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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿179

第178回から続く


皆様、お久しぶりでございます。

事情により、継続しての寄稿を現在、確約させていただく事ができません。
寄稿できる時に、できるだけ、寄稿させて頂けるように努めます。
現在、不定期、単発のような寄稿でございます。
どうぞよろしくお願い致します。

金利を下げる、金利が下がるというマーケットの期待


金利を下げる、金利が下がるというマーケットの期待・たとえば、この7月から、とか、9月から、とか、11月からとか。いろいろと

これについてアウトライヤー寄稿における見方を整理させて頂きます。
まずは、何をさておき、第166回寄稿を今一度ご覧になってみてください。

その上で。


整理点1


第150回の寄稿およびその他の寄稿でも明確に述べさせて頂いておりますが、僕は、PIVOT(政策転換)・利下げはない、と思っております。
しかしながら、もし万が一、直近で、たとえば時間軸としまして、おおよそすぐに、たとえば7月とかに、利下げがあった場合につきましては、
ごちゃごちゃ考えずに、とりあえず、その時は、アメリカ株(インデックス)を売る、売り、というスタンスです。

整理点2


マーケットが考えているのは、第172回の寄稿で、Jim Biancoさんがシェアしてくださったツィートとチャートを引用させていただきました。
おおよそこのような具合にマーケットは考えていると思います。
Jim Biancoさんがおっしゃっておられますのは、
そのチャート上で、フォワードカーブは、赤い予測ラインから、グリーンの予測ラインに変化したという事、これですね。


フェドプット切り


FRB~パウエル議長
は、FOMCとして年内の利下げは見込んでいないと強調、明言。


パウエル議長、FRBがやろうとしていることは、QTという背景の中で、政策金利について、「高い」をより長く。

これをやることによってのインフレ抑制。そして、フェドプット切りですね。

ですから、前回のFOMCでも、金利を下げるのかという質問に対して、”強く”押し戻しているわけですね。そういうことはしないと。

この寄稿でパウエル議長の代弁者の役割を昨今は果たしておられるかなあと述べて参りました。

セントルイス連銀のブラード総裁~「政策当局が利上げを終了する局面に近づいている可能性を示唆しました」
そして「現在のマクロ経済の環境を考慮すると金融政策は現在、おそらく十分に景気抑制的な水準の下端にある」

さて、ここで、鍵になるのは。リセッションの深さと債務上限が引きあがるもしくは政務上限問題が解決した時の事です。


 セントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁



5月、6月が、マーケットのポイント


僕は、一貫してこの寄稿で5月、6月が、マーケットのポイントであることについて述べてきました。

背景にある考え方として。

第152回の寄稿で、ブルームバーグ記事を引用して
~「米利下げ見込む市場予想は間違い、引き下げまだない―ブラックロック
~「リセッション入りすると中央銀行があわてて経済の救済に動くというのは古いやり方だ
~「米連邦準備制度が、市場が想定しているような利下げを実施できるのは、より深刻な信用収縮が広がり予想以上にひどい景気後退を招いた場合だけだと考える

この通りに考えておりまして、この文章に集約されていると思っております。

まず、「リセッション入りすると中央銀行があわてて経済の救済に動くというのは古いやり方だ」~僕もそう思いますね。なぜなら、今回、明らかにパウエル議長はフェドプットを切りに行っているわけですからね。フェドプット、フェドプット切り、これにつきましては、第166回寄稿で述べておりますので、そちらをご参照頂けましたら。

「米連邦準備制度が、市場が想定しているような利下げを実施できるのは、より深刻な信用収縮が広がり予想以上にひどい景気後退を招いた場合だけだと考える」~これが、すごくポイントで。

予想以上にひどい景気後退を招いた場合


世間では、景気後退が来ても浅い、軽いと、現在言われていますが、逆イールドの深さが示唆しているのは、結構深いリセッション(景気後退)であることも考えられはします。

リセッションの深さにつきましては、その時になって見てみるという事でしょうが、仮に「インフレを飲み込んでしまうような、深~いリセッション(景気後退)が来た時」この時にFRBは金利の引き下げについて考慮し、実行するでしょうね。

この「インフレを飲み込んでしまうようなリセッション(景気後退)」というのがキーワードなんです。


リセッションが来た時に、「インフレを飲み込んでしまうようなリセッション(景気後退)」かどうか。これが、ポイントです。ここにこそ注目ポイントがあります。
そうなった時には、それはそれで、債券の買い手が現れるだろうとも、まずは、考えられますからね。

「インフレを飲み込んでしまうようなリセッション(景気後退)」が来るのかどうか。
この事と、現状進行中の事との絡みですね。
それすなわち、

FRBによるBTFPと連銀窓口貸出制度が終了するタイミングですね。


・QTという背景の中で。
債務上限問題があるから~今もTGAからお金引き出さざるを得ない状態~これが景気刺激的~だから、QTの効果が今は相殺されている時なんですね

これらが、終わる、もしくは、変化しませんとね。その変化の時が、これからやってくるであろうと思います。

これが、まず、大事な時期1点目。


まだ今は15年前のベアースターンズ直後のところ分を、やってるのかなーって。
当時はS&P500約15%ラリーの後、FRBの対策終了とともに、その後大幅下落に転じたわけで。

5月10日もTGAから$30billion引き出されてましたね。
こういう動きが今のマーケットを支えているんだろうなという見方でいます。まあ、これまで、寄稿で述べて来ました事から変わりはありません。

どうぞ、是非、第170回寄稿をご参照頂けましたら。
そこで述べておりますが。

「もっとQT」「いずれQTもろかぶり」状態から後の、米経済・景気の減速、急減速、ハードランディングというシナリオで考えております。


米財務省の特別措置の期限6月5日

【債務上限問題が解決を見たら、、、、、債務上限問題に対する米財務省の特別措置の期限6月5日。債務上限問題が解決を見たら、夏、8月を目途にして、イエレンさんがTGA(Treasury General Account)(米財務省一般勘定(会計))に、お金を穴埋めして行かなければなりませんから、そのために、米国債・米国財務省証券(T-Bills(国庫短期証券・割引債)などを強烈に売ることになりますよという事~これが大事なポイントです。】

リバースレポ・キャッシュフローのところにある2兆ドル(約266兆円)の一部を新規に発行されたT-Bill(国庫短期証券~国庫の一時的な資金不足を補うためや、国債の償還に伴う借り換えのために発行される割引債)に移行、シフトするというようなアイデアはあるのですが。そうは言っても、実際に、その時が来た時に、イエレンさんは、どうするんですか?っていう話です。
*リバースレポ~債券を担保として資金を借り入れる貸借取引の事。借り手側が資金を返却する際、担保とした債券が戻されます。レポ取引というのは、資金と債券を一定期間交換する取引の事です。

このTGAにつきましてはね。6月12日頃の週から、7月、8月にかけてがポイントです。「もっとQT」「いずれQTもろかぶり」、
このまま行くとすると仮定するならば、この期間、極めてタイトな状態になるものと思っております。

これが大事な時期として2点目。


リセッション(景気後退)につきましても、それがいつ来るのかどうかは別として、株式式場は先々、2,3四半期、もしくはその先を織り込んでいくわけですからね。
今、リセッション(景気後退)につきましては、これは織り込まれていないわけですからね。

これらの意味において、5月これから、と、6月が、まずは、とっても大事な時期になると考えております。

あとは、これまでこの寄稿で述べて参りました通りに考えております。

そして、

株式市場にとって大事なこと、それ、流動性です。



目をむけるところは。

*流動性

*クレジット市場、ABS資産担保証券、証券化ビジネス

*FRB、政策金利~ 高い、を、より長く
フェドプット切り

このように考えております。

過去7週間でみると、たとえば、S&P500。すごく狭いレンジでしか動いていませんもの


それでまあ。過去7週間でみると、たとえば、S&P500。すごく狭いレンジでしか動いていませんもの。この寄稿で述べてきました通り、4月と5月のゴールデンウィーク明け、その翌週くらいまではなあ?と、まあ、思ってきたわけです。ず~っとこの寄稿で述べてきた通りです。

いっぽうで、5月今週くらいからじっくり見て行って、実際に、動ける状況が徐々に醸成されていく、
その時が近づいているのかなあとも思っていますから、本日あえて寄稿させて頂きました。
5月後半から6月にかけてですよね、注目すべき時間軸。

この寄稿やスペースで述べ続けて来た~【BofA(バンク・オブ・アメリカ)のストラテジスト、マイケル・ハートネットさんの言葉をお借りして、「米金融当局が引き締めを終了するにはリセッション(景気後退)とクレジットイベントが起こる必要があり、それが新たな強気相場の始まりをひき起こすことになる」】~こういうこと、こういう構図、流れで見ています。

最速のペースで引き上げてきた金利を、引き上げたその高い水準で維持する局面ですね。同時に第150回寄稿から第170回寄稿で述べて参りました事をご参照頂けますと、ニュアンスを掴んでいただけるかと存じます。

今回久しぶりに一度ここで寄稿させて頂いております。が、ご覧のとおり、4月の頭から、ほとんど見方に変化はございません。
まだ、何も、終わっていないし、始まっていないし、まだ、いろいろなことの”最中“ですからね。
過去7週間で見た時、たとえば、S&P500のすごく狭いレンジでしか動いていないことに、現実に表れていると思っています。

なんの最中かという事につきましての詳細は、どうぞ第170回寄稿をご参照頂けましたら。

また、次回、寄稿させて頂けそうなところで、できるだけ、短文でも、ちょこちょこ、寄稿させて頂きます。
もちろん、ツィートも、できる時にさせて頂きます。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。



第180回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


🍅注意事項
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