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留学中1人で知らない人達のパーティーに乗り込んだら人間関係の悩みが解決した話

今回は、いつものグループから一旦離れて
違う留学生グループに参加してみた結果、
それまでの悩みを解決する鍵となる事実を
学べた話です。

私の留学先だったカナダの大学には、
多くのイギリス人交換留学生達がいました。

留学初期に、とあるイギリス人グループと
よく一緒に行動していたのですが、
イギリス英語特有の発音やアクセントに苦戦
しました。

比較的聞き取りやすい人もいれば、
ほぼ何を言っているか分からない人もいました。

でも当時の私は、
「イギリス英語=本物の英語」と思っており、
聞き取れない自分を責めていました。

そして、一緒に過ごす時間が長くなるにつれて
自分の英語力への自信を失い、
そのグループと行動するのを避けるように
なってしまった
ことがありました。

人間だもの、そんなこともあるよね。
今ならそう思えますが、
当時は自己嫌悪に陥りました。

部屋にこもるかカフェに行って、
ひたすら大学の課題をしたり、
1人で英会話の練習をしたりしました。

そんな時、1通のメッセージを受信しました。

以前大学の集まりで出会ったパキスタン人が
自身の誕生日パーティーを開くことになり、
私と知り合いではない他の留学生達も
呼んでいるけれど来てほしい

とのことでした。

誰かと行きたいけれど、いつものイギリス人グループを誘うのは気がひけるし、
親友のフランス人と一緒に行きたいけれど、
コロナにかかっちゃったところだし…
と、色々悩みました。

そして色々考えた結果、
1人でそのパーティーに乗り込む
という決意をしました。

イメージとしては、高校時代の友達の集まりに
大学の友達が1人でやって来るみたいな感じです。

今思えば狂気の沙汰だと思います。

さて、パーティー会場に着きました。

案の定、面識がない人達で会場は
既に大盛り上がりでした。
その勢いに圧倒され、
早くも場違い感を覚えました。

そこで、周りに愛想を振りまきながらも
置いてあるスナックを忙しそうに平らげる
スナック消費のプロフェッショナルとして
しばらくそこに佇んでいました。

借りてきた猫状態とはまさにこのことを言うのだと、自分の情けなさが滑稽で笑えてきました。

置いてあったスナック全てを消費しきった頃、
することがなくなりました。失業です。

そして、せっかく1人で乗り込んだのだから
何か一つでもここに来た意味を作ろうと思い、
そこにいた人達に、名前や出身等を聞くべく
片っ端から話しかけ始めました。

ドイツ、スペイン、ボリビア、バングラデシュ、インド…そして、別のイギリス人グループです。

出身を聞いて、
「イギリス」
と答えられた時に息を呑みました。

あー、残念。また分かり合えないんだろうな…。
と思いました。

しかし不思議なことに、
その人達の英語は確かにイギリス英語であるにも
かかわらず、はっきりと聞き取れるのです。

本当に意外で、嬉しくて、
「私の友達のイギリス英語は聞き取れないことも
 あるのに、あなたの英語は聞き取れる!
 何で?!」
と聞きました。

すると、
「イギリス英語」と言っても地域による方言が
多く、それぞれが結構異なる
ことを教えてくれました。

そこで初めて、
私が普段一緒に居たイギリス人のグループで、
何を言っているか聞き取りやすい人もいれば、
全く何を言っているか分からない人もいる
謎が解けました。
なぜなら、私のグループにいたイギリス人達は
それぞれ別の地域出身だったからです。

そして、
私が特に聞き取れずに苦戦していた
イギリス人はイギリス英語の中でも
特に訛りが強い方言を話す
ことも
教えてくれました。

「イギリス人の私ですら聞き取りづらいんだから、ましてやあなたにとって聞き取るのは相当難しいと思うわ。」

と言われ、本当に安心しました。

この事実を知れただけで、
1人でここに来た甲斐があったと思いました。

それからは、聞き取れないことがあっても
仕方ないのだと割り切れるようになり、
また徐々に元のイギリス人グループと
共に行動できるようになりました。

この経験から、
「一つの共同体で行き詰まった時は、
    一旦他の共同体に参加してみると
    視野が広がったり、新たな知見を
 得られたりして、心が楽になることもある」

と学びました。

本日もご覧頂きありがとうございました!

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