぎwww)
そうしてその日はなんばで一泊し、
翌日は尾道に向かおうと決めました。
なぜ、尾道だったか。
それは、noteでいつの日か見た記事が
ずっと私の憧れとして記憶に残っていたからでした。
カナエナカさんのこの記事です。
https://note.com/kanam/n/n3aa8889b01a5
フィルムカメラで撮られたような淡いタッチの尾道の写真たち。何気ない風景にどこか情緒を感じ、瀬戸内海の海風が気持ち良さそうな雰囲気が写真からも伝わってきます。
わぁ、行ってみたい。。
縁もゆかりもない土地。
生まれてこの方行ったこともない土地。
なのになぜこんなにも惹かれたのかは
よく分からないけれど、雰囲気が大好きな
熱海や、和歌山の白浜、江ノ島に近しいものを感じたからかもしれません。
さらに言えば、つい最近見た
映画『ドライブ・マイ・カー』
この映画で登場するのが広島、
瀬戸内海が眺める場所。
この作品がとても気に入ってしまった私は
作中の場所にも強く魅了されました。
こうして、尾道に一体何があるか
どんな場所なのか、ほぼ調べないまま、
自分の直感だけで向かうことに決めました。
ただ、そこには
とても優しくて穏やか空気が流れていること、
私はきっとどこかで確信していたように思います。
▲改札を出ると素敵なブックカフェが。
▼目の前はもう瀬戸内海。
ひたすら続く海岸線。
港町。
海岸線から一本中の道に入ると
そこにはなが〜い商店街が続く。
観光客にも地元の方にも愛されているような
センスの良いモダンなお店、昔からあるであろう
味のあるお店が交互に建ち並んでいる。
熱海にも近いような、鎌倉にも近いような。
海街の情緒がたっぷりと漂っている。
時期が時期なのもあり、
どこか過去の栄華を感じる物悲しげな雰囲気が
いっそう趣きを際立たせる。
バブル期に思いっきり栄えたであろう
白浜、地元で言う愛知の西尾、
知多半島を思わせる。
大好きな雰囲気。
細い路地がたくさんあって
お洒落でレトロなカフェがとにかく多い。
そして尾道といえば、尾道ラーメン!
そこらじゅうにお店がある✨
とても綺麗に透き通ったスープが特徴♪
瀬戸内海産いりこだしがあっさり美味しい。
しっかり魚介の風味が香る、ヘルシーな感じのする味わいでした。
そしてさすが海街。
お散歩してると猫にたくさん遭遇🐈
この街の人はみんな猫が好きなんやろうなぁ。
「猫の細道」なんてものが存在した。
さっそく散策♪
ところどころにたくさんの猫のオブジェや
猫の看板があり、とても可愛い細道。
まるでジブリの世界に迷い込んだような
不思議とワクワクする気分になりました。
この日の宿は貸切状態。
「出汁と酢。」というお店も経営されてる
お洒落なオーナーさんのゲストハウス。
尾道にはゲストハウスがとても多い。
観光地であり港町でもあるからなのか、
四国に渡る人、四国から来る人、
旅のお客さんがたくさん訪れるのだろう。
翌朝10時。
尾道といえばしまなみ海道!
さっそくレンタルサイクル🚴♀️して、
朝からフェリーで向島に渡りました。
島一周できるかな〜なんて、甘くみていた。
ものすごい山である。笑
さすがにママチャリだときつい😂
行けるとこまで行こうと思ってたけど、
1時間と少し、島を走ったらヘトヘトになりました。
次は必ずクロスバイクかロードバイクで来よう✨
サイクリング自体はとても気持ち良かったので
必ずリベンジしたいです☺️✨
山を越えることができなかった証拠がこちら。笑
ちなみにしまなみ海道は尾道から始まり、
愛媛の今治まで続きます。
1番長いコースで77km
所要時間は約5時間程らしい。
しかしアップダウンが激しいコースなので
あくまでロードバイクでの時間がこれなのだろう。
ちなみにロードバイクが趣味の父はこのコースを
完走したことがあるらしい。😳
自転車を高らかに持ち上げてるのが父。
私も絶対リベンジしたい!!!✨
ちなみに尾道から向島まではフェリーが12分毎に
こまめに出ており、110円払えば自転車ごと島に渡してくれます。
気を取り直して尾道散策♪
街を見渡せる高いところを目指してみることに。
とにかく坂、坂、坂、坂、、、
登る、登る、登る、登る、、、笑
真夏の炎天下、汗だくになりながら高みを目指す。
そこに待っていた景色は、
この景色である。。
尾道の街が一望できる。。
圧巻、、!!
登ってきた甲斐がある。
すごく気持ち良い場所でした。
頂上まで登ると、
千光寺というお寺に辿り着きます。
ここからの眺めは、街と海が一気に見晴らせるので、とても贅沢な場所でした😌✨
あぁ、この景色を求めていたんだなぁって、
私の世界はまだまだ無限に広がっていて
どこにでも自由に飛び立てるような
不思議と勇気が湧いてきました。
うまく言葉にできないけど、
この街の雰囲気がとても好きでした。
宿のオーナーさんも優しくて親切な方で
フェリーのおじさんも気さくな方で
尾道は町の人がとてもフレンドリーで
飲み屋で飲んでると町の人に話しかけられて
一緒に飲むことができるのが尾道の名物のひとつだと、後にフォロワーさんに教えてもらいました。
コロナ前まではそんな光景が当たり前だったそうです。
素敵な文化だなぁと思いました。
また、コロナが落ち着いたころに、
必ず来たいと思います。
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