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億を売る妻 No.10 商売を生活の中心にする

子供を無事出産した妻は、
しばらく実家にいましたが、
いよいよ私の待つマンションへ帰ってきました。

私が仕事に行っている間は、
家事と子育てをしながら
自分で稼げることは無いかと、
ずっと考えていました。

出産の時は編み物をしていましたが、
モノを作る事は
技術、センスが必要になり、
作る事にかける時間に見合った値段設定を
付けられるほどのセンスがないと判断
し、早々に見切りをつけていました。

何か商売を始めようと思っても、

それに当てられるお金をがない

ということと、
家事と子育てをしながらなので、

限られた時間しかない

という2つの問題がありました。

そこで妻が思い付いたのが、

ネットを使ってモノを売ること

でした。

ネットであれば、

自宅で空いている時間に、
スマホで商売ができる点でも、
妻にとっては最適のツール

だったようです。


そうと決まれば、
妻は売れそうなモノをネットで調べたり、
生まれたばかりの子を、
チャイルドシートに座らせて、
売れそうな商材探しの為に、
外を車で走りまくっていました。

幸い1人目の子どもは、
ずっと座らせていても愚図らない子でした。
言い方を変えると、
ボーとただそこに存在しているだけの子
だったことも良かったようでした。

私は日中の間仕事に出ている為、
常に妻の行動は見ていなかったのですが、
私が仕事から帰ってくると、
ソファに寝転びながら、
スマホを片手に持ってどうすれば売れるのかを、ずっと考えている様子でした。

食事などはきっちり作ってくれていました。
苦手なようですが、
レシピ通りにしか作れないらしく、
味は美味しかったです。
しかし包丁の扱いが雑で、
指を切って救急で病院に行ったことが、
2回ほどありました。

そうした日々を続けながらも、
私が帰宅する度に、
今日は3個売れたんよ!
今日は5個売れたんよ!
と言い出す日が増えていきました。

私もおおいに喜び、
協力したいと思っていました。

妻が少しでも稼いでくれる事が、
私の安月給だけの生活から抜け出す希望の光


になっていたからです。

そして、

妻の生活の中心が、
子育てや家事をする事ではなく、
商売をする事を中心にしていったのです。


つづく

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