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第2章

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今日も私は私を信じる

今日も私は私を信じる

3ヶ月にもわたる長い長い卒業試験が終わり、採点をすると、自分はつくづく凡人なのだなと感じる。

次は、国家試験。

私は毎日、日記を書いているので、卒業試験が終わった区切りに、実習の時毎日つけていた日記を読み通してみた。

いやぁ、生きるって本当に大変なんだなと。

それをひしひしと感じる日記だった。

私の学校の実習は2年弱あって、4年生から6年生まで実習が続く。

実習が始まる前はとってもワク

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心のガソリン

心のガソリン

前回、予告していた記事をここに。

私は、何か大変だったり苦境に自身が置かれている時に、力になるのは

「心の拠り所」

もしくは

「心のガソリン」

と書いた。

こう区別したのは訳がある。

「心の拠り所」

これは家族や恋人のサポートだったり、何か安らぐものだったりどちらかと言えば充足的なパワーのこと。

もう一つは

「心のガソリン」

これは自分が受けたいじめや日頃から感じている社会に

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そう甘くはない

そう甘くはない

以下は前回の「さらなる奇跡」の続き。

下の黒枠はHarvardに留学していた耳鼻科の先生がくれたくれたメールの一部である。

読んでいただければ、

分かるとおもうが、、、、

結局のところ自分に運が巡ってきたとして、

運良くその地に行けたとしても、

そこでサバイブできるかは

その人の実力

にかかっているのだ。

まぁ、当たり前と言えば当たり前だが。

英語を磨くことばっかりに目がいって

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さらなる奇跡

さらなる奇跡

前回の「道なき道を行く感覚」を書いた次の日、、、、

実習が終わって研究室の先生のところに行くと

そういえば、耳鼻科にHarvardに留学していた先生がいるから、一度話を聞きに行った方がいいと思う。

と言われたのだった。

病院の駐車券を取りに行こうと向かったその帰り道で、、、

耳鼻科のその先生が現れ、、、

私は咄嗟に、

「すいません。医学科6年の〇〇というものなのですが、、、」

と話

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分岐点

前回の「心に正直に」の投稿をみたいろんな人から、、、

PhDを初期研修を含めた3年間で取れるなら絶対取ったほうがいいと言われる

MDだけよりMD PhDで行った方が良いといわれる、、、

推薦状まで書いてもらったのにここでこれは、、、

今ならまだ間に合うけれども、、、

それもStanfordのポスドクから言われたら、、、、

迷う。

心に正直に

体調管理も自己責任で実力のうち

という現実を突きつけられて、

復活しつつある今日この頃。

正直、こんな自己管理能力じゃ到底レジテンシーなどやっていけるわけがない。

日々からもっと将来のことを意識して体調管理しなくては、、、

と思った。

そして、、、

いよいよ、初期臨床研修先決める時がやってきた。

みんなに反対されているけれど、

私は専願で行こうと思っている。

退路を断つために、

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休むのも仕事のうち

休むのも仕事のうち

ここ数ヶ月、無理強いをしてきたせいか、身体が悲鳴をあげている。

この症状はぎっくり腰だと信じたいけれど、左の腎臓がずっといたい。

背中を丸められない。

座っても膝を内側に入れられない。

ある程度開いてないと、、、

背中にテンションがかかると左の上臀部に激痛が走る。

カフェインの取りすぎかな。

エナジードリンクの飲み過ぎかもね。

わからないけど。

そんな時、全てが嫌になる。

夜更

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私を支えてくれた人

私を支えてくれた人

脳外科実習が終わった。

忙しくて大変で、されど充実した3ヶ月弱だった。

ここで書いておくべきなのはやはり、辛い時に支えてくれた人の存在だろう。

脳外科の先生たちは本当に忙しいのにもかかわらず、忙しさを理由に私が聞いた質問に答えてくれなかったことは一度たりともなかった。

この彼らの態度が、私の心を温めてくれるかと思いきや、それがよりいっそう私の心を痛めつけた。

こんなに大変な状況でも、余裕

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チャンスは突然に

チャンスは突然に

脳外科実習も後半に差し掛かる頃、とても忙しくて、単調なので、春休みにバイト先のメンバーとRapid Surf の練習をした動画をInstagramに投稿したのだった。

Instagramは一昨年にStanfordで Internshipをするずっと前からアカウントを持っていて、当時の状況も全て載せていた。

今年コロナで行けなくなってしまったが、本当は行くはずだったStanford Univer

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恩師からの返信

恩師からの返信

(前の記事『先輩の報告』の続き。)

以下のような返信をくれた。

私は恐れ多いけれど、以下のような返信をもらって、、、

まるで恩師のさらに巨匠たちと交流しているような不思議な気持ちになると同時に、やっぱり私がやろうとしていることを止めたらだめだな。

となんとなく思わされたのだった。

私は解決法を与えたのではありません。

私が出来ることをエネルギーと時間を割いて

ひとつひとつ作業をしたの

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先輩の報告

先輩の報告

脳外科での中間報告の最後のこと、、

教授が、研究室の先生をからかって、、

「よく、3年もあそこでやっていけたな。」

と言われたので、

私は真面目に、

「本当に色々教えていただきました。人生論まで。」

と真顔で言ったら、脳外科の医局員一同、爆笑していた。

翌日、1人の脳腫瘍専攻の先輩が、研究室の先生に、

「昨日の実習生の発表で、本当に皆んな湧いたんですよ。」

と言ったらしい。

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突然の朗報

突然の朗報

脳外科アドバンス実習も中盤に差し掛かった時、教授から中間報告をしてくれというメールを受け取った。

正直とっても困った。

なぜって、、

現在の私はアドバンス実習という短い期間であれば、脳外科でやっていけると思うが、

入局する気なんてさらさらないからである。

お世辞でも

脳外科を考えてます。

なんて言えない。

というよりやっていける自信が本当にない。

何より忙しすぎる。

毎日7時か

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