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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m… もっと読む
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す… もっと詳しく
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2020年3月の記事一覧

フクロウのふりかえり 2020年3月

OWL magazine 2020年3月のまとめ記事をお届けします。この記事の文章は全て無料でご覧になれますが、文中でご紹介している記事には有料記事があります。月額700円で15〜20記事が読み放題となりますので、よろしければこの機会に定期購読をお申し込みくださいませ。 はじめに 世界を脅かす新型コロナウイルスによって不幸が重ねられ、何気ない日常が失われてしまいました。“旅とサッカー”を軸にそれぞれの物語を綴るOWL magazineにとっても、そのどちらもが欠けた状況にあ

緑の日常を探す旅 ーアルウィンの街のショッピングモール探索ー

旅をしない旅についてのエッセイを連載する私が、図らずも旅っぽいレポートを書くことになりました。 日本中、いや世界中がCOVID-19により、新しい旅を楽しむことが難しい状況を迎えてしまいました。そんなときに私たちができることは、新しい旅が気持ちよくできるようになったときのためのイメトレです! 新しい旅に出たい気持ちをためてためて溜め込んで、そして来る時にそれをぱーっと爆発させよう! そんなわけで、今回は去年訪れてとっても好きになってしまった松本のお話を書こうと思いたちま

地中海に浮かぶネコの楽園は巨人を倒せるのか ~マルタ島フットボール見聞録~

「正気か?勝てるわけないだろ?」 2019年10月12日、マルタ島にあるタカーリナショナルスタジアムに向かうタクシーのなかに僕はいた。EURO2020の予選でマルタ代表はスウェーデンを迎え撃つのだ。 運転手に「試合はどうなると思う?」と聞かれたので、少しリップサービスの意味も込めて「マルタがきっと勝つよ!」と返してみた。しかし、喜ばれるどころか鼻で笑われてしまった。 たしかにマルタはFIFAランク182位で、対するスウェーデンは18位である。ただ、母国のチームに対する言

「初めての海外旅行の思い出」についてみんなで書いてみよう!

みんなでオムニバス形式の記事を書いてみよう!の第四弾です。今回のテーマは「初めての海外旅行の思い出」です。 新型コロナウイルスの感染拡大により、Jリーグの試合が延期されて1か月が経ちました。J3は4月25日、J2は5月2日、J1は5月9日からの再開を目指すと発表されていますが、本当にそうなるのかは予断を許しません。 また、アウェイへの観戦は2か月ほど「自粛」をお願いされることになるようです。しばらくの間、気軽に旅はできない情勢になっています。 今は不要不急な旅はするべき

サッカー&旅クラスタの私にとって、天と地の差がある2019年と2020年。

Jリーグが中断されてから約1か月経ちました。 海外にも、1月14日にタイから帰国して以降行っていません。 サッカー観戦や旅がない世界を生きていると、ふとこう思います。 「昨年の3月、私何してたっけ?」 Noteには残していなかったんですけど、写真やメモ、Twitterのつぶやきが見つかりました。 我ながらなかなか、激しい動き方をしていました。今と大違いです。 2019年3月のFJまりこ、何をしていたか見ていきましょう。 ■5日連続羽田空港 3月9日~3月13日まで毎日

サッカーファンやサポーターはなぜ旅に出るのか〜移動を制限された今だから考えたい「旅の効能」

「フットボールのない日々が続いている」──。最近、そんな原稿ばかり書いている。  新型コロナウイルスの感染拡大により、サッカーをはじめとするあらゆるスポーツが、日本のみならず世界中で中止もしくは延期となっているのは周知のとおり。その件については、すでに宇都宮徹壱WMをはじめとするメディアで言及し続けてきた。本稿では「旅とサッカーを紡ぐ」このOWL Magazineの主旨に沿って、特に「旅」にフォーカスすることにしたい。  多くのサッカーファンは「試合のない週末」の寂しさに苦

FC今治が嫌いではないと判明したロック総統に「夢スタ」や「四国」について聞いてみた。インタビュー②

先月、ロック総統へのインタビュー記事を掲載した。 正直言って、ロック総統はFC今治のようなJリーグを目指しているクラブが嫌いなのではないかと思ったのだ。でも、薄々感づいてはいた。そんなに嫌いでもなさそうだな、と。 とはいえ、ロック総統という人は、Jリーグ入りという夢を掲げ、それによってお客さんを集めるやりかたはJリーグ原理主義といい、忌み嫌ってきたはずなのである。 というわけでそのあたりの理屈を聞いたインタビューがこちら。OWL magazineは月額制なのだが、この記

ブラジルから再び日本のピッチへ!三都主選手とプレーできる夢のソサイチリーグ

読者の皆さんこんにちは。 ラーメンが大好きなアントラーズサポーターの五十嵐メイです。前回の「カシスタが友達のいない女子高生に教えてくれたこと」を書いてから、2ヶ月ほどが経過してしまいました。 その間に、天皇杯、ACLプレーオフ、ルヴァンカップ、Jリーグ開幕戦など、私が観戦した全ての公式戦で鹿島アントラーズが敗戦を喫するという、ショックな出来事が起こっていました。 OWL magazineの「ふくろうのふりかえり 2020 1月」でも、編集長の澤野さんから「五十嵐は天皇杯決

サッカーが失われた日々に、タクシーについてつづる物書き

旅とサッカーのOWL magazineをやっていく上で、オフシーズンのネタ欠乏は深刻でした。何を書いたらいいのやらとみんなで考えていた日も今は昔。 シーズン開幕早々、試合が延期になり3月後半になってもネタがない状況が続くとは思ってもみませんでした。そして、恐るべき事に試合が再開するのは5月かもしれないし、6月かもしれません。 そして、6月、7月、8月になってみたところで再開はしないかもしれません。宇都宮徹壱さんが、100日後に死ぬライターというテーマでコラムを書いています

【無料記事】世界は私の庭!小さな幸せどこにでも探しに行く!!FJまりこ的A to Z

旅とサッカーを紡ぐ『OWL magazine』にて、創刊1年目に話題となった記事をピックアップして無料で提供する試みです。 今回ご紹介するのは、2019年3月19日に掲載された、FJまりこの記事です。スタジアムで年間100試合近くサッカー観戦しつつ、仕事もバリバリこなすスーパーウーマン。全文無料公開の記事をどうぞお楽しみください。 円子文佳からはこんなコメントが。円子は感想書くのが苦手なのですね。 実は感想を述べるのが大の苦手なので、大したことは書けないのですが…。最初

【無料記事】「一般人」の書くサッカー観戦記に価値はあるのか?

旅とサッカーを紡ぐ『OWL magazine』にて、創刊1年目に話題となった記事をピックアップして無料で提供する試みです。 今回ご紹介するのは、2019年3月9日に掲載された、円子文佳の記事です。掲載当時、note公式のオススメとして紹介され、反響を呼びました。全文無料公開しております。どうぞお楽しみください。 いつも感想を寄せてくれるOWL執筆陣の屋下えまからはこんなコメントが。 分かる人の中でも選ばれし人しかわからない小ネタや毒エッセンスを優しい語り口でくるんだ円子

「もうひとりのサムライ」たちを訪ねて〜9年前の東欧取材を振り返る

「Jリーグのない週末」が続いている。2月25日、Jリーグは新型コロナウイルスの感染拡大リスクに対応するべく、あらゆるスポーツ興行団体に先駆けて、3月15日までのすべての公式戦の延期を決定。しかし事態は終息することなく、Jリーグは公式戦再開を4月3日に再設定する。3月19日には、今季のJ1とJ2の降格制度を一時的に廃止することを発表。公式戦の再開は、さらに後ろ倒しとなることも予想される。  結果として今月は「フットボールのない3月」となってしまった。いや、Jリーグばかりではな

一緒にJリーグを観に行きませんか?ーラグビー観戦から考える3つの新規の素敵な誘い方ー

待っているのは最高の週末だ! ……ではなく、待っているのはスタジアムでのサッカー観戦がない週末。 サッカークラスタとしては飢えを感じる日々です。 「あぁ、サッカーが観たい、スタジアムに行きたい!!」 思いは募ります。 現在、新型コロナウイルスの影響で、Jリーグが中断されています。 3月末まで開催延期が発表されており、もしかしたらさらに中断が延びるか無観客試合の開催があるかもしれません。 田嶋幸三会長の罹患も影響してくる可能性もあるでしょう。 欧州の各国リーグも延

アジアの片隅より、リアルなフットボール熱をお届け!

皆様、はじめまして。 この度、OWL magazineで記事を執筆することになりました狩野宏明です。 以前はボーリングのピンのコスチュームで世界中の日本代表の試合に度々現れていましたと言えばわかりやすいですかね。 ピンの起源は2002年に行なわれた日韓ワールドカップでサッカー仲間が「2本=日本」という意味ではじめました。その後、2010年の南アフリカワールドカップの日本代表の初戦のカメルーン戦後に先に帰国するサッカー仲間から僕が引き継きました。しかし、この出来事がその後の僕