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SWOT分析で成長できる事業戦略を考える

こんにちわ。すっかり春めいてきましたね!(ただ、花粉に悩まされる方も多いのではないでしょうか)
さて、前回は事業戦略の練り方とタイミングについてお話しました。
今回はそれを踏まえ、事業戦略を練る上での分析の一つ、「SWOT分析」についてお伝えしたいと思います。



SWOT分析/クロスSWOT分析とは

「SWOT分析」とは、自社をとりまく外部環境(市場、競合など)と自社の内部リソース(ヒト・モノ・カネといった資産など)をかけ合わせて、
Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)

の4つに分けて分析することで、事業戦略等の打ち手につなげるフレームワークです。とても有名なフレームワークなので、ご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。
これら4つをさらに掛け合わせて分析し、戦略を立案する方法が「クロスSWOT分析」です。

図:クロスSWOT分析
  • 強み×機会の戦略:自社が持つ最大の「強み」を市場成長等の「機会」に活かし、市場参入やシェア拡大を狙う攻めの戦略

  • 弱み×機会の戦略:成長市場(機会)ではあるが競合に遅れを取っている状態において、自社の「弱み」を克服し、「強み」に変えていく戦略

  • 強み×脅威の戦略:自社が参入している市場に何らかの「脅威」が想定される際、それを自社の「強み」で乗り切る戦略

  • 弱み×脅威の戦略:最悪の状況を回避するために、事業縮小撤退など守りを固める戦略




中小ベンチャーは、まず強み×機会の戦略を考えるべき

以前、成長戦略についてお話してきましたが、成長する戦略の絶対条件は、
・市場が成長している
・自社が優位に立てる
つまり、「強み×機会の戦略」であり、シンプルに「伸びるか、勝てるか」です。
特に、高い成長とリターンを期待するベンチャーキャピタル等の投資家はまずそこを見ます。具体的には、
・参入している市場は今後成長するのか
・自社が勝つための戦略とリソースはあるのか(特に経営陣)

これらをより深く探ってきます。
成長期待が高い市場で戦っていなければ、基本的に高い自社の成長は見込めないでしょう(もちろん、既存のオールドエコノミーを破壊するような技術やリソースを持っている場合は別です。例えばラクスルのようなDX化が遅れているような業界でのディスラプトなど)

また、中小ベンチャーは基本的に潤沢なリソースがありません。
よく言われる競争戦略のうち、
・コストリーダーシップの戦略:コスト優位性を築くものであり、基本的に業界のリーダーがとり得る戦略
・差別化戦略:顧客にとって他社商品よりも価値があることだが、顧客に認知してもらうまでに時間とコストが必要な戦略
の為、一点突破を狙う集中戦略(=強み×機会の戦略)を取るべきです。


いかがでしたでしょうか?
「強み×機会の戦略」が重要と申しましたが、もちろん機会は他社にもあるわけですし、それを多くの企業が虎視眈々と狙っています。だからこそ、成長市場には競合も多く存在します。
ですので、伸びている市場に参入しているから儲かっている、と胡座をかかず、まずは自社の強み(と弱み)を再認識し、今の外部環境を客観的に認識した上で、戦略をより深堀りしてみてはいかがでしょうか?

一般社団法人日本パートナーCFO協会


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