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吉村作治の古代エジプト講義録〈上〉


吉村作治の古代エジプト講義録〈上〉

 古代エジプト学者として著名な、吉村作治さんの著書です。
 『講義録』という題名ですが、内容は、堅苦しくありません。やさしい文章で書かれています(^^)

 本書は、上下巻のうちの上巻です。
 上下巻を読み通せば、古代エジプトについて、一通りの知識が得られます(^^)

 本書、上巻では、先王朝時代に始まって、中王国時代までのエジプトが解説されています。
 輝かしい古代エジプト王朝は、どんなふうに始まったのでしょうか?
 ピラミッドは、いつ頃、どうやって作られたのでしょうか?
 ミイラが作られた理由は?
 古代エジプト神話には、どんな神さまがいるのでしょうか?

 以上の疑問は、全部、本書に答えが載っています(^^)
 古代エジプトについて、まとまった解説書として、たいへん良いものだと思います。
 古代エジプトに興味がある方なら、初心者から、かなり詳しい方まで、読めば、それなりに得るところがあります。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

まえがき

●開講にあたって――ナイル川が育んだエジプト
  エジプトという概念
  ユニークな大河、ナイル
  青ナイルと白ナイル
  聖なる土地、アスワン
  上【かみ】と下【しも】、二つのエジプト
  など

●先王朝時代・初期王朝時代

 第一講 埋葬が語る先王朝時代
  ただの石ころと石器の違い
  考古学の難しさと面白さ
  旧石器時代のエジプト
  埋葬のはじまり
  なぜ屈葬にしたのか
  など

 第二講 二人の神、ホルスとセトの争い
  目の化粧の意味
  ナルメル王のパレット
  ヘリオポリスの神官マネトーの王朝区分
  建国の祖、メネス王の正体
  初期王朝の王たち
  など

 第三講 なぜミイラをつくったのか
  八百万【やおよろず】の神
  二つの創世神話
  遺骸をいれた墓と空【から】の墓
  ミイラづくりがはじまった
  古代エジプト人の死生観
  など

●古王国時代・第一中間期

 第四講 ピラミッドは墓なのか
  ピラミッド・ゾーンでの発掘
  ハイテク時代のピラミッド捜し
  ピラミッドをめぐる謎
  ピラミッド発見の可能性
  ピラミッドの内部構造を見るには
  など

 第五講 ピラミッド時代の幕開け
  エジプト史上初のピラミッド
  それはピラミッドの呪いなのか
  王権が確立した第三王朝
  天才宰相イムヘテプ登場
  メソポタミアにもある階段ピラミッド
  など

 第六講 五つのピラミッドをつくった王
  近親婚のはじまり
  星辰【せいしん】信仰から太陽信仰へ
  崩れピラミッドはなぜ崩れたか
  屈折ピラミッドの二重構造
  ピラミッド群のもつ意味

 第七講 ギザの三大ピラミッド
  世界で最も不思議な建築物
  的はずれのヘロドトス
  ピラミッドをつくってみた
  古代エジプト人は円周率を知っていたか
  ピラミッド大予言の顛末【てんまつ】
  など

 第八講 いつスフィンクスはつくられたか
  スフィンクスは誰に似ている
  写実性を拒否した作画法
  スフィンクスと三大ピラミッドの関連性
  スフィンクス建造の目的
  砂との闘い
  など

 第九講 太陽の船
  船で大空を旅しよう
  何のための船だったのか
  史上最大のジグソーパズル
  第二の船を発見した!
  復元することの意味

 第十講 古王国時代の終焉【しゅうえん】
  第五王朝のピラミッド
  太陽信仰の時代
  ピラミッド・テキストが語るもの
  凋落していく王の権威
  幻のニトクリス女王
  など

●中王国時代・第二中間期

 第十一講 上エジプトに花開く王朝
  再統一の機運
  多くの名をもつ古都テーベ
  メンチュ神とアメン神
  ナイル西岸を死者の町に
  盛んだった異国との交流
  など

図版引用一覧
索引



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