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花の王国(4)珍奇植物


花の王国(4)珍奇植物

 博物学者、荒俣宏【あらまた ひろし】さんの『花の王国』シリーズ、第四巻です。これが最終巻です。

 第四巻は、名のとおり、珍奇な植物の図と解説を、集めています。
 ただし、本書が出た一九九〇年には珍奇であっても、その後、日本でよく見られるようになった植物もあります。プロテア、ブラッシノキ、ティランジア、オジギソウなどですね。
 また、確かに珍奇ではあるものの、もともと日本に自生する植物も、取り上げられています。ザゼンソウ、クワズイモ、ビロウ、モダマ、マルハチ、ナンバンギセルなどです。

 もちろん、二〇一一年現在でも、日本ではめったに見られない植物も、載っています。タビビトノキ、サゴヤシ、ロウヤシ、フタゴヤシ、フタバガキ、オオオニバス、バオバブ、ホウガンボクなどです。

 なお、本書には、ツチグリ、オニフスベ、アカカゴタケ、イグチなどのキノコも載っています。
 キノコは、以前は、植物だと思われていました。
 けれども、現在は、キノコは植物ではないとされています。キノコ=菌類は、植物でも動物でもない分類グループです。

 本書の魅力は、何と言っても、珍奇な植物の形態や生態が、カラー図版で紹介されていることです。本書をめくるだけで、エキゾチックな気分にひたれます。
 家に居ながらにして、熱帯のジャングルに分け入った、十九世紀以前の探検家の気分になれます(^^)

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

失われたパラダイスを求めて――植物画・その苦悩の記録――

スタペリア
ヨウラクボク
プロテア
ナポレオーナ
キンコウボク
チョウマメ
イランイランノキ
アカバナバナナノキ
ブラッシノキ
ホジソニア
ドゥケーネア
バンクシア
アリストロキア
ザゼンソウ
クワズイモ
テンナンショウ
アモルフォファルス
アルムマクラートゥム
ドラクンクルス
バショウ

(中略)

コチニールサボテン
タマサボテン
モクマオウ
オニソテツ
ザミア
マルハチ
ヘゴ
ラフレシア
ツチグリ
オニフスベ
アカカゴタケ
イグチ
ビカクシダ
サラセニア
ハエジゴク
ウツボカズラ
ムシトリスミレ
オジギソウ
ナンバンギセル
タイワンショウキラン

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 など

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 参考文献(欧文)
 参考文献(和文)

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 項目索引
 「天と地の庭園巡り」索引



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