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侵略と未知の抵抗勢力。
ヒト化人類の発展は、侵略と搾取にある。
「隣の芝生が青く見えたら、奪ってしまえ、ホトトギス」
信長と秀吉が連合を組んだような思考回路と実践が、生態系の勢力分布にハルマゲドンと称した地殻変動を起こしてきた。
血で血を洗う戦場を足場に組み立てた発展を、人類は聞こえのよい『経済』と呼んだ。
自分の芝生、つまりは自分の経済に都合が悪くなると、羊の皮に隠し持っていた狼の大刀を振りかざす。
ウクライナは、とっくに東西どちらのものでもないはずなのにね。
陣地とりは南極、北極、地の果てまで続いているのだとため息落とせば、なんてことはない。スケールはばるんと大きく膨らんでいて、とっくに大気圏を突き抜けていた。月の土地の所有権、誰がどこを握るかなんてニュースを海の向こうで聞いたのも、相当昔のことだった。争いは、しまいにゃ火星の、果ては銀河の……なんて言い出すのじゃないだろか。
月だって、火星だって、その他の星や宇宙空間だって、勝手にヒト化人類が経済に組み込んじゃっていいものだろうか。宇宙旅行と聞けば胸も踊れば、浮いた足もステップを踏む。経済瞬間の波のてっぺんで有頂天にもなれば、波にまんまと乗せられもする。
でも、月って、火星って、宇宙って、人類のものにしちゃっていいものなの?
もしかして、もしかしたらだけど、ある一面においては、いいのかもしれない。だって地球生物ヒト化人類が描く宇宙の概念を構築した創造主が人間なんだもの。概念の内側では、絶対君主で君臨していても許されそうな気がする。概念という想像の入れ物の外側で、何が蠢いているか、本当のところは未だ人類は把握していないのだけれども。
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