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悩みはいっこ解決すれば芋づる式で解決するのかもしれない

「歴史」「日本史」と聞いて、日本全国を飛び回る華やかな世界を想像する人はまずいないのでは?

「遠征」と聞くと、私はまずジャニオタが思い浮びます。おそらく身近にいるからでしょう。コンサートと聞けば遠方でも申し込み、CDを積み、ジャニショで写真を買ってかわいくファイリングなどしている姿は、とても輝いています。

さて、私はジャニーズ事情にまったく詳しくない歴史オタクです。ただ、全くジャンルが違くても、オタクはオタクというたった一つの共通点だけで仲良くなれてしまうものなのですね。何かに本気で夢中になっているもの同士、分かり合えるものがあるのかもしれません。私は彼女のチケット戦争の体験談や新しいMVが出るたびに聞ける新鮮な雄叫びが大好きですし、彼女は彼女で、何百年も前に亡くなった人についての個人的見解を興味深そうに(半分は面白がって)聞いてくれます。

そんな不思議な関係の私たち。いつものようにドリンクを楽しみながら、私は彼女にこんな話をしました。

現在、福島県立博物館で開催されている新選組展についてです。

https://shinsengumiten2022.jp/ (展示について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ)

この展示を見るために会津まで行ったと知った彼女は一言、

「遠征じゃん」。

た、確かに~~~???

他にも、お墓参りは「ファンミ(お墓なんて一対一で向き合うものですから、いつだってアリーナ最前です!)」、写真があったと言えば「ビジュ良かった?」、ミュージアムショップで買い物をしすぎたという話には「物販は買うよね~」etc……

私たちの世界が、ぐっと近づいた瞬間でした。

一見結びつかなそうなもの同士でも、根本的なものは同じなのかもしれません。

ジャニオタの彼女からすれば、史跡巡りなどは理解を超える行動でしょうし、「この人なに言ってるんだろう、怖いな」と感じて会話を避けるという行動もできたかもしれません。でもそうせず、あまりにもかけ離れた世界の中から共通点を見つけ出した。そしてこの共通点を見つけるという行為をするためには、知らないものをシャットアウトせずに興味を持ってみることが必要です。

そういえば、恋愛の必勝本なんかにも「仲良くなりたい相手とは共通点を見つけること!」と書かれていますね。人間、100%同じ人はいません。しかし、同じ人間としてこの星に住んでいるのですから、100%違うこともないでしょう。自分とは生きている世界が違うと感じる人に出会った時こそチャンスです。お互いの共通点を見つけると、相手とのコミュニケーションが捗るだけでなく、自分自身のためにもなります。相手への「興味」で探し当てた「共通点」は、自分自身の「興味」にも変わりやすくなるため、世界が広がるんですよ。歴史とアイドルの世界の距離感を縮めた私たちですが、今となっては私はジャニーズメンバーがネットニュースになっていたらつい見てしまいますし、彼女も街を歩いていて史跡の看板を見つけたら、写真を撮って送ってきてくれます。今まで見えなかったものが、興味というフィルターを通して見えるようになったのです。大人になったら新しいことを学ぶ機会がなくなってしまった、と嘆いてしまいがちですが、新しい世界への入り口はどこにでもあるのですね。

相手の話に興味をもち、自分との共通点を見つける。その姿勢が人間関係を良くし、自分の世界も広がる。そして、まっすぐに相手と向き合う姿勢と会話の積み重ねが育てた豊かな世界観は、やがてあなたの人間的魅力へと姿を変えるでしょう。

この記事が、あなたの悩みを解決に導くお手伝いができますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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