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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿182

第181回から続く


だから踊らない、今は。


こういうことなんですね~、「価格」より「時」が大事、フロス(泡、あぶく)のマーケット、過去7週間、S&P500で言うなら、2%にさえ満たないレンジでしか動いていなかったなどと、僕個人、過去の寄稿を通して申して参りましたのは。

たとえば、一例にすぎませんが、5月16日火曜日のマーケットで、ああ下がるなあ、下がり始めたかなあと思いながら、仮にそこで、仮定として、一般的にそこにありがちな、ネガティブなニュースや、売り買いのタイミングさえ示されていないようなただ弱気一辺倒のコメントと一緒になって同調して、踊って、株、インデックスを売ったとしたら、5月17日水曜日のマーケットの戻りで、一撃でやられもするわけですね。調子に乗って、即死。それが嫌なんです、僕の場合はですが(笑)。だから踊らない、今は。

ブルームバーグ記事の引用です。

・JPモルガンのダイモン氏、米国のデフォルトは「恐らくない」

何が「天王山」なのか、


昨日の寄稿でも述べましたが、報道などで目にします、債務上限問題に関する政治的なパフォーマンス部分や、イエレン財務長官のハッタリやご発言につきましては、目にするだけ目にはしますが、あんま、どうでもいいですと述べました。そんなところにポイントないですから。ポイントがどこにあるのか、何が「天王山」(過去の寄稿やツィートをご参照ください)なのか、自分にとって何が大事なのかは、見ておきたいと個人的に思います。
それは、TGA(米財務省一般勘定会計口座)からお金が引き出され続けている局面と、債務上限問題が解決したら、この口座を、8月を目途に再構築するであろう、しなければならない局面、これらの全く異なる2つの局面。これが株式市場にとって大事なポイントですから。

Easier said than done.
言うは易く、行うは難し、でございますが。
できれば、できる範囲で、どうしてマーケットはこう動くのか?
だから、自分はそれに対してどういう姿勢で、どう動くのか?
というところを、大事にしたいと思っております。

是非、直近の寄稿はじめ第170回の寄稿をご参照頂けましたら。

第170回の寄稿、その他でも、事あるごとに、今まだ、~の”最中”ですからと述べて参りました。 ”最中”が終わる、もしくは、変化しませんとね。

現在、売り目線でマーケットに立っている自分は、ニュースやコメントに踊って、感、観、思惑で相場に向かえば、やられますから。泣くのは自分ですから。

1年間という時間で見た時に、相場に「強」「弱」をつけること。
僕で言うなら、今年、1月は「弱」、2月と3月は「強」「もろに強」、4月からの過去7週間は「弱」も「弱」、今も「弱」。

では、なぜそうなのか?どうぞ、過去の寄稿をご参照頂けましたら。第150回寄稿から第170回寄稿くらいまでをご覧になって頂けますとそのニュアンスが伝わるかと存じます。

ニュースはニュース。相場は相場。
でございますよね。

株式市場の動きに対して、自分が考えている、目を向けるところ。

・流動性

・クレジット市場、ABS(Asset Back Securities)資産担保証券、証券化ビジネスの不調

・FRB~政策金利~高い、を、より長く。
パウエル議長~フェドプット切り

・原理、原則で言うなら、
FRBの金利引き上げ終了局面、高い金利をその高い水準で維持する局面で、目にすることになるのは、クレジットイベントとリセッション。

・FRBの考えていることと市場の金利引き下げ期待との間に、現在、これまでにほとんど、あまりなかったほど、かい離がありますね。

・インフレを飲み込んでしまうくらいの深いリセッション(景気後退)が来れば、FRBは金利を引き下げるでしょうね。その時はその時で、新たな債券の買い手も出てくると思いますよ。
そうでもないのに、FRBが金利を引き下げるようなことがあったら、そりゃ、株、インデックスは、話以前に、ただ、ただ、売りですね。

・注視するところ~今から将来にかけての流動性クランチ


流動性クランチにつきましては第176回寄稿に明記してございます。

引き続き、「価格」よりも「時」というスタンスで考えております。

直近、TGA$52.5Billionダウン


メン玉かっぽじいて、よく見ておかなければならないのは、直近、TGA(米財務省一般勘定会計講座)、$52.5Billionダウンしている(お金が引き出されている)わけですからね。これ景気刺激的ですよ。QT効果が相殺される、もろ要因ですよ。

極端なことを言いますとね。
僕は現在売り目線であり売り方でいるわけですから、ニュースとかで、「債務上限問題が引き上がったあ~、債務上限問題が解決したあ~」という事を目にしてから、腰を上げて、「さあ~て、そろそろ」くらいの感覚でいます。
今は、まだ、いろんなことの”最中“ですから。


第183回へ続く





最後に …
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
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①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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