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東京タワー。

窓際に
置いたソファー
本当なら
日の当たる場所

長雨
眺めながら
ポツリ

「東京へ行ったら
東京タワーを観るかしら?」


リビングから

微かに聴こえる声
食卓で珈琲を楽しみ
新聞紙広げ直す
手を止めて

声の方へ首を伸ばし
ずり落ちた
眼鏡を指先で
鼻へとかけ直しながら
応える

「はあ?
そりゃお前
スカイツリーだろうよ」


新聞のどこを
読んでいたか
わからなくなり
手元を折り返し読み返す

すると声が返る

「え?
プライムツリー赤池?
あなた
ららぽーと東郷のほうが
お好きだって
言ったじゃない?
おかしいわね」

声がする方へ
振り向き
顔をしかめて

「呆けんでくれよ
そりゃ名古屋の話だろ?
東京スカイツリーって
言ったんだよ」

少し考え
傍らの猫を撫で

「東京にも
プライムツリー
あるってことね?」

おじいちゃまは
居ても立っても居られない
おばあちゃまの
ソファーの傍らに歩み寄り

「寝惚けたのか?
東京タワーって
昭和世代感覚抜けんなあ
スカイタワーてのがあるんだよ
観たでしょ一緒に」

「・・・・。」

おじいちゃまも
おばあちゃまも
共に30代や40代に
間違われるほど
見目若々しい

御年65歳
おばあちゃまは
その少し下

おじいちゃまが
ボクに気づき

手のひらを
ひらひらして
ボクを呼び寄せる

じ「おばあちゃまがな
スカイツリーと
プライムツリー
違いがわからんようだ」

ば「・・・・。」

ボク「おばあちゃま
スイカツリー食べたい?」

じ「!!」

ば「そうね」

じ「パコちゃん
スカイツリーだよ
スイカツリーじゃないよ」

ボク「おじいちゃま
思い出せないこともあるよ
心配しないで
突然思い出すよ
スイカでも食べて
スカイツリーの
画像探そうよ」

昨夜叔父さまが持参した
スイカを叔母さまが
ちゃんと処理して
皮と種を取り除き
サイコロ型に切って
冷蔵してある
タッパを探しに
踏み台を移動させ
冷蔵庫のぞく

ちょうど目の高さに
スイカゼリー
出来上がってる

ボク
「わあああああ!
おじいちゃま
ゼリーにしようよ!」

ボクはゼリーの器並んだ
銀色の深型バッドごと
引き出そうとする

後ろから
おばあちゃま
手を添える

「ぱこちゃん危ないわ」

ボク
「あれ?おばあちゃま
いつの間に?」

「ちゃんとわかるのよぉ
お台所の事は任せてね」

気づくとおじいちゃまは
ちゃーんと食卓に座して
ゼリーの登場を待っていた

ボク
「おじいちゃま!
ちゃんとおばあちゃま
みててよー」


「え?どうして?
ゼリー食べるんじゃろ?」

ボク
「や、そうだけどね
話の流れ的にさあ」


「何の話だったかな?」

「・・・・。」


「ぱこちゃん
おじいちゃまね
1つの事すると
1つの事忘れてしまうから
少しづつね」

ボク
「えええええ?
お2人とも
お仕事なさってるのに
大丈夫?危険じゃない?」


「うふふ本当ね
けど大丈夫よ
自分達の
出来なくなって
きてることが
何だかわかるのよ
出来ることだけするからね」

ボク
「おばあちゃま
スカイツリー本当に
知らないの?」


「んーそういう名前は
プライムツリーしか
思い当たらないのよね
東京でおじいちゃまと
眺めたのも
東京タワーだったわ」

ボク
「え?さっきおじいちゃま
スカイツリー2人で観たって」

ば「さあどうかしら
2人で東京行った時は
まだTDRも無かったし
私の記憶だと
東京タワーなのよね」

じ「おいゼリーまだかな」

ば「今出て参りますよ」

器に盛りつけた
ゼリーを盆に並べ
ボクに渡す

ば「ぱこちゃん
おねがいね」

慎重に運びながら
テーブルに並べる

3人でテーブルに腰掛け
窓の外の長雨に光る
紫陽花を眺めながら
食べるゼリー輝いて見えた


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学びたいこと
たくさんあり
ボクの年齢でも
自由に学びたいこと
受講させてもらえる
場所を探した

他国の17歳のひとが
日本の大学で
学んでいたりする

大学へスグ行きたいとか
そう云う話ではない

学びたいことを
学びたい
ワガママかもしれない

もっと簡単に
日本のゲーム機のように

購入すれば
与えてもらえる
学ぶ場所があるといい

もちろん
購入しなくて
与えてもらえるなら
それが1番だが
講師陣にも
対価は必要だ

学びはもっと
ボーダーレスに
なって欲しいと願う

もちろん
義務教育だとかの
必要性に意義は無い

しかし制限と制約が多い
例えば健常者じゃないと
「特別」な授業になったり

もちろん
介助の必要な子もいる

介助者も同行したら
何故イケナイの?

制服を
男女別にしないで欲しい
制服はあってもいいが
どれを着用しても自由に

何年生でも
どの学年の授業を
受けることを
可能にして欲しい

ボクの知ってる
姉妹は
お姉ちゃんが
妹の面倒をみてる
お母さんは病床で自宅に
お父さんは事故に遭い
身体が不自由になり
病院に行ったり来たり

妹は保育園の送り迎えが
難しくて
お姉ちゃんが一緒に
学校に連れてくる

先生たちは
「お家の人は?」
「親戚は?」
毎度聞くけど
日々の暮らしに
親戚だって
暮らしがあるし
生活があり介入できない

そのうえ
両親は
死んでいるわけでもない
病気でほとんどを
寝て過ごす母
事故でリハビリなどで
通院を余儀なくされる父

文字の上では
何とでもできるように
云われるが実際は
そんなに簡単じゃない

そこで思う
学校にどうして
兄弟や姉妹を連れてきては
いけないのか
どんな問題なのか

学校側はきっと
「責任」として問題点を
捉えてるだろうけど
ボクらひとりひとりに
家族の状況がある

それは教師や
講師も同じじゃないのか
痴呆の母を連れて
授業を教えてもいいじゃない
産まれた我が子を連れて
授業を教えていいじゃない

何がダメなの?
誰もがそうなるんだ
暮らしは遊びじゃない
仕事より生活や家族は大切だ


実際
全学年が少ないと
同じ教室に
学年の違うひとがいる

だから
できないわけでもない

現代に則した
柔軟な対応で
教育の場を広げる

これはとても大切だ

ボク思うんだけど
映画のように
小学1年生4月度授業とか
各学年の月ごとに
授業を録画して
誰でもどこからでも
閲覧可能にすればいい

その場合
監督が校長とか
例えば★★大学監修とか

出てくる講師が
有名人気講師となる
場合もあって

有名な塾では
動画配信サイトで
既に始めてる
しかし有料だし
入塾しなければ
ならない

義務教育なら
無料でいかがだろう?

国内にいる
何方でも閲覧可能

講師になりたい人なんかも
どうやって教えるかの
学びになる

昔でいうなら
テレビ
今だと配信
様々な世代が
画面をながめて
楽しむのだから

有益な内容は増えても
いいのではないか

ひきこもりの人や
病院や施設などで
学校へ行けない人も

閲覧可能であれば
素晴らしいサイトになる

海外の友達に
ケンカの時に
言われた
忘れもしないヒトコト

「日本人はバカばっかり!」

まず英語での会話が可能な
同年代が圧倒的に少ない
また地域差があり

ボクの暮らす地域は
文教地区といって

おじいちゃまたちは
大学留学生の1人暮らしの
海外のメンバーと
接する機会が多く

通常の英会話程度はできるが
他の地域でおじいちゃまが
彼らと英語で会話すると
驚かれることが多い

保護者らの話だと
海外の留学生らは
母国語はもちろん
英語とは別で
興味のある国の言葉
例えば日本語や
世界人口の割合から
中国語を学ぶ人
など2~3か国語話す

先進国でありながら
日本語以外で話せる日本人は
とても少なく
また母国語も正確に話せない
日本人も多いと云われてる

ボクは正しい日本語は
国語ではなく
通常語だと思う

言葉は生きているので
新しい用語や略語は
日本語であり
正しいと捉えてる

もはや国語は
古文のいちぶと
感じてる

美しい日本語の
言葉の繊細さの文字は

口語ではほぼ聴けない
詩のようである



ありがとうございます
それじゃまたあした








































読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました