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吉村作治の古代エジプト講義録〈下〉


吉村作治の古代エジプト講義録〈下〉

 古代エジプト学者として著名な、吉村作治さんの著書です。
 古代エジプトの解説書として、決定版の一つですね(^^) 古代エジプトの通史を、わかりやすく解説しています。

 本書は、上下二巻のうちの下巻です。上巻から、先にお読み下さい。

 本書では、エジプト史の中で輝かしかった時代の一つ、新王国時代を取り上げています。少年王ツタンカーメンや、男装の女王ハトシェプストや、大王ラメセス二世がいた時代です。

 新王国時代に始まり、末期王朝時代、征服王朝のプトレマイオス朝時代、ローマ帝国の属領時代、コプト教の時代へと、続きます。
 美女クレオパトラがいたのは、プトレマイオス朝時代です。

 エピソードが豊富な時代が続くので、読んでいて、楽しいです(^^)
 こんにちの私たちの文明が、その多くの部分を、古代エジプトによっていることに、気づかされます。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

●新王国時代

 第十二講 永遠の来世に願いを託して
  ミイラ嫌いのエジプト学者
  ミイラを盗みそこねた話
  歴史の主人公は石から人間へ
  ヒエログリフの読みかた
  墓づくりがファラオの最重要職務
  など

 第十三講 国力を増大させた植民地政策
  傷だらけのミイラ
  統一王朝の誕生
  謎の民ヒクソスをめぐる学説
  軍事国家として生まれ変わったエジプト
  酒好き、戦好きなファラオ
  など

 第十四講 ハトシェプスト女王とトトメス三世
  女王が建てた幻想的な葬祭殿
  歴史から抹殺された男装の女王
  夫は存在感の乏しかったファラオ
  母と義理の息子、確執のはじまり
  女王の政権を支えた寵臣【ちょうしん】
  など

 第十五講 アクエンアテンの宗教改革
  わずか十数年の新都の栄華
  荒唐無稽のファラオ
  平民出の王妃が国政を動かす
  四大賢人の一人、ハプの子アメンヘテプ
  政治にまでは頭がまわらない
  など

 第十六講 少年王ツタンカーメン発掘をめぐる人々
  彫像のレントゲン撮影
  愛すべきエジプト人たち
  二つの収穫と大きな代償
  発見者ハワード・カーター
  カーナボン卿【きょう】との出会い
  など

 第十七講 大王ラメセス二世の時代
  軍事国家の第十九王朝へ
  基盤確立
  古代エジプトきっての有名人
  痛み分けしたカデシュの戦い
  建築狂
  など

●第三中間期・末期王朝時代

 第十八講 古代エジプト世界の落日
  三回目の混沌の時代
  横行する墓泥棒
  旧約聖書とエジプト
  第二十二王朝から二十五王朝まで
  スーダンにもあるピラミッド
  など

●プトレマイオス朝・ローマ支配時代

 第十九講 アレキサンダー大王とエジプト
  圧政からエジプトを解放
  家庭教師はアリストテレス
  なぜエジプト遠征したのか
  エジプトの文化に仰天した大王
  アメン神の匂い
  など

 第二十講 運命に挑戦したクレオパトラ
  クレオパトラは鼻よりも知性の女性
  王座を追われた女王
  カエサル登場
  クレオパトラとの出会い
  王座奪還
  など

 第二十一講 コプト教の時代へ
  よみがえった往年の繁栄
  エジプトで育ったキリスト
  ユダヤ教のタブーを破った宗教
  コプト教時代の訪れ
  息の根をとめられた古代エジプトの神々
  など

文庫版あとがき

図版引用一覧
索引



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