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システマを知らない人と話すこと あとダンスとの共通点

システマは日本ではまだまだマイナーです。相手によっても変えますが、システマについて説明する時は、護身術とか、合気道みたいなやつ、というと伝わる感じがします。

余談ですが、私がポーカーを始めた時もその説明に苦労した記憶です。今でこそ、芸能人がSNSでポーカーをしていることを積極的に発信したり、テレビ番組で取り上げられたりしていますが、10年以上前は競技人口も少なくマイナーでした。

ギャンブルのイメージが強いためか、「カイジみたいなやつでしょ?」とか「そんなギャンブルやって大丈夫?」とかよく言われました(笑)。
運の要素もあるけど、囲碁や将棋みたいなマインドスポーツでもあるよ、と説明しても全く理解されませんでした。

トランプは52枚しかないので、どのカードが配られるかは確率的な要素が入ります。トッププレイヤーは、その確率的な要素をベースに心理的な駆け引きをしながらチップを賭けます。また、アメリカではMLBのようにポーカーの大会を配信する専門番組も人気を博しています。

話はシステマに戻りますが、システマは現代社会のサバイブに役立ちますし、いつかポーカーみたいにメディアに取り上げられて流行する日がくる可能性があると思います。

多くの人がシステマに触れる機会があることはよいことだと思いますが、純度の高いシステマがうまく継承されるのか、システマを悪用する人が現れないだろうか、など懸念もあるなぁと思いました。

で、なぜこんな話をしたのかと言うと、ダンサーにシステマについて説明する機会があったためです。

個人的な感覚ですが、長く特定の競技を続けている人にシステマについて説明すると、「それ、同じことふだんの練習で言われる!」と共感されることが多く、一度通じ合うと、あまり説明はいりません(笑)。
特にお互いの動画を見ると、細部まで身体を感じて動かし表現することの共通点が浮き彫りになってきます。

主な共通点は以下です。
・踊り方を学ぶのではなく、身体の動かし方を学ぶ
・空間全体を広く感じる
・一見、身体が動いていないように見えても身体の内側は常に動いていて、エネルギーが流れている
・止まる、動くのメリハリ(テンションとリラックスの使い分けと両立みたいな?)
・そもそもシステマで人とシンクロした時の動きがダンスっぽい(笑)

あと、うまい人のシステマの動画を見せたら、「動きを見ているのが気持ちいい」と言っていました。私もうまい人の動きを見ると気持ちいいし、心が落ち着きます。

人間の本来的な機能を使っている動きを見ると、本能的に心地よいと感じるのかもしれません。そんなことを考えました。

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