図書館スタッフだって立つのよ

「座ってるだけで楽そう」と言われる仕事の代表格である図書館スタッフですが……

知りたくないですか?みんなが知らない、図書館の裏側!

こんにちは。都内の某大学図書館で働いている桃です。

今回は、「座ってるだけじゃない!図書館スタッフのお仕事」というテーマで、図書館の主なお仕事を4つ、ご紹介しようと思います。

私は大学図書館で働いているのでそこでのお仕事の経験がメインですが、市立図書館と重なる部分もたくさんあるでしょう。

身近にある「図書館」という存在の裏側を知って頂き、もっともっと親近感を覚えていただけたら嬉しいです。

それでは、スタート🎶

1. 本の配架

これは想像しやすいかもしれませんね。返却された本、新着図書を本棚に並べるお仕事です。新着図書が入ったら、もう大変!大量の本を動かし、スペースを作るのはかなりの体力仕事です。「この棚にあったはずの本がない!」なんてこと、ありませんか?そんな時、大抵は新着図書が入った影響です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

2. 相互貸借

相互貸借とはなんぞや?
大学図書館の場合、大学間での資料のやりとりのことです。
具体的には、その図書館にない本を他大学に貸してもらったり、欲しい論文をコピーしてもらいます。
図書館において「そこになければないですね」なんてことはありません!正式な手順を踏めば、必ず欲しいものは手に入るのです。

大学図書館の場合、お金はかかりますが、実質全国ほとんどの大学の資料を利用できることになります。

(このことを知っている人はものすごく少ない!やり方については、またいずれ記事にしますね)

市立図書館も、場所によりますが欲しい本がない場合、多館からお取り寄せができると思います。

3. 雑誌・新聞・図書の受け入れ

雑誌や新聞は毎月、毎週届きますし、新着図書も結構頻繁に届きます。
届いた本のタイトル、巻号、購入金額などを一つ一つ、専用のソフトに入力していくのです。
みなさんが大学図書館や市立図書館に行かれた際、データベースで読みたい本を探しますよね。そのデータベースに出てくる情報の元になるのがこれです!
パソコンに向かって作業するので、普通の会社の事務員さんに近いお仕事かもしれません。
ちなみに、入力してから図書館の検索に反映されるまでには約1日かかります。

また、図書館の本の背表紙には、請求記号と言われるアルファベットや数字が書いてあるシールが貼ってありますよね。
あれは各図書館ごとに異なり、これを決めるのも図書館スタッフの仕事です。
既存の本との兼ね合いや日本十進分類法の番号を組み合わせて請求記号を設定し、シールを作って慎重に貼り付けます。
ちなみに、和書(日本語の本)と洋書では、シールの色が違います。ぜひ確認してみてください。

また、図書館の入り口にはゲートがありますよね。貸し出し手続きを踏んでいない本を持ち出そうとすると、ビービーとなってしまう物です。
あれに反応するような細工も、請求記号の設定とともに行っています。

4.レファレンスサービス

貸し出しの機械がないカウンター、あれって何だろうな……そう思ったことのある方、それはレファレンスカウンターです。

このカウンターは、図書館の頭脳と言っても過言ではありません。

読みたい資料の入手方法を知りたい。レポートってどう書いたらいいの?卒論に書きたいことはあるけれど、どんな資料を集めたらいいのか分からない。そもそも何から手をつけたらいいのか分からない……などなど、図書館資料を使って答えられることなら何でも教えてくれる魔法のランプ!

調べ物などで図書館を利用する際、こんなことを調べたいんですけど……と相談すれば、思いもよらない資料を教えてくれるかもしれません。

また、図書館が契約してる膨大な数の電子リソースについても、ぜひ聞いてみてください。大学図書館ならジャパンナレッジや論文が読めるサービスを多数契約しているはずですし、市立図書館などでも市が所有している貴重資料などがオンライン上で公開されている場合もあります。

電子リソースって、数が多くて的確に使いこなすのは大変ですよね。ですがうまく活用すれば、あなたのスマホを第2の図書館にすることができます。ぜひレファレンスカウンターのスタッフに相談し、マイ図書館のデザインをしてみてくださいね。

今回は、座ってるだけじゃない!図書館スタッフのお仕事を4つご紹介しました。

他にもまだまだ沢山のお仕事がありますので、機会があれば第2弾も作ろうと思います。

みなさんが図書館に親近感を持ち、その素晴らしい遺産を最大限に利用できますように。

最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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