月島

創作を楽しんでる学生です☀️一次創作の小説やイラスト、たまにメンタルの記事などを書きたい…

月島

創作を楽しんでる学生です☀️一次創作の小説やイラスト、たまにメンタルの記事などを書きたいと思います エブリスタで3年間、小説とイラストを書いてました📖 精神科通院歴あり 自分なりに生きてます 色んな創作と出会いたいです 男女CP大好き 小説→「僕プレ」異能もの 毎日更新中

マガジン

  • 僕らと命のプレリュード 本編

    僕プレの小説の本編はこちら。 現代異能ファンタジー。異形の怪物と戦う少年少女の物語です。 過去にエブリスタで連載していたものの修正版です。エブリスタでは限定公開だったエピソードも含みます。

  • 私のこと

    月島自身のことを書いた記事です。

  • イラスト・漫画置き場

    一次創作のイラストや漫画を置く場所です。

最近の記事

僕らと命のプレリュード 「未来は今の積み重ね」 (あとがき)

 「僕らと命のプレリュード」をお読み下さった皆さん、ありがとうございます。作者の月島と申します。  本作は、私が高校生の時から温めてきた作品です。3年前にエブリスタにて初めて形にしたものを、加筆修正したものがこのnote版になります。加筆前と比べて約7万字程増えているので、初期のエブリスタ版と比べて読み応えも増したかと思います。ここまで修正するのは、かなり骨が折れました……笑  さて、高校生の頃から考えていたということで、本作には私の好きなものや大切なものが沢山詰まってい

    • 僕らと命のプレリュード 第64話

      「聖夜っ……聖夜!!」  自分の名前を呼ぶ声が聞こえて、聖夜が目を開けると、そこは中学校の屋上だった。柊が泣きながら聖夜の顔を覗き込んでおり、彼女の涙で、聖夜の頬が濡れている。 「……柊」 「聖夜……!よかった……」  聖夜が起き上がると、他の仲間達も聖夜を囲んで安心した表情を浮かべていた。 「聖夜君……無事でよかった」 「もう……心配したのよ?」 「俺も焦ったぜ!」 「こ、これで一安心だね……」 「全く……お前は本当に無茶をする」 「みんな……心配かけて

      • 僕らと命のプレリュード 第63話

        『町には無数の狼がいるわ。その根源……アビリティ発動者を叩くのが先決よ!』 『天ヶ原中学校上空にアビリティ反応確認!あの黒い城が本拠地だと思われます!』 「了解!」  聖夜達は琴森と真崎の声に頷き、天ヶ原中学校を目指す。しかし、狼達がそれを阻むように聖夜達へ襲いかかる。 「『かまいたち』!」  翔太が放つ風の刃が、狼達を切り裂いた。切り裂かれた狼達は砂のようにサラサラと消滅していく。 「……きりが無い」  白雪が珍しく苦い顔をして呟いた。そうしている間にも、狼が

        • 僕らと命のプレリュード 第62話

           2人はタイムマシンに乗って、現代の特部中央支部へ向かっていた。聖夜がタイムマシンの操縦桿を握り、柊がすぐ傍に立っている。 「みんな、大丈夫かな……」 「……信じるしかないね」  その時。唐突に通信機から琴森の声が聞こえてきた。 『聖夜君、柊さん!』 「琴森さん!?」 『良かった。やっと繋がった!……総隊長、2人と連絡が取れました!』  琴森がそう言うと、声が千秋に切り替わる。 『聖夜、柊、無事か?』 「総隊長!はい。俺と柊は大丈夫です……でも、旭が……」

        僕らと命のプレリュード 「未来は今の積み重ね」 (あとがき)

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        • 僕らと命のプレリュード 本編
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          僕らと命のプレリュード 第61話

          「はっ……!」  聖夜が目を覚ますと、タイムマシンの中に居た。自分の右手が握られているのに気が付き確認すると、柊が泣きそうな顔で聖夜を見つめていた。 「柊……」 「聖夜……生きてる?」 「……うん」 「良かった……ほんとに、良かった……」  柊はそう言って、起き上がる聖夜に抱きついた。 「柊……心配かけて、ごめんな」 「ううん……。あ、聖夜!その右目の色、旭と同じ……!」 「目の色……?」  聖夜は窓に映った自分の顔を見た。すると、確かに右目が蜂蜜色に変化

          僕らと命のプレリュード 第61話

          僕らと命のプレリュード 第60話

           聖夜達の乗ったタイムマシンは、時空の狭間を走行していた。 「……これから、どうすればいいんだろう」  聖夜はそう呟いて窓の外を見た。七色の光に包まれた空間を、タイムマシンはひたすら進んでいく。 「柊。俺達、どこに向かってるんだ?」 「……多分、過去に向かってる」 「過去か……」 「……みんなが心配だし、早く元の時代に戻った方がいいかな?」 「うん……そうだな」  聖夜がそう言うと、柊は頷いてタイムマシンのパネルを操作し始めた。 (……父さん、みんな、無事か

          僕らと命のプレリュード 第60話

          僕らと命のプレリュード 第59話

          * * *  聖夜達が中央支部に戻ると、琴森が待ち構えていた。 「琴森さん!今朝の任務って……朝丘病院の任務ですよね?」  聖夜が尋ねると、琴森は真剣な顔で頷いた。 「そうよ。さっき総隊長が、アビリティ課の準備が出来次第、すぐに任務を開始すると指示を出していたわ」 「そうなんですね……。他のみんなは?」 「もう談話室で待機してるわ。あなた達もみんなと一緒に待機して」 「分かりました。……でも、その前に柊を医務室に連れて行かないと」 「あら、柊さん……体調悪いの

          僕らと命のプレリュード 第59話

          僕らと命のプレリュード 第58話

           南日本支部での戦闘から離脱したウォンリィは、ノエルと共に廃病院の廊下を歩いていた。彼は、前を歩くノエルの背中を3歩後ろからついていく。  ノエルの質のいい金髪が、窓から差し込む夕日の光でキラキラと輝いた。その光景が、ウォンリィが彼に着いていこうと決めた日と重なる。 (……綺麗だ。傍に寄ることが躊躇われるぐらいに。貴方は、いつだってそうだ)  ウォンリィは切なげに目を伏せながら、彼と出会った日のことを思い返した。 * * *  世界で最も強い軍事力を誇る国、白夜帝国

          僕らと命のプレリュード 第58話

          僕らと命のプレリュード 第57話

           一方、聖夜と柊は南日本支部に到着していた。高台に建てられた建物のため見晴らしが良いはずだが、霧に包まれて周囲が見渡せない。 「……すごい霧」 「ああ……」  柊に相槌を打ちつつも、聖夜の頭の中は別のことでいっぱいだった。 (ノエル……俺達の敵なのか?それに高次元生物は元人間……俺、ちゃんと戦えるのかな?) 「聖夜?」 「あ……なんでもない」 「ならいいけど……任務なんだから、集中しよ」 「……うん」 (そうだ。俺達が戦わなきゃ、傷つく人が居る……。覚悟決め

          僕らと命のプレリュード 第57話

          僕らと命のプレリュード 第56話

           イグニは、北日本支部から廃病院へ、キューブのワープ機能を使い戻ってきた。  深也に締め上げられた腕が、今になってズキズキと痛む。 (あいつ、意外と馬鹿力だったな)  深也達との戦いを思い出しながら、イグニは小さく微笑む。 (久々に楽しかった。戦争を知らない甘ちゃんだと見くびっていたが、特部の連中、なかやかやりやがる)  イグニが微笑っていると、廊下の向こうからエリスとアリーシャが歩いてきた。  エリスは、彼が腕を押さえているのを見て、慌てて彼に駆け寄る。 「イ

          僕らと命のプレリュード 第56話

          僕らと命のプレリュード 第55話

           花琳と白雪が西日本支部に到着していた頃、翔太、深也、海奈の3人も北日本支部前に到着していた。 「あれは……!」  3人は目を疑った。北日本支部が、青い炎に包まれて燃え盛っていたのだ。職員と思しき人々が建物を遠巻きに見ている。その中にマントを身につけた隊員の姿は無かった。 「あ!あなた達中央支部の!」  人だかりの中から、ショートヘアの小柄な女性が駆け寄ってきた。 「北日本支部の方ですか?」  翔太の問いかけに女性は頷いた。 「はい!私は山野雫。北日本支部のオペ

          僕らと命のプレリュード 第55話

          僕らと命のプレリュード 第54話

          「……アリーシャ、大丈夫?」  エリスは心配そうにアリーシャを見上げて尋ねた。 「顔、すごく怖いよ……?」 「あ……ごめんなさい」  アリーシャは慌てて笑顔を作り、エリスの頭を撫でた。 「昔のことを思い出していたの」 「昔のこと……?」 「ええ。戦争に巻き込まれて、家族を亡くして……ノエルとウォンリィに手を差し伸べられた時のこと。あの日……本当に、沢山のものを失ったわ」  アリーシャはそう言って、悲しげに微笑んだ。 「アリーシャ……」  エリスは堪らず、彼

          僕らと命のプレリュード 第54話

          僕らと命のプレリュード 第53話

           西日本支部で敗北を喫したエリスは、拠点である廃病院に戻ると、アリーシャと使っている病室に駆け戻った。  エリスはドアを開け、ベッドの上に座って空を見ているアリーシャに抱きついた。 「アリーシャ!!」 「エリス……!?どうしたの?特部を倒しに行ってたんじゃ……」 「ダメだった……ダメだったぁ!!」  エリスはアリーシャにくっつきながら、ボロボロと涙を流す。 「ねぇ、なんでエリス、お姉さん達に勝てないの?エリス達は、未来のために間違ったことしてないのに!!」  そ

          僕らと命のプレリュード 第53話

          僕らと命のプレリュード 第52話

          * * *  白雪と花琳が西日本支部前に着くと、そこには膝の高さ程ある蜘蛛が大量発生していた。  蜘蛛達は、頭部にある5つの目で2人を睨み付けると一斉に糸を吐いてきた。 「そうはいかないわ!」  花琳が腕を振ると、無数の葉が飛んでいき糸を切り刻んだ。自分達の攻撃が防がれ、蜘蛛達が僅かに怯む。 「白雪君、今!」  花琳の言葉に白雪は頷くと、右手を高く掲げ指を鳴らした。 「『氷結』!」  白雪の声と共に、周辺の蜘蛛が一斉に凍りつく。白雪が再度指を鳴らすと、氷漬けに

          僕らと命のプレリュード 第52話

          僕らと命のプレリュード 第51話

           聖夜はマットレスを柊の部屋に運び込むと、床に敷いた。 「これでよしっと」 「すみません……手間をかけさせて……」 「あ、いいよいいよ!俺が手伝いたかっただけだから」  聖夜はそう言って、申し訳なさそうな旭に笑いかけた。 「ゆっくり休んで、その怪我も早く治るといいな」 「は、はい……」  裏表のない笑顔を向けられ、旭は顔を赤くした。その様子を見た柊が大きく咳払いをする。 「もう遅いし、寝る支度しよ。ほら、聖夜もおやすみ!」 「ああ……そうだな。柊、旭、おやす

          僕らと命のプレリュード 第51話

          僕らと命のプレリュード 第50話

          ──旭が中央支部を訪れる数時間前のこと。  眞冬は、道路に広がる散った桜の花びらを踏みながら、夕暮れの町を歩いていた。彼の片手にあるのは、アビリティ課から支給された、アビリティ感知装置。小さなタブレット端末のそれは、周辺のアビリティエネルギーを感知して知らせてくれる。  アビリティが発動された後にできる、エネルギーの残滓。肉眼では確かめられないほど微量なそれは、発動者のアビリティによって形状を変える。そして、アビリティを応用して作った装置でも、残滓は残る。例えば、特部で使

          僕らと命のプレリュード 第50話