【コロナ引きこもり日記】16日目
16日目 5月22日(金)
やっと。
やっと、金曜日だ。
なんだか今週は、長い1週間だった気がする。
これでインターンもしばらくお休みだと思うと、心が軽い。
そのかわり、授業は始まるけれども。
9時からのインターンで、8:45に起きてパソコンの前に座る生活も、一体あとどれくらい続くのだろう。通勤通学の時間のない生活は、私はわりと好きでした。
また、13時までインターン。
ずっと思っていたけれど。
体面より、オンラインの画面越しに喋る方が、緊張する。なんでだろう。私の話を色んな人が同時に聞いているからだろうか。顔しか見えないからだろうか。なんでだろう。なんでか、とても緊張するのだ。
この時間に上がると、いつもインターンが少し長引く。業務が終わってからも、目標を達成できたか、などの項目を書かなければいけないため、いつもお昼ご飯にありつけるのは14時ごろになる。それだけは、結構不満だ。
今日のランチは、適当にサバ缶。
時間がなかったからだけれど、サバ缶って本当に美味しい。骨まで食べれる贅沢さ。素晴らしいね、魚って。
18時から、内定した企業の懇談会のようなものがある。行くかもわからない会社だけれど、誘われたからには参加するほかない。
それまで、『愛の不時着』を見進める。
夢中で観ていたら、いつの間にか18時になりそうだった。すっかり忘れてティッシュで涙を拭っていた私は、慌てて化粧を直して、パソコンの前に座る。便利な世の中である。
いかにも退屈な懇談会だった。
というより、「#懇談会とは」という感じの懇談会だった。全然楽しくなかったし、仲良くもなれなかった。これが対面であったら、もっと一人一人と深く関われたのだろうか。zoom越しだと、色んな人が同時に違う話題を展開出来ないから、そういう時は結構困るよね。zoom飲みとかで辛いのは、そういう所だ。
夜ご飯に、エビチリを作る。
ネギを入れすぎて、エビとチリというよりは、エビとネギって感じになった。エビネギ。まあ、なかなか美味しかった。やるじゃん、わたし。
ちなみにうちの料理は、企画が母で、実行が(ほとんど)私。会社のように役割分担してある。効率的でいい感じだね。うん。
『愛の不時着』をラストに向けて見進める。16話しかないのに、この充足感は何だろう。すでに、50話くらい観てきたような気持ちになっている。
観終わってしまった、午後9時半。
えもい。
愛の不時着ロスとは、このことだろうか。
一体、日本中、世界中のどれだけの人が、このロスを体験してきたのだろう。
しばらく、放心する。
最後の方で、このドラマが2つの対比する物語をずっと展開してきたということが、よくわかった。
ここで書くべきではないかもしれないけれど、今書かないと忘れそうなので、ちょっと語らせていただきたい。
ここから先は、少しネタバレになるので、まだ観ていない人やこれから観ようとしている人は、見ない方がいいかもしれない。
2つの対比とは。例えば、である。
韓国から逃げてきた詐欺師ク・スンジュンと、北朝鮮の社長令嬢ソ・ダンの恋愛。
一方で、韓国から降臨した財閥令嬢ユン・セリと、北朝鮮軍の中隊長リ・ジョンヒョクの恋模様。
どちらも、韓国(南朝鮮)と北朝鮮の許されぬ恋を描いている。
例えば、村のおばさん4人組と、中隊長の部下4人組。村のおばさんはユン・セリとの思い出を語り、部下はリ・ジョンヒョクの心配をする。共通点は、どちらの4人組も、ユン・セリとリ・ジョンヒョク、どちらへの愛もあるという事だ。
例えば。
同じ韓国出身で、同じように銃で撃たれて、同じように命が脅かされ、同じように心臓の鼓動が止まっても、心配蘇生さえも受けさせてもらえず、北朝鮮の救急車の中で死んでゆく詐欺師兼実業家のク・スンジュン。
心停止しながらも、韓国の大きな病院で、懸命な心配蘇生を受けた結果、いのちを取り戻した財閥令嬢ユン・セリ。
似ているようで、似ていない。
僅かなようで、大きな差。
まるで、これが韓国と北朝鮮の差だ!と製作者が言っているようで、深い闇の深淵を見てしまったような、そんな気持ちだ。
きっと、このドラマの奥には、突き進めていけばいくほど、深い深い政治的な意味が隠されているのだろう。今は、そこは見たくない。ただの美しく、過激で、嵐のような恋愛物語を見ていたいのだ。
でもこのドラマでいちばん不憫だなと思ったのは、リ・ジョンヒョクの婚約者だった、ソ・ダンだ。
彼女は、初恋の相手でもある婚約者に見向きもされず他の女に取られ、自分を好きだと言ってくれて、本気で恋をした相手は、銃で撃たれて殺された。こんなに酷いことある???彼女がドラマの中で一番、可哀想で、不憫で、残酷なほどに強かな女性だなと思った。
以上、考察おわり。
久々に、ドラマを見てこんなに考えてしまった。ドラマの良いところは、何も考えずに観れるところでもあるというのに。
こんなドラマを作ってしまうとは、末恐ろしい国、Korea。でも、チョアヨ。
この日記を始めて、16日。
最近は、色んな人が私のノートを見てくれるようになってきた。
その分きっと、良いものを書かなきゃ、とか、がっかりさせないようにしなきゃ、とか、そんな下らない感情と責任感で記事を書くようになるのかもしれない。
でも、私はまだ忘れたくはない。
何者の感情にも囚われずに、私による、私のための、私だけの感情で、好きな事を、好きな文字に載せて紡いでいく、その楽しさを。
誰のためでもなく、自分のために、書くことの素晴らしさを。
だから、まだまだこれからも、スキの数なんかに騙されず、ひっそりと、でも着実に、自分の言葉で、自分の世界を語っていきたいと思う。
そんな気持ちだ。
今日もありがとう、私。
さあ、今日は金曜日。
ひとり、晩酌でもして布団に入ろう。
ああ。今日も、外に出なかった。
おやすみ。
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