空の名前

---

空の名前　

　空【そら】の写真集です。
　本書を見るまで、「空が、こんなに多彩だった」ことを、忘れていました。
　写真が美しいだけでなく、本書の言葉も美しいです。「空に関する日本語って、こんなにたくさんあったんだ」と、気づかされます。

　評価は、文句なしに五つ星ですね。これ以外の評価は、考えられません。

　二〇一四年現在、本書は、古本でしか入手できません。
　角川書店から、同名で同内容の本が出ていますので、そちらを入手されると良いです(^^)

　空に関する写真と共に、気象に関する言葉が、次々と紹介されます。
　写真と、言葉の美しさに癒されます。同時に、気象や、日本語の勉強にもなってしまいます。しかも、「勉強」に伴う苦痛どころか、楽しくて仕方がありません。
　なんてお得な本なんでしょう\(^o^)／

　実物の本を手にとって、ページをめくれば、たちまち、魅了されるでしょう。
　ずっと手もとに置いておきたい、宝物のような本です。ロングセラーになるのも、わかります。

　以下に、本書の目次を書いておきますね。

序章　気象学による雲の分類法
　雲の類
　　巻雲【けんうん】
　　巻積雲【けんせきうん】
　　巻層雲【けんそううん】
　　など
　雲の種【しゅ】
　　毛状雲【もうじょううん】
　　鉤状雲【かぎじょううん】
　　濃密雲【のうみつうん】
　　など
　雲の変種
　　肋骨雲【ろっこつうん】
　　もつれ雲【ぐも】
　　波状雲【はじょううん】
　　など
　雲の副変種
　　鉄床雲【かなとこぐも】
　　乳房雲【にゅうぼううん】
　　尾流雲【びりゅううん】
　　など

１．雲の章
　筋雲【すじぐも】
　羽根雲【はねぐも】
　ほそまい雲【ぐも】
　ジェット雲【ぐも】
　浪雲【なみぐも】
　あばた雲【ぐも】
　泡雲【あわぐも】
　など

２．水の章
　雨
　驟雨【しゅうう】
　地雨【じあめ】
　雨滴【うてき】
　霧雨【きりさめ】
　潦【にわたずみ】
　小糠雨【こぬかあめ】
　など

３．氷の章
　雪
　粉雪
　牡丹雪
　綿雪
　風花【かざばな】
　根雪【ねゆき】
　新雪【しんせつ】
　など

４．光の章
　青空
　白い空
　曙【あけぼの】
　東雲【しののめ】
　黄昏【たそがれ】
　夕映え
　茜【あかね】
　など

５．風の章
　春一番
　東の風【あゆのかぜ】
　東風【こち】
　くだり
　出風【だしかぜ】
　真艫【まとも】
　貝寄風【かいよせ】
　など

６．季節の章
　光の春【ひかりのはる】
　余寒【よかん】
　鰊曇【にしんぐもり】
　花冷え
　花曇【はなぐもり】
　鳥曇【とりぐもり】
　雁風呂【がんぶろ】
　など

参考文献
索引
あとがき

---