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人が変えてきたんだもの。守らないと。

 発展という爆進する波動砲が、人間様以外の生き物の生き方をガラリと変えてしまったことに、胸がチクリと痛むことがある。のどかに釣られていたフナはブルーギルに食い荒らされ、唱歌が友達だよと教えてくれたオケラは都会の土の中で超高層ビルの墓標に沈んだ。

 月の土地や星まで我が物にしちゃったヒト化人類じんるいは、国民主権のシュプレヒコールで自身のわがままを正当化してきた。弱者も強者の勢いに乗じて、経済という渦を推進してきた。その勢いは、リンダも困るほど、もうどうにも止まらない。

 それでもさ、生きとし生けるものは持ちつ持たれつ、でいかなきゃいけないと思うんだ。窮地に追い込まれてしまった者たちは、原因をもたらした張本人の手で守らないと。自己責任っていうやつでさ。
 
 絶滅危惧種には手を差し伸べる。当たり前だ。

 絶滅の危機にさらされていない者にだって、思いやりを。ヒト化人類の身勝手な欲望が、いく種類もの生き物の持続可能性を踏みにじってきたんだもの。いつ消滅の崖っぷちに追いやらないとも限らない。人類の発展は、人類以外の生き物領域を破壊することだったんだ。そろそろ「足ることを知る」意識を腹に据え、実践しなけりゃならんと思うのだが。

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