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「レール」 黒歴史落書き日記vol.1

「レール」が見える。
そして「終着駅」が見える。
目の前の事に取り組んでも、過程と結果がわかる。

だから、この旅はつまらない。
車窓から見える景色は
いつ時かの焼き増しでわかりきっているから。

年を重ねると時間が短く感じるというけれど
多分それは、新鮮な経験が少なくなるから。
終着駅は、確かに私の向かうべき道で
この旅路に乗ることはそのために必要なことだ。

だから、この旅を目新しい物にするという願望は
あまりに傲慢で、不可能なことを言っている。

だが、そのままでいれば
また列車に乗り、いつもの景色を見て、駅に着く。
そして、そこでなにも感じず、時が過ぎる。
そして、また別の列車に乗る。
またこの繰り返しで、多分何事も最後そうなる。

いつからだろう。
私の人生の主導権を、世界に奪われたのは。
世界に迎合するために生きているような。

確かにあったはずの私の道、
整備されてないのに、煌びやかな砂利の道も。
それを、探すための自由と意思と時間も。
どこか遠くにいっている。

私の旅は、見慣れた道を通るだけで終わるのか。
せめてもの抵抗として、思案する。
車窓の景色ではなく、新しい道を。

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