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狂気。

朝学のお話は
短かった

「学び続ける生命は
無限の喜びと
究極の成長がある
学び続ける人生は
停滞も無い
行き詰まりはない」

学びがどれほど
大切かよくわかってたので
ストンと腑に落ちた

隣で学んでた
おばさんが
ボクの叔母さまに
「学び続けるなんて
無理よね」と
ヒソヒソしてた

叔母さまはニコリと
して頷いていた

帰り道
叔母さまは
「わたしは学び続けること
賛成だわ言えなかったけどねぇ」

ボソッと云う

どうして云わないの?

相反する言葉
わざわざ聞かせても
相手には耳障り
口論するつもりも無いし
相手の考えも
尊重したい
どうしても
自己主張することでもないし

叔母さまは
ボクを眺める
そしてひと息して
また話す

わからないわね
本当の事を
誠実に話すことも
時には必要ね
衝突覚悟で話して
議論し合って
仲良くなる
そんな場合もあるわね

人との交流の中では
日常的に狂気は潜んでるの
ほんのフトした瞬間なの

自制心をもって
云う云わない
その判断

これは本当に
わたしにとって
気疲れする作業なの

わざわざ不愉快になる
会話をする必要は無いけど
云わなきゃならないこと
言うべき時に
云うのは慎重にすること

間違うと
親しき中にも礼儀あり
ケンカになりかねない
大切な人と疎遠になるのも
悲しいです

叔母さまが顔をあげて
ピタッと口をつぐむ

ボクが見上げると
ニコっと微笑み

何事も体験よ
経験は人生を豊かにする
何でも話せる友人や
保護者を見つけることは
ダイヤモンドを
手に入れるより
凄いお宝を
手に入れたことになるの

人生を楽しんでね

何故だか
叔母さまが涙目だった
そんな気がする

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おじいちゃまと
美容室へ行くと
床屋に連れていかれて
「おかっぱ」ヘアにされる

それを理解したので
去年から
ちゃんと叔母さまが指定した
予約もした美容室へ
一緒に行って
「ボブ」ヘアにしてもらう

しかし
おじいちゃまが
「同じ髪型じゃ」と云う

微妙な違いを拘るのは
「おんなだけ」と
なじられた

そうかなぁ
ボクは違うと思うけど・・。



読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました