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気づいたら「エシカル消費」というブランド世界線

こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、【14期】エシカル・コンシェルジュ講座受講生のカワムラです。

第7回講義「社会を再構築するソーシャルビジネスの作り方 ~社会起業家たちの挑戦~」。講師:田口一成さん(株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長)。

今回は、誰もが前向きに働き、自分らしく生きる社会を目指したボーダレス・ジャパンのソーシャルビジネス「ビジネスレザーファクトリー」をご紹介します。


誰もが前向きに働き、自分らしく生きる社会へ

バングラデシュでは、日本の約4割の国土に1億6千万人の人口を抱え、その過剰な人口が都市の高い失業率を招いています。

とくに、家族を養わなければいけない貧しい人々(親のいない若年層、シングルマザー、障がい者など)は、未就学、未経験などの理由から、働きたくても働けない、あるいは低賃金、劣悪な労働環境で働かざるを得ず、経済的に苦しい生活をしています。

そんな貧しい人々の雇用を創る事業として、牛革というバングラデシュの現地資源を活用した高付加価値商品を自社工場で製造。貧困層を優先的に直接雇用し、日本で販売することで安定的な収入かつ高賃金を実現するために、ビジネスレザーファクトリーは誕生しました。

使用するのは、伝統行事の祭りや日々の生活で食べられた牛の革。廃棄されるレザーを最大限に生かしています。

ものづくり初心者は、日本の革職人へ丁稚奉公し、「菊寄せ」など日本の技術を学びます。革製品は生産工程が多く、とくに革小物は組み立ての工程が多いので、工程を分けた独自の生産ラインを構築。経験が少ない人でも、チームで修錬を積むことができる仕組みをつくりました。

シングルマザーへは出産後の育児代、就学時の入学費用を支給、託児所も運営しています。障がい者へは、車椅子でも働ける環境を整えました。

日本の19店舗で働くメンバーも定期的に現地を訪問し、商品への理解を深めています。

作り手、売り手、買い手の「はたらく」を応援し、誰もが自分らしく前向きに生きられる社会を共創することを目指したブランド、それがビジネスレザーファクトリーです。

▪️ビジネスレザーファクトリーのソーシャルインパクト

  1. 未就学や障がいを理由に働くことができない、または劣悪な労働環境で働いている

  2. 自社工場で未就学や障がいを理由に働けない人を優先的に採用。現地資源の本革を使い高付加価値商品をつくり、自社ブランドで販売する

  3. 誰もが前向きに働き、自分らしく生きられる社会をつくる

▪️2023年のソーシャルインパクト

バングラデシュ工場雇用創出数:500

バングラデシュの工場の外では、仕事を求めて待つ人たちが毎日いるそう。このようなソーシャルビジネスをロールモデルとして、世界中に広げていきたいとボーダレス・ジャパンは取り組んでいるのです。


先日、エシカル・コンシェルジュ講座のオンラインアウトプット会があり、北海道在住の受講生と話をする機会がありました。ビジネスレザーファクトリー札幌店はとても素敵な店舗で、先述のブランドストーリーがほとんどアピールされていないと聞きました。

購入する人たちは、バングラデシュの作り手たちの労働を応援している意識もなく、魅力的な商品だったからという理由で購入し、調べたら”エシカル消費をしていた"と気づくのです。

※今後は、ビジネスレザーファクトリーのストーリーを、よりユーザーに伝えていくブランディングを予定してるそうです

自分が魅力を感じた商品が、実はエシカル消費に繋がっていた。ちょっといいことをしていた。その気づき、なんか嬉しくないですか。エシカル消費は、意識高い系の人たちによるアクションだけではないのですから。

こんなブランドがもっと増えていったら、こんなブランドのファンの輪がもっと広がっていったら…。気づいたら、世界はちょっとよくなっていると思いませんか。

僕たちのPAF MALLも、そんなブランドのひとつになれますように。

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