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おとしごろ離婚 substory004_身近にもお仲間あらわる。不動産査定を決意した日の高円寺モヒート。 

ガラス張りの2階から洩れる温かな光に吸い込まれた日

週末婚のような別居生活が始まって、体調が少し戻ってきたころ。
夜や週末にウォーキングに出かけ、息抜きをするのが習慣化していた。

主にご近所エリアに入る高円寺や中野を探索していたのだが、寺社仏閣の造りが好きなので、氷川神社や高円寺の付近をよくウロウロしてそれらを眺めていた。
その途中、仄暗い道の一角で、ガラス張りのビルの2階から温かな印象の光が目に入った。
看板を見るといつもお世話になっているお店でも名前を耳にしたことのあるBARだった。

入ってみると店主は歳も近く話しやすい。
お店はすごい数のラムが取り揃えられていて、旬のフルーツを使ったフローズンカクテルも絶品だ。

いちごのフローズンカクテル

一度行きだすと、かなりの頻度で通うのが私の特徴で・・微笑
ときにはお客様が見えない静かな夜に、お互いの話を語り合う時間を過ごしたりと、マスターとはすぐ仲良くなっていきました。

そんなに固く考える必要ある?

夏の終わりの頃。いつものようにウオーキングに出て、給水に立ち寄った。
階段を上がり「どもー」「うぃっす、いらっしゃい」と挨拶を交わす。
「まだあっち~やね、本物の草使ったラムの、アレ頂戴。」
「あいよ、モヒートねw」
このお店のモヒートに使用しているミントはスペアミントじゃなくてなんか本物って感じなのだ。

モヒート

この日もたまたま静かな日。
「はいモヒートお待たせ。ところで、なんかさ、最近、疲れてない?」
話し合いが続き疲弊を隠せない日々を送っていた頃だ、だいぶ顔や雰囲気にも出ていたのか見抜かれてしまった。
「実はさ、離婚しようと思っていて・・」
「え!実はさ、俺もなんだけど」
「え?!え―――!」
なんとも、おとしごろの方がこんなに身近にいたなんて。

そうなった経緯を話していくと、苦渋の表情を浮かべながら聞いてくれた。
私としても男性に話して聞いてもらう機会は少なかったので意を決して、どんな意見が聞けるのかと思いながら話した。
「それは、、かなりしんどかったんじゃない?ayaの感覚は間違っていないと思うよ、一意見だけど。」
「ほっ。男性の意見聞けるの安心する。ありがとう。」
「うん。なんかさ、これも一意見だけどさ。
子供のこともそうだけど住まいのことも不安なわけでしょ?
今って簡単にネットで査定とかできるんだって聞いたことあるんだよね、あんまり堅苦しく考えずに価値を知るだけでやってみるのも一つじゃない?」

目から鱗。一軒家を保有していて、お家をどうするかはもちろん問題に上がるのは確実だったのだが、査定という手段には全く考え及んでいなかった。

「マジか、知らなかったし全然考えたことなかった!ちょっと相談してやってみる・・!」

これをきっかけに不動産査定をし、また夫婦の話し合いが進んでいくきっかけになるとは。
詳しい話はまた別の回に・・。


今回もお読みいただき、ありがとうございました。
おとしごろを迎えた私の、生きる源。五感や空気感が伝わっていたらいいなぁ。

ウォーキングって、給水の時間とどっちが長いんだろうと思った読者の方、鋭いですね(ニヤリ
ここに辿り着いてお読みいただいた方が少しでも楽しんでいただけますように。

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