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【ウモ星人からの書簡】 D791-2 自然法則違反の多元宇宙への影響

#OOMO  
#UMMO




UMMOにおけるUUAA(道徳律)違反

私たちUMMOのOEMMIIも、あなた方と同じように、道徳的秩序の法則に違反することがあります。
私たちが完璧な存在でないことは明らかです。
私たちが「神人」であるという曖昧なイメージは否定すべきでしょう。
他の知的存在に危害を加えることのできない、ある種の「超親切な天使」なのです。

しかし、私たちの精神構造は科学的客観性のために、行動パターンがあなた方ほど非合理的ではないことをお伝えすべきでしょう。
これを侮辱と解釈してはなりません。
それどころか、私たちそれぞれの社会ネットワークの進化の違いによって説明できる違いなのです。

私たちの論理はもっと機能的です。
これは、彼らの宗教の環境において、道徳規範に違反すると神罰が下るという考えには、知的な説得力があまり無く、感情的な経路を通じて伝わるからです。
たとえば、地獄や代償的なカルマの法則といった終末論的なイメージは、ほとんど無意識のレベルまで希薄化され、神の正義に対する主張を明確に示すことのできない宗教指導者による、単なる推測や独断的な発言によってのみ説明されるのです。

道徳律に違反することへの畏れは、特に神の赦しという漠然とした希望を与える宗教の神学的な文脈においては、このように著しく弱められてしまいます。

私たちの場合、道徳違反がもたらす結果についての認識は、科学で判断して明確にします。UUAAを歪めることは、B.B.の増幅機能によって多元宇宙に思いもよらないダメージを与えること(さらに、そのダメージは生きている私たちに向けられることになる)だけでなく、死後、B.B.に統合するための再変換のプロセスがひどく苦痛を伴うものになることも分かっています。

それは、あなたがこの言葉からイメージする意味での罰ではありません。
肉体的な苦しみではなく、あなたや私たちの魂、あるいはB.B.に統合されるあらゆる惑星のOEMIIの魂に影響を与える情報の流れのひどい歪みです。
それは道徳的な行動に重大な欠陥がある経験段階を経た後、古代キリスト教の終末論が地獄に落とされた者たちの冥界について描いた、いささか素朴ですが劇的に生々しい描写に喩えることができるでしょう(ただし、私たちが研究している実際のケースでは、そのような再転換は永遠には続きません)。

私の最初の兄弟たちが地球に到着し、あなた方の習慣やさまざまな文化における行動様式について学んだとき、社会階層によって行使されるあなた方の正義へのアプローチや、OYAGAA(地球)のOEMMIIが大衆レベルで行使する兄弟たちの行動に対する判断と、私たちのものとの根本的な違いに驚きました。

その相違の本質を見てみましょう。

確かに、私たちが道徳的なUAAに違反することがあるのは事実です。
私たちの社会は、ルール(道徳律ではない)の違反者に対して、時にはOYAGAAに規定されているものとほぼ同等の厳しい制裁を定めており、UMMOでは違反者に対してさらに屈辱的な制裁を定めています。

しかし、ニュアンスが必要です。
処罰されるのは決して行為が故意であるかではなく、犯した損害(UIWEEXII)のレベルなのです。

この概念について考えてみましょう。
法律や規則の違反には、二種類の損害が含まれます。

ひとつは、明確で明示的で明白(UIWEEXII)なもので、物理的あるいは道徳的に兄弟の心の中に外在化するものです。
ある男が鉄道の駅のひとつに爆弾を投げ込めば、彼は目に見える大混乱を引き起こし、犠牲者に道徳的・物理的な危害を加え、空間と時間にエントロピーを引き起こします。

私たちがB.B.と呼ぶ集合意識の情報構造にダメージを与え、それを通じて多元宇宙に劇的な変化を引き起こすのです。
これを私たちはWOAAWUUYAAダメージと呼んでいます。

転写が難しいため、私たちは加害者を辱める行為を制裁と呼んでいます。
しかし実際には、加害者の行為を「罰する」あるいは「復讐する」ということからはほど遠いのです。

まず第一に、私たちは加害者の道徳的違反に対する自覚の度合いによって加害者を判断しているの ではありません。
これには二つの明白な理由があります。

他のOEMMIIが、意識的であれ無意識的であれ、法に違反する有害な行為をどの程度実行したかを知ることは(あなたにとってではなく、私たちにとって)不可能です。
数段落前に述べたように、多くの人間の行為は、非自発的な決定論的プロセスによって、時には病的な秩序によって、時には肉体的・感情的な圧力によって、ミスによって、ストレスによって…等々、変化しているという充分な証拠があります。
行動の実行に関して、道徳的良心のさまざまなレベルをどのように識別できるのでしょうか?

もう一つの理由は、道徳違反を罰することは(もし知っていたとしても)B.B.の機能を正そうとすることに等しいからです。

もしあなたが違反を犯せば、B.B.は死後、再変換によってあなたに劇的に報いるでしょうし、それがもたらす恐ろしい知的苦痛は、私たちが犯罪者としてあなたに適用しようとするどんな素朴な罰にも及ばないでしょう。

UMMOでは、「罰や制裁」は行いません。
私たちは不快なショックを与えますが、それは復讐のためでも、犯した損害の補償のためでもなく、犯した過ちに対する非報復的な反応を通して、加害者を教育するためなのです。
地球の裁判官は非自発的過失致死があったとみなすと、刑罰を軽減し、せいぜい被害者の親族が民事責任を補償させられる程度です。
精神医学の専門家が一過性の精神病理学的障害を推定する場合には、免責や軽減の事情さえあります。

私たちはこの手続きに驚いています。
ある行為の自発性や無意識をほぼ確実なものだとすることが、どうして可能なのでしょうか?

UMMOでは、犯した危害のレベル、その行為が行われた状況、違反したOEMMIIの精神生理学的特性を評価します。

そして、明らかに彼自身のプライバシーの領域に属する、他のいかなるOEMMIIもアクセスできない、想定される精神的態度を考慮することなく、彼に試薬が適用されます。

その傷害が、危害を加える意図でなされたものであろうと、彼の神経回路の誤作動によって引き起こされたものであろうと、何の違いもありません。さまざまな選択肢を識別して判断するのはB.B.自身であり、「裁判官」ではありません。
B.B.は、私たちのデータ処理装置から提供されるデータを使って、適用すべき教育的試薬の程度を推定するだけです。

(UMMOにおける司法の構造は、地球のそれとは明らかに異なっています。
これらの是正措置について裁定するのは、Oemmiiの「上官」です。
裁判官、陪審員、専門家の機能は、私たちの情報処理装置が行っています。)

どの寒冷星に住むOEMMIIも、自由意志が体性精神反応を決定します。
行動につながるデータプロセスは、量子の不確定性要因が指示することを忘れてはなりません。

つまり、原理的にはマクロ物理学的な性格を持ち、それゆえ厳格に決定される電気化学・神経学的なプロセスは、私たちの行動は自由ではなく、遺伝的要因や外部からの影響によって調整されますが、あるレベルの自由度を持っているのです。

大学進学を決めるときを想像してみましょう。
いくつかの情報が前頭皮質の神経ネットワークに流れ込みます。
そして前頭皮質がデータを統合して決定を下し、それが一連の反応の引き金となって勉強が始まります。

まず第一に、神経幹(先天的に獲得している脳)と、大脳辺縁系と呼ばれるものが、適合反応を調節します。
これは本能の圧力、つまりOEMMIIゲノムの影響です。

(受け継がれた一連の遺伝子は、これらの神経形成の構造を指示するアミノ酸の鎖に翻訳されます。)

性格や 個性、そして本能は、この構造の関数であり、すべての行動において常に非常に重要な役割を果たします。この情報の流れは決定論的で厳格です。

もうひとつの情報の流れは、視床下部核から来ます。
これらは外部から入ってくるすべての神経感覚情報を統合するのです。

何百万もの物理的刺激(温度、視覚イメージ、内部の生化学的環境の知覚、においなど)が非常に複雑なパターンを形成し、それらはますます複雑なレベルで統合され、二重の圧力要素を構成します。

一方では、外的な状況(難破船、爆弾の爆発による恐怖、大規模デモの異質な影響)により、かなりの圧力がかかり、それが視床下部で統合され、前頭皮質に影響を与え、行動を激しく変化させます。

一方、固有感覚パターン(空腹感、筋肉疲労、ホルモンバランス、小脳ニューロンバランスなど)も、全身の感覚神経終末から来る信号から視床下部で統合されます。

この情報の流れは、二つの経路(外部刺激と内部刺激)からもたらされ、視床下部構造で収束し、視床下部で順番に統合されるもので、極めて重要です。

その信号の圧力が強すぎると、行動は自由になりません。後述するように、クリプトン原子の作用は飽和し、決定は決定論的、つまり個人の外的・内的環境に依存します。
したがって、脳内のカテコールアミンと呼ばれるものの生化学的不均衡、つまり精神疾患、激しい神経筋疲労、あるいは不利な外的条件(殺人犯による攻撃、地震、公衆の面前での屈辱による感情傷害など)の残酷な圧力が、そのようなエネルギー的作用を及ぼし、自由意志を阻害し、致命的で無責任な反応を決定するのです。


(注U-C:この図の最初のスケッチは、この報告書を読んだ直後にホセ・ルイス・ジョルダン・ペーニャによって非常に迅速に描かれました。最終的なスケッチはラファエル・ファリオルスが描きました。)


第三の情報の流れには二つの段階があります。
第一段階では、海馬と呼ばれる構造が記憶からの情報を統合します。
つまり、脳の神経生化学的記憶基盤の記憶痕跡によって統合されたデータ・ネットワークからの情報です。

決断が下される前の瞬間に、多数の記憶、シンボル、知識のパターンが出現します。
したがって、OEMMIIの言語、哲学、歴史などに関する知識は、人文科学の学位を勉強するという決断に影響を与え、その職業を選んだ友人の記憶、学位や博士号を取得した後の進路の選択肢に関する情報など、これらすべての調整されたデータが前頭皮質に送られます。

この情報によって、前頭神経ネットワークで推論のプロセスが始まり、データ、記憶、枠組み等を比較します。

これはいわゆる知性のプロセスであり、対象の知性、つまりこの神経ネットワークの構造の複雑さに依存します。
これは意識的なプロセスです。BUUAWAにはこのプロセスを段階的に通知します。

第四の情報の流れは、いわゆる扁桃体や海馬の他の構造を中継基地として含んでいます。
海馬は、プログラムされた記憶のより深いレベル、つまり潜在意識と呼ばれるものからのデータを伝達します。
これらのレベルから来るパターン、記憶、枠組みは、四つの重要な経路を通って獲得されます(潜在意識に保存されている情報には四つの起源があることをお伝えしたいと存じます)。
まず一つめは、遠い過去の経験的記憶です。
幼少期のエピソード、少年期のエピソード、そして比較的最近のものですが忘れてしまったもの、学習したものの忘れてしまった文化的要素などです。

二つめは、いわゆる幹突起の神経ネットワークにプログラムされ、2つの実存的ベクトル、すなわち2つの拮抗する傾向を調整する、一連の遺伝的パターンです。
そのひとつはエントロピー、破壊、死に向かうものです。その圧力が強いと、OEMMIIは自殺する傾向があり、それほど強くないレベルでは、自己免疫生化学的メカニズムをブロックし、抑うつ的な感情状態を生じます。
もうひとつの傾向は神経向性です。
自己免疫系を強化し、多幸感へと感情のトーンを調整します。
そのバランスが崩れると、躁病のような病的状態になります。そのバランスは、あなたが「生への欲望」と呼ぶものを生み出します。
三つめに、非常に重要な情報の流れが潜在意識にアクセスします。
その受信基地はクリプトン原子でできています。このデータの最終的な起源は、私たちが「集合意識または魂」と呼ぶもの、すなわちBUAWE BIAEEです。特異な構造を持つ多元宇宙です。
潜在意識は、社会ネットワークの他の兄弟からもたらされる情報によって調整されます。

潜在意識にもたらされるデータの四つめの経路は、あまり重要ではありませんが、時には関連性を持つこともあります。
それはテレパシーと呼ばれる、他の同胞からくる情報チャンネルからもたらされます。

第三の方法は超越的なものです。
惑星文明における集団的な文化体験は、非常に重要なパターンを統合しており、その概念は、地球の著名な精神科医が原型という名で研究しているものに近いのですが、はるかに豊かなものなのです。
数千年にわたる社会や文化の学習データは、B.B.に蓄積され、その後、慎重に調整されながら、強烈に緩衝されて、生きている社会ネットワークの構成要素に戻ります(私たちの死後にのみ、この豊富な情報に、緩衝もフィルターもかけられずに参加できるのです)。
また同じように、私たちは普遍的な一連の知識のパターンだけでなく、既に亡くなってB.B.に統合された兄弟姉妹からの特定の情報もB.B.を通じて受け取ります。
彼らは時として、私たちが気づかないうちに、私たちの意思決定のパターンに影響を与えているのです。


まず、お渡ししたデータを要約します:

前頭皮質のデータ処理神経ネットワークには以下のチャンネルが存在します:

⚫︎古生物脳からの情報の流れ(遺伝の作用によってプログラムされた本能の圧力)。

⚫︎視床下部からの情報の流れ。
外界からの情報とOEMMIIの内部環境からの情報。外部情報の中継基地は視床核です。

⚫︎意識的な能動記憶からの情報の流れ。
この情報は、外部環境からの情報とともに、知的に処理されます。

⚫︎第4の情報の流れは、潜在意識の記憶層からもたらされ、4つのデータ経路を統合します。
古い経験の記憶装置からもたらされるもの、生と破壊の傾向を調整する記憶痕跡化されたパターンからもたらされるもの、テレパシー通信からもたらされるもの、そして何よりも超越的な、脳をB.B.と通信させるものです。

これらの情報はすべて神経ネットワークによって統合・処理され、決断を待ちます。
いったん形成されると、多かれ少なかれ、一連の可能性のある選択肢が提示されます。
BUAWAは、クリプトン原子を通して、微小物理学的なプロセス、つまり偶然の法則に支配されながら、どれを受け入れるかを決定し、一連の反応を引き起こします。

しかし、その決定が常に自由意志に支配されているわけではありません。
第二の流れ(外界と内部環境からのもの)や第四の流れ(潜在意識からのもの)の圧力が強すぎて、クリプトンの量子構造を通してBUAWAの行動の閾値が飽和し、自由な決断が不可能になることがあります。
OEMMIIはロボットのように行動し、物理的で決定論的な影響によって厳格に条件付けされるため、自分の行動に責任を持ちません。

ほとんどすべてのOYAGAAの精神科医が考えているように、このような特定の無責任な行動は、精神障害の過程や、恐怖を感じるような刺激の外的影響下で、OEMMIIがパニックや恐怖の中で、無意識の防衛本能に流されたときにのみ起こるものだと考えてはいけません。

OYAGAAの皆さんが日々下す決断のうち、自由意志が支配しているのは14~18パーセントに過ぎません。
残りは、外的・内的環境の強力な作用と潜在意識の野放図な圧力による無責任な反応と行動パターンでできています。

ウモ星のコミュニティでは、私たちの決断のうち、自由意志によるものは28~37パーセントにすぎません。

こうした自由の限界を知らないと、あなたは兄弟たちの行為に対して残酷なまでに不寛容になり、彼らの行為に意識的な悪意があると決めつけますが、それは実際には単なる想像にすぎません。
したがって、他者の行為についてのいかなる判断も、ほとんどの場合、あなたにとっては科学的価値のないものであり、絶え間ない不正の原因となるのです。

こうした最初の考察の後、人は間違った結論を導き出すかもしれません。
社会ネットワークのメンバーの反応は非常に高い割合で、自由という属性を欠き、複雑なマクロ物理法則によって厳格に決定されるのであれば、システムの負のエントロピーを修正し改善するためのあらゆる行動は、不毛なものに思えるでしょう。
そうなると、社会の将来については運命論的な立場をとり、どんなに異常と思われる人間の行動であっても容認し、許容する必要があります。

そのような姿勢は明らかに間違っています。
あなたの星、OYAGAAの理学療法士たちがよく知っていることを、あなたに思い出させる必要はありません。
動物も人間の行動も学習によって制御されているのです。

生きている生物は、外的・内的刺激に対してさまざまな反応を繰り返します。
例えば、氷の塊に触れた子供は、氷を囲んだり、匂いを嗅いだり、触ったりと、様々な反応を試します。
この最後の行動が、表皮の温度を強烈に下げることは明らかです。
彼の行動は、物理的環境から嫌悪感の反応を引き起こし、子どもはその行動を繰り返さないように学習するのです。
一方、ある反応が報酬となる反応(チョコレートペーストを口に入れた時の心地よい味覚刺激)を引き起こした場合、その行動は同じケースで繰り返される傾向があります。

あなたは、すべての学習プロセスが試行-錯誤-完成の原則に基づいていることをよくご存知でしょう。

したがって、私たちは法に違反する自由意志がいつ存在したかを解明するという不毛な主張から問題に対処することなく、社会ネットワークの世界的な行動を教育し、そのエントロピー傾向を是正するような回避反応のシステムを構築しますが、地球のOEMMIIがそうする代わりに、犯罪者の故意を判断することに異常にこだわる支離滅裂さを、私たちはよく理解できないのです。

幸いなことに、地球上の刑罰学者たちは、この意味での答えを渇望しています。私たちは、嫌悪的な教育行為は犯罪者だけでなく、人間全体に拡大されるべきであると異議を唱えるだけです。


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