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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿181

第180回から続く



本日は、一昨日の第179回寄稿、昨日の第180回寄稿を補足する形で、

3点を記させて頂きます。

まず、ブルームバーグ記事を2つ引用させて頂きます。

・「米小売売上高、4月は前月比0.4%増―予想下回る伸び

・「米ホーム・デポが通期見通し下方修正、想定以上に需要軟化―株価下落

こちらは、Game of Tradesさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。

引用~「政策金利はトリプルA格付けの債券よりも高くなっている状態です。トリプルA格付けの債券利回りと政策金利の逆転は1989年以来初めての事。過去にはこの逆転がリセッション(景気後退)につながりました



もちろん、このような点からもマーケットを見ております。


「価格」よりも「時」


4月から、「価格」よりも「時」、僕の場合は、「時」を使ってマーケットを見ておりますと述べて参りましたが、その通り、過去7週間超、S&P500 がほんの狭いレンジでしか動かなかった間も、「時」を使って、マーケットを見ております

ベン・バーナンキによって宣誓させられるイエレン(2010年10月)


イエレン財務長官の「ハッタリ」


加えて、債務上限問題。

報道などで目にします政治的なパフォーマンス部分や、イエレン財務長官の「ハッタリ」につきましては、目にするだけ目にして、あまり、聞いておりませんし、冷めた目で見ております。アメリカの、とある専門家の方がご指摘されておられましたが、かつてイエレン氏~自分が生きている間に2008年の時のような金融危機を目にすることはないだろうとおっしゃっておられました。お立場が財務長官となりますと、「アメリカのデフォルトはグローバル金融の大惨事を引き起こす」とご発言で。「債務上限引き上げ、時間失われつつあると警告」など、当然、お立場からのご発言や、その中には、ハッタリも多分におありなるでしょう。

TGAからのドローダウン


ポイントはそこにあるのではなくて、まずは、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)がなくなるのがいつなのか。これが、僕のポイントです。これを注視しています。

ここから述べますこと、僕は現時点で今一つ自分の見方、考えとは異なり、現在勉強中でございます。とあるアメリカの専門家の方の試算によりますと、6月いっぱい、6月30日まで、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)があり得るとの試算、試算モデルを目にしました。TGAからのドローダウン(お金の引き出し)、これが意味するところは、この寄稿で繰り返し述べております通り、これそのものの行為が景気刺激的であり、QT効果を相殺する役割を果たしているわけです。その相殺効果が、6月初めまでで終わるのではなくて、6月いっぱい、6月30日まであり得るのかどうか、現在勉強中です。


米債務上限問題に対する米財務省の特別措置の期限は6月5日ですが。
この専門家の試算は、それから、おおよそ1か月、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)が続くことになります。

アメリカの株式市場を見る、それに投資する、という立場から、大事なポイントは、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)がいつまで起こり得るのか?というところだと考えております。

今年8月にかけて、ネットでどのようにタイト、引き締まるのか


そして、それ(ドローダウンやQT相殺効果)が終了して、今年8月にかけて、8月を目途に、TGA(米財務省一般勘定会計口座・アメリカ合衆国の当座預金口座)を再構築しなければならない時に、当然リバース・レポのところのお金も使用するわけですが、ネットでどのようにタイト、引き締まるのか。その引き締まり具合。これが株式市場と直結するわけですから。言い換えますと、いつまで、QT効果の相殺が継続されるのか。いつからネットでタイト、引き締まり、QTもろかぶり状態になるのか。その微妙な時期、時期のずれ、これは、大事なことです。

イエレンさんのハッタリも、ほかの能書きも、僕にとりましては、どうでもいいので、ただ、この点を注視しています。

連日、FRB地区連銀総裁のご発言が取りざたされますが、「QTという背景の中で」「高い、を、より長く」という事なわけですから、その「QTという背景の中で」のこの「背景」を構築するのは、上記の事ですね。

そういう背景が鮮明に見え始める時に、失業率増、ゾンビ企業の倒産ラッシュ、などとともに、金利の引き上げを終了する局面からのクレジットイベントとリセッション(景気後退)というところが視野に入ってくるわけですからね。そして、それをマーケットが織り込みに行く時、そのモーメント(時)という構図で、引き続き見ています。



第182回へ続く





最後に …
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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