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チューリップの贈りもの

これは私の大切な物たちを記録するシリーズです。

引っ越したばかりの部屋、荷解きをしないままの部屋に
私の物が揃った時、とても安心したのを覚えてる。

物は友だちであり、家族であり、御守りなのでしょう。

いつかは壊れてしまうかもしれない、失くしてしまうかもしれない。

一緒に過ごした時間を忘れたくなくて、
私の愛おしい彼等のことをアルバムのかわりに、ここに記しますー

かれこれ2年半ほど雑貨屋さんでモノたちと接する日々を過ごしてきて、
自分のモノに対する気持ちというか、愛おしみ方というか、そんなようなものが人間に対する感情にも負けないように感じられて。

人の写真をアルバムに残すように、私に寄り添ってくれた物たちのことを文章にしてアルバムに残したいと思いました。


一つ目、iPhoneのお気に入りフォルダを見ていたら出てきたのはチューリップの贈りもの

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大学の友人がくれた贈りものです。
彼女のプレゼントは凄いです、ドンピシャリなのです。

彼女は喫茶店が大好きで、大学時代に私を初めて喫茶店に連れて行ってくれたひとでした。
初めて行った喫茶店で注文したコーヒーフロートのアイスの表面に珈琲味のシャリシャリができて、それがとても美味しいことを知ったのだっけ。


このチューリップ3姉妹は私のお部屋で活躍中です。

ガラスのコップは洗面台で、口をゆすぐのに。

チューリップのカードはトイレのドアに貼り付けています。

チューリップ柄のお菓子の包み紙は、ブックカバーにしました。


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そしたらね、ちょうどお店の名前が背表紙に来たのですよ!


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贈りものをしてくれた彼女と一緒に古着屋さんに行くと、「いいねいいね〜」とよく背中を押してくれたなぁ。

試着室の前でお客さまが出てこられるのを待っている時、よく彼女のことが頭に浮かびます。

私も彼女みたいに背中を押してあげられているかな?




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