見出し画像

ギフテッドの定義によっては悩みを認知されない人がいるんじゃないかな

こんにちは。えめです。

今回は、HSS/HSPとギフテッドが似ていると言われる理由についてお話する、その前に。


今回は前置きの話をさせてください。

今回のお話は
ギフテッドの定義について個人的な感想です。


私がギフテッドという単語に出会ったのは、
つい最近のこと。

HSS/HSPを調べていたら出てきた、
というのがはじめての出会い。

ギフテッドってどんな人のことを言うんだろう?
みんなはギフテッドをどんな風に解釈しているのだろう?

いろいろ調べてみましたが、
相変わらず情報が錯綜していました。

そこで気になったのは、
定義次第では支援漏れが出てくるなーということ。

ここら辺について、
つれづれと、書き起こそうと思います。

お時間よければお付き合いいただけますと嬉しいです|・ω・*)


私がギフテッドという単語に出会うまで


私がギフテッドという単語を知ったのは、
HSS\HSPの情報を何気なく見ていた時でした。

そもそも、
私がHSS\HSPを自覚したのは、
双極性障害がきっかけです。

躁と鬱について、
「あんまり短いサイクルで躁鬱変わっているのは、発達障害が関わっていると思う。」
という先輩の記事から、



ADHDの気はある」という医師の見解

双極性障害を治して、
精神科訪問看護もして、
note書き始めたころに
HSPの概念をテレビで知る。



HSS/HSPについても知る

「私、HSS/HSPだったんだ。なるほどねー。」スッキリ。

HSS/HSP系メルマガにて
「HSS/HSPにはギフテッドがいる可能性。」

またなんか出てきた!

こんな流れです。


ギフテッドって何?

ギフテッドとHSS/HSPが定義としてあるなら、どんな違いがあるのだろう?

私がギフテッドでなくても、
HSS/HSPが似ているなら、
HSS/HSPのように双極性障害だとか、
ギフテッド由来でなにかしら病名をつけられる(誤診される)人はいるだろう。

そう思い、定義を勉強することにしました。


ギフテッドの情報錯綜


ギフテッドを調べると、
出てくるのが天才系のお話。

漫画「左ききのエレンー天才になれなかった全ての人へー」を読んだり、
書籍「天才を殺す凡人」を読んでいたので、

天才が煌びやかなものでもないことは世界観としてありました。


精神科訪問看護をやっていた時にも、飛び抜けた方はいましたので、イメージはかなりある。


ですが、なんかしっくりこない。

私にしっくりくるこないの話ではなくて。

定義自体に。


なんか人間の嫌な匂いがすごいする。

私の嫉妬の感情の話ではないです。

取り巻く社会の嫌な匂いがする。


なんか気持ち悪いなーと思いながら、
ギフテッドに関する書籍を購入し、勉強。

そしたら出てきたこの一文。

ギフティッド児やタレンティッド児は、資格を有する専門家により判定される、ずば抜けた才能ゆえに高い実績をあげることが可能な子どもである。

わが子がギフティッドかもしれないと思ったら

正直言って…

これを読んだ瞬間、が見えました。

実績って…?

今定義の話しているのでは?

これ、なんのための定義をしているのかな…?

もちろん、本には、
特徴や困難、発達障害との兼ね合いなど、
たくさんのわかりやすい情報も書いてありました。

ですが、私は、
定義にちらついている方向性がどうも気になって仕方ない。

「実績ってさ…
私達はなんのために生きているんだろう…?」

と、漠然とした想いに駆られる。


また、
別の視点では、

冷静に、
「この定義をみんなはどう使えばいいのだろう?」
という、率直な疑問も。

専門家は才能がわかるのか?
才能って何?判定基準どれ?
「ずば抜けた」の基準って何?
ずば抜けてなかったら非該当?
誰かに認められなきゃダメ?
ギフティッドって判定されたら、実績をあげないといけないのか?
普通に過ごす選択肢はないのか?
問題点はどこ?
ギフティッドかもしれないと困難感を持って相談しに行って、専門家から違うよと言われたら?

私なら、
なんかもう、相談せずに抱え込むと思う。

救いはないのか?

と、別の本を見ると、

(前略)実績が基準とされるのであれば、不公平性が生じ、自分の才能をどのように用いるかを決める自由意志を無視することになる。(Rinn & Bishop.2015)

ギフテッド  その誤診と重複診断

ありました。よかった。

書籍「ギフテッド その誤診と重複診断」は、
テーマだけにいろいろと慎重なものの見方をしていてよかったのです。

しかし、
肝心のギフテッド像がイマイチ掴めない。

どの状態のことを言いたいのか?

もう他者視点が多すぎて、
「群盲象を評す※」の状態。
※象の姿が見えない人が、見たことない象に触れて、あれこれ推測して実態とは違う姿になる。かつ、話がまとまらない様子。精神科あるあるの状態。


書籍勉強をそこそこに、
ネット検索開始することに。

あまり書籍と変わらないことが書いてあるが、
少しわかりやすい書き方はされている。

書籍で感じたものを超えて
変な書き方はされていないのが第一印象。

だがしっくりはこない。

いい意味で気になったのは、

学力が低いギフテッドもいる。学習環境によっては必要な学びができていない。ギフテッドとはいえ、まだ理解していないものは答えられない。」
このような記述がたまにあること。

学習環境の話もそうだし、
リーダーシップや音楽、運動、計算や一部の知識や能力がずば抜けて長けてる
ってことなので、
IQや学力が低いギフテッドもいる方が自然

とすると、
記載として目立つ、
「高IQ」や「人より飛び出た成果を残している」
みたいな表現が前に出過ぎると、

「そうじゃない人」は理解されなくなる
こともあるよね。

そう感じました。

ギフテッド当事者を訪問


世間での認知や定義を調べたうえで、
実際にどんな方がギフテッド当事者となっているのだろう?

そう思い、ネットやnoteを訪問してみました。

高IQのお話をしている方がやっぱりちらほら。

たまに心の発達の話をしている方も。


そんな中、
一人すごく気になった方がいました。

note外の方でご紹介は控えるのですが、
看護師のギフテッドの方。

人の急変や亡くなる時がわかるのだそう。


「あぁ、これか。」

私の中の全疑問が晴れました。

なぜ、
リーダーシップや運動や音楽などと、
計算や一部の学問と、
ひっくるめて「才能」でカテゴリされたのか。

なぜ高IQが言及されているのか。

なぜこんなにもまとまりがないのか。

なぜ「ギフテッド」なんか
様から愛された子」感のある、
独特の名前がついたか。


私の中のギフテッド論争に
一つの着地点を見つけました。

ギフテッドは視座が高い


ギフテッド当事者の方々を訪問していて、
高IQなどの他の名前で説明をすることができない方々、
つまりギフテッドという名前が必要な方のイメージをまとめると、

視座が高い

というイメージがありました。


他には、
善性が高く、表面上の理解を嫌う
人々が陥っている罠に引っかかっていない
全地球の苦しみを受け止めているような苦悩

哲学的なお話が多いのも特徴。


あとは、
自分の言葉を持っている


これが、看護師のギフテッド当事者の方の体験談で繋がりました。


ギフテッドという名前が必要なのは、
あくまで私の考察ですが、

「流れ」が入ってくるタイプの方

なのではないかなーと。


流れとは何か?
ギフテッドとは何か?

長くなるので私が理解している「流れ」の詳しい話は次回以降にしようと思いますが、
代わりに私の体験談を。

世の中にはいろんな種類の「流れ」があります。

中でも、ある意味わかりやすいのが、
人が亡くなる時。
※苦手な方は離脱を🙇🏻‍♀️

猫は死ぬ時にいなくなるって言いますよね。

人にもそういう本能や直感はあります。



私が昔病棟で働いていたころ、
割と元気なしっかりした患者さんが、
ある土曜日に騒ぎ出したことがありました。

「明日じゃないとダメなんだ!
家に少しでいいから帰らせてくれ!」

こう騒いでいました。

担当だったので、いろいろ対応したのですが、
「土日で対応できない」というのが結論。

今日はどうしたんだろう?

と引っかかりながらも、ナースコールで呼ばれる度に、「人数の兼ね合いで一時帰宅の対応ができない」とお詫びするという対応をさせていただきました。

そして日曜日。

私は夜勤入りでその方を担当することに。

ですが、
夕方に急変。

医師も予測できませんでした。

私も早い展開に戸惑っている間に。

その流れはきてしまいました。


本当に「"明日"じゃないと」
ダメだったのです。


この方は自分の「流れ」をハッキリ理解し、

何か大切なことを行う時間が欲しくて、

一時帰宅を緊急に希望されたんだろうなと思います。


この時、私にはその「流れ」が全然見えていませんでした…。

もう少しでも、必死さに誠意をもって向き合えなかったんだろうか。

申し訳なさで、今でも忘れません。


「流れ」には、

亡くなるとか、危険とか、
理屈で説明できない予測みたいなのが見えちゃう「未来視」のような働きがあります。

他にも、
構造」とか「見たことないもの」とか、
」とか「世界」とか、
そんなものを「流れ」は教えてくれたりします。


私は病気とドン底まで戦ってはじめて
体感としてその存在を知りましたが…


赤ちゃんが頭を回してお母さんのお腹から出てくるのも、「流れ」がわかってるから。

子どもが深い質問をたまにするのも、
言われなくても小さい子に優しくするのも、
「流れ」に接しているから。

「流れ」を感じる力は、
もともとは、みんなに備わっているものです。


でも、
「流れ」に触れていたことをみんな忘れちゃう。

目の前のことばかり見るようになってしまう。

そう教えられる、社会毒もあり。


そんな中、
変わらず「流れ」に触れ続けているのが、
ギフテッドなのでは?

そう思いました。


「流れ」に触れると、本能で人は感動します。

ギフテッドは「流れ」の触媒を、
人一倍苦労して作ることがあります。

多分、才能と呼べるものにするまでには、
膨大な古代文字を英訳するような過酷で大変な作業があります。

でも、
出来上がった作品を人は簡単に受け取る

受け取って嬉しかったら次は簡単に欲しがる

簡単に「天才」とか言って。

作品を見て、自分ができないので、何かしら八つ当たりする人もいる。

知らないものを怖がって、縛り付けたりパワハラのような行為でコントロールしようとする人もいる。

そして、かつての私がしてしまったように、
ギフテッドは理解されずあしらわれることも多分たくさんある。

それがどんなに大切なメッセージだろうと


こんな苦しみを持っている人を理解したい言葉が「ギフテッド」なんじゃないかなーと。


ただ、この「流れ」が、
太古の昔から言われているにもかかわらず、
共通認識されていないので、
なかなか定義が散らかって、
毒されているのではないかなーと感じました。


定義次第ではギフテッドに悪影響じゃないかな


周囲が、
表面上に確認できる何かでギフテッドを見ていると、
理解から漏れる人が出てくると思います。


高IQとか才能とか、
何か人が認める素晴らしいものが認知されないと、
ギフテッドって認知されないのであれば、

大切なメッセージを持っているの人を無視してしまったり、

私達がまだ認知していない美しいものを知っている人を見逃してバカにして世界を汚したり、

大事なフェーズを守ってくれてる人を排除したり、

してしまうんじゃないかなーと。


なんかもう世界が終わっていく感じがしますよね。


私リアルのお付き合いで知っている人に、
特段才能を認知されている訳ではないけど、
頭の良い学校行った訳でもないけど、
すごく聡明で懐深くてセンスがあって、
そして、
静かにたくさんの大事なことを無視されているような人が多いように思えるので、

今の一般化しつつあるギフテッドの定義は
なんか嫌だなーと思うのです。

資本主義すぎるというか。

もっと彼らはチャーミングな気がする。


あまりに資本主義や目の前のことに気を奪われていると、せっかくの世界が美しくなる機会が台無しだなーと思うわけです。


高IQはそれで辛いことがあるのは知ってる。

だけど、高IQとか高知能とか他にも名前があるから、そっちをメインに使ったらいいんじゃないかなーって。

誤解も多そうだけど、
ギフテッドって名前に込められている意味ってやっぱりちゃんとあるよなーと。

だから、
「流れ」をずっと感じることができるゆえに、
社会毒や現状に強く苦しめられている人達

って感じの定義がしっくりくるなーと。

思ったわけです。

まとめ

・みんな天才だとか才能の本質はわかっていないんだろうと思う
・ギフテッドの周辺は特に社会毒を感じる
・ギフテッドは「流れ」にいつも触れているのではないか
・みんなが「流れ」を思い出すのが、みんなの幸せになるんじゃないか
・いつも原因は社会毒なんじゃないか



そういう思いがあった上で、
次の記事で、
HSS/HSPとギフテッド、
悩み方とか、何が一緒で何が違ってくるか?

などを考察進めていきたいなーと思います。


お時間よろしければまたお付き合いいただけますと嬉しいです|・ω・*)

長文最後までお付き合いいただきありがとうございました🙇🏻‍♀️



前回記事


この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,254件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?