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国立大学医学部医学科に塾なしで現役合格する方法。 ⑥国語の番外編:読書への向き合い方

こんばんは。一昨医です。
今日も投稿読んでいただいてありがとうございます。

突然ですが、皆さんは自分の強みは何だと思いますか?
僕は一言で言えば「国語力」が自分の強みだと思っています。
少し詳しく言えば、「物事をある程度深くまで思考できて、かつそれを言語化することに長けている」と思っています。
意外と違うところに強みがあるかもしれませんが。笑

そんな僕のイチ押しの記事がこちらです。
塾なし・現役国立医学部 国語の勉強法 |一昨医(ototoi)/塾なし現役・国立医大生の勉強法と考え方|note
この中で、現代文の攻略はまず読書から始めよ。というようなことを書いています。かく言う私も小学生時代をピークに年々読書量が減少していたのですが、この1年ほど、本を読む機会が再び増えました。そんな今だからこそ、自分の読書の意味付けについて書きたいと思います。


活字@医学部の授業~科学は厳密

医学部の授業は、結構教科書や論文など、活字を読みます。(図解して理解するのも大切ですけどね。)テスト勉強メインだった頃も、研究室や病院実習においても、膨大な情報量の中から必要な部分を(短時間で)自分で見つけ出す・抜き出す必要がありました。
検索して、それぞれの文章の要点を掴んで、また次の文章を読む。
その繰り返しにはある程度慣れたような気がしますが、まだまだ難しいなと思うことが多いです。

この作業の中では、科学的に検証された妥当性(エビデンス)がかなり重視されます。
学術的な世界では、実社会に応用するために話を展開していく以上、信憑性の高い、妥当な形で裏付けが取れている情報が求められます
どの手法で、ターゲットは何でとか、着目すべき点は僕が意識できているものだけでもかなり多いと思います。
その1つ1つの厳密さは相当なもので。(そうでないものも世の中にはあるかもしれませんが)
社会はかくも厳しいものなのかと、当初はカルチャーショックを受けました。

特に研究室で感じたことはまた別の機会にまとめたいのですが。
これらの経験を通して、僕はすべての話にある程度の根拠を求めるようになってしまいました。「エビデンスは?」とか、友達と話しているときに冗談で言ってしまう。笑
批判的吟味と言えば聞こえは良いですけど、新聞やニュース、本から情報を仕入れるときに何でもかんでも疑ってかかるようになったのです。
(それが100%悪いこととも思わないですけどね。)

読書再開~自分に合わない情報の中には新たな世界が待っている

で、そんな時期に再び読書を始めました。
人と話すときに自分の中の引き出しが昔よりスカスカな感覚がしていて。色々やることがひと段落して、まとまった時間が取れそうだったので、意識的に習慣に組み込んでみました。

最初は電子書籍の読み放題を使ったりして、ビジネス本を読んでいました。
なんか意識高く持てるかなとか、そういう安直な理由です。
色々な学びがあるにはありました。メンタルコントロールとか、課題の細分化の方法とか。
でも書いてあることを疑ってかかる習慣がついてしまっているから、作者の主観だけで書かれていることはてんで受け付けないわけですよ。
ハマる本もあれば、全然興味を持てない本もあって。
これじゃなんか思ってたのと違うなあ、と思ってました。

いつから考え方が変わったのかは思い出せないですけど、
本棚にはたくさんの本がある。その本の内容と作者は全て違っている。そして世の中にはそれ以上のたくさんの思想であふれている
というたとえ話に触れる機会がありました。
そこから、「なるほど、世の中にはたくさんの考え方があって、作者に同調することも、批判することもどちらも妥当な反応なんだ」という気づきを得ました。

最終的にその考え方・行動を取り入れるかは自分の判断なわけであって。
自分に合う情報は納得して取り入れればよいし、逆に自分に合わない情報の中には新たな世界が待っていると捉えなおすようになると、無駄な時間・学びなんてないなと思いました。
だいぶ読書というプロセス自体を楽しめるようになった感覚があります。

科学的に担保された妥当性はもちろんとても大事です。特に多くの人々に影響を与える可能性がある時は、客観的に見て納得いく施策である必要があります。それを担保するために発展してきた手法が科学だと思っているので。
一方で主観や経験も軽視できないものだと思います。科学の歴史だけでなく、先人の経験則から我々は学んできたのですから。

読書ノートの勧め

「一応読み始めた本は読み切ること」と「読書ノートをつけること」を習慣化した当初から掲げています。前者は小学生のころの名残ですが、読書ノートは尊敬する長谷部誠さん(プロサッカー選手)の真似をして新たに取り入れた習慣です。

  1. 読んだ日付

  2. タイトル・作者などの基本情報

  3. 印象に残った一節や、その部分の要約

  4. 自分の感想

この4つを外さずに、読書し終わってからB5サイズのノートにまとめます。
とても良かった本は2、3ページ分書き写してしまうこともありますし、ほんの5行で終わってしまうこともあります。
この習慣の良いところは、手軽に本を2周以上することだと思っています。
1周目は普通に読んで、2周目は目次を頼りに印象的だったところを抜き出す。(目次の有用さにも気づかされます。)
ノートに書いた部分はその後も折に触れて見返すことができるので、これで3周以上と解釈しています。笑
これだけ復習できると、かなりその価値観や知識を自分の行動に落とし込むことができます。
事象の理解度と、それを言語化する能力も格段に向上します。
負担にならない程度に続けてみることをお勧めします。

終わりに~熟慮断行

「物事をある程度深くまで思考できて、かつそれを言語化することに長けている」
これは自分の中で長所だと思っていることですが、同時にこうありたいという理想の姿でもあります。
座右の銘は秋山真之に倣って、熟慮断行ですから。
読書を通してこの熟慮をさらに磨いて、いざという時に、できることに最善を尽くせる人物でありたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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