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イギリスの妖精―フォークロアと文学


イギリスの妖精―フォークロアと文学

 イギリスの妖精学の大家、キャサリン・ブリッグズ女史の著作です。
 イギリスの妖精については、これ一冊で、ほとんど何でもわかります(^^)

 同じブリッグズ女史の著作『妖精事典』と比べますと、細かい項目別になっていないぶん、読みにくいかも知れません。
 けれども、『妖精事典』にないことも、本書には載っています。
 例えば、妖精と関連の深い植物などです。本書には、『妖精事典』より多種の植物が紹介されています。

 できれば、本書と、『妖精事典』とをそろえれば、無敵でしょう(笑)

 『フォークロアと文学』という副題のとおり、本書には、「伝承の中の妖精」と、「文学の中の妖精」とが紹介されています。
 この二つの妖精は、同じようでいて、違うのですよね。本書を読めば、それがわかります。
 もちろん、この二つの妖精は、互いに影響を及ぼし合っています。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

第一部 妖精界の住民たち
 第一章 妖精の系譜
 第二章 妖精の国
 第三章 人間を守る妖精
 第四章 忘れられた神々と自然の精
 第五章 死者たちの群れ
 第六章 ホブゴブリンと小鬼のインプ
 第七章 巨人、妖婆、怪物
 第八章 妖精の動物
 第九章 妖精の植物
 第十章 まとめ――イギリスの妖精たち

第二部 妖精と人が出会うとき
 第十一章 人間に依存する妖精
 第十二章 妖精の国の時間と季節
 第十三章 妖精の道徳律――よい妖精 悪い妖精
 第十四章 とりかえ子と人間の産婆
 第十五章 妖精の妻と妖精の恋人
 第十六章 妖精と出会った不思議な経験
 第十七章 妖精の本質とその起源

第三部 文学のなかの妖精
 第十八章 十八世紀の妖精詩人
 第十九章 十九世紀の妖精詩人
 第二十章 外国からやってきた妖精たち
 第二十一章 子どもの道徳を向上させる妖精
 第二十二章 民俗学者と収集家
 第二十三章 ユーモラスに描かれた妖精
 第二十四章 気まぐれな空想から生まれた妖精
 第二十五章 よみがえる妖精物語

訳者あとがき

付録
 I 妖精のタイプと個々の妖精
 II 妖精詩からの抜粋
 III コティングリー村の妖精
訳註
原註
索引



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