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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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2022年1月の記事一覧

帰路、岐路、帰巣劇。

 闇に我が身を切り取れば、家路を急ぐ我が身に転ずる。そんな何気のない日常が浮かんで、消え…

侵略と未知の抵抗勢力。

 ヒト化人類の発展は、侵略と搾取にある。 「隣の芝生が青く見えたら、奪ってしまえ、ホトト…

いよいよ。

 太陽と戦った強靭で巨大な北風でさえ(物語『北風と太陽』)、胸いっぱいに吸い込んだ息を吹…

押し付けの価値観はいらない。

 日々の報道をそのまま受け入れていると、フライドチキン用の鶏になった気がする。同じ給餌体…

時は神さま。

 時間を追いかけてきた。ずっと。時間を追いかけるのにたくさんの時間を割くこともあれば、申…

寒い日はぎりぎりまで。

 東京にまた雪が降るという。  カーテンを開けたら、明け方の都会に寒気のしもべが舞ってい…

人が変えてきたんだもの。守らないと。

 発展という爆進する波動砲が、人間様以外の生き物の生き方をガラリと変えてしまったことに、胸がチクリと痛むことがある。のどかに釣られていたフナはブルーギルに食い荒らされ、唱歌が友達だよと教えてくれたオケラは都会の土の中で超高層ビルの墓標に沈んだ。  月の土地や星まで我が物にしちゃったヒト化人類は、国民主権のシュプレヒコールで自身のわがままを正当化してきた。弱者も強者の勢いに乗じて、経済という渦を推進してきた。その勢いは、リンダも困るほど、もうどうにも止まらない。  それでも

街 音 変遷。

 風の歌を聴きに高原に出かけたことがある。潮風のメロディにひと夜浸っていたことがある。行…

アイドリング。

 すっきり乾いてよそ行きの顔をする武蔵野の朝と違って、本郷あたりの空気は少しばかり湿り気…

知識翼。

 たまに児童書を読む。読み返す。  たとえば『モモ』みたいなやつ。  児童書読書の道の途…

克って、勝って、ヒーロー。

 マリンブルーの夏季から、紅白をひょいと飛び越えて、スノーホワイトの冬季へ。  戦う相手…

あれもこれも在宅勤務。

■漁業 「急拡大だもんなあ。こんなんじゃ、おちおち漁にも出られやしねえ」  え、海は蜜と…

貴重な家路経験。

 せっかく夜遊びできるようになったのに、またまた自粛の日々が始まる。  たまの出社日、帰…

辛口瞬間。

 世の飲食店さんの方々には申し訳なく思っているが、宅食・宅飲み一色に彩られている。手持ちのレパートリーを使いまわしているだけではさすがに辛いので、クックパッド先生にご教示いただいたことで、逆に料理のレパートリーは多彩になった。一色と多彩が合体した我が家の一食一食。  作るのも好きだけど、作ってもらうのも期待スパイスが加わって楽しい。  だけど問題もある。もうひとつのお楽しみ、味見の道がばっさり閉ざされる。   だから、こっそり。  どれどれ。  横槍ならぬ後ろから手をサ