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ボードゲームが与えてくれるもの

こんにちは。りおです。

うつ病になり自立訓練事業所に通い始めました。

その施設では、精神に良い影響を与えるものとしてアナログゲーム(ボードゲーム)を取り入れています。

ゲームを通じてコミュニケーションや集中力の向上、楽しい時間を過ごせることによる精神の安定など、アナログゲームには様々な効果が期待できるようです。

僕が自立訓練事業所で体験しているアナログゲームについて、どんなゲームで、どんな面白さがあるかや、僕の成長や気づきをお伝えします。
それは今後も度々お送りしていきたいなと思っています。

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僕は発達障害があり、文章の読み書きが苦手ですが、頭の中は多動でいろんなことを感じたり考えたりしています。

自立訓練ではアナログゲームの他に、様々な認知療法(自分の思考パターンや行動を理解し、より健康的な方法で精神的な課題に対処するための手法)のワークもやります。

言語化の訓練として、また、その自立訓練や体験を通して僕の感じたことを発信することで「発達障害(や精神疾患のある人)の一例」をお伝えできれば、

発達障害者が何者かわからなくて僕たちと健常者さんたちとの間にできているすれ違いなどが、少しでも埋まって、みなさんが快適に過ごせる一助となれるかなと思って、文章で表現することに挑戦しています。

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今回は「ito」というゲームを紹介し、そのゲームを通じて得たこと、感じたことをお話しします。

僕は文章だけじゃなく数字も苦手なのですが、「ito」のおかげで少し数字のことがわかるようになったことに、ものすごく驚きました。

ゲームによって苦手が消えていくなんてとても不思議ですよね。

ito(いと)

「ito」は、プレイヤーがお題に基づいて引いたカードに割り当てられた数字を使い、
それが表すパーセンテージに最も合うと思う物や概念を考えて発表するゲームです。

アナログゲーム「ito」プレイ中

各プレイヤーは自分のアイデアを共有し、その後、他のプレイヤーが提示した物を手がかりに、全員がどのように数字を解釈したかを話し合います。

って、なんのこっちゃですね。

まず、山札には2種類あって、
1つは「お題」
1つは「数字」
です。

各プレイヤーは数字の札を、見えない状態で1枚ずつ引きます。
札は自分だけが見ます。

それと同時に1枚のお題の札をめくり、こちらは場に出して全員で内容を共有します。

例えば、
お題:動物の大きさ
のとき、
自分の引いた数字:90
だとします。

数字は1〜100があり、「色々な動物の大きさを比べたとき、90くらいに位置するであろう動物」を考えます。

「みんなが最大はゾウだと考えているかな?」と推理して、少し小さいところで「キリン」あたりを挙げれば当たってるかな?のように回答を挙げます。

各々が動物の名前を挙げて、全員の数字が小さい順(または大きい順)に並ぶ順番をみんなで話し合って推理します。

順番が決まったら一斉に札を開示して、推理したとおりになっていれば勝ちです。

と、ルールはこんな感じです。

面白さがまるで伝わらないって?
こんな淡白なルール説明だけだとわからないですよね。そりゃそうです。

みんなの基準を推理し、いかに的確な回答を挙げられるか

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