熱帯くだもの図鑑―色と手ざわりで探せる
題名どおり、熱帯の果物の図鑑です。
カラー写真が多く、見ているだけでも楽しめます。
最近は、東南アジアや南洋の島々などへも、出かける日本人が増えましたね。
現地では、熱帯の果物を口にする機会が多いと思います。食事は、重要な旅の楽しみですよね。
ところが、食べた物を記録しておきたくても、名前がわからないことが、よくあります。
そんな時には、「日本語で書かれた、熱帯の果物の図鑑」が欲しいですよね。
これが、意外に少ないんです。
あっても、はっきりした写真が載っていなかったりします。それですと、素人には、どうやって調べたらいいのか、わかりませんよね。
この本には、百種以上の熱帯の果物が、載せられています。全部、カラー写真付きです。
副題に『色と手ざわりで探せる』とあるとおり、果物の色や手ざわりを、図鑑と見比べながら、探せるようになっています。
この点が、とてもいいですね。素人でも、求めるものに行き当りやすいと思います。
この本を見ていると、熱帯の果物の豊かさに、改めて感嘆します。
バナナ、パイナップル、マンゴーあたりは、誰でも知っていますよね。
けれども、カニステル、ワンピ、キンキジュ、グルミチャマ、ジャボチカバ、となると、名前を聞いたことすらないでしょう。
マカダミア、バオバブノキ、アセローラあたりですと、名前を聞いたことは、あると思います。
でも、実物を見た人は、限られるでしょう。
前記の果物は、すべて、この本に載っています。
写真はもちろん、原産地や、分類、どのように利用されるのか―生食される、ジャムにされる、調味料にされる、など―まで、調べることができます。
この本には、付録で、「沖縄の野生果実」も載っています。ソテツ、フクギ、リュウキュウイチゴ、ギーマなどです。
これらの果物の、沖縄方言名も、載っています。
ちゃんと、索引で、沖縄の方言名からも、調べることができます。和名の索引の中に、沖縄の方言名も入っています。
それも道理です。この本は、沖縄の出版社が出しているのです!
出版社が、東京に極度に一極集中していることは、皆さん、御存知でしょう。
その中にあって、地方で、その地方ならではの情報を発信する出版社は、素晴らしいと思います。
こんなに良い本を出してくれるなら、ぜひ、応援したいです(^o^)/
以下に、この本の目次を書いておきますね。
刊行にあたって
目次
この本の利用法
検索 | 色と手ざわりで探す熱帯果物
図説 | 用語の凡例
本編 | 熱帯くだもの図鑑
付録 | 沖縄の野生果実
付録 | 栽培暦
付録 | 開花期と結実期
索引
和名
学名
英名
参考文献
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