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コーラン〈中〉


コーラン〈中〉

 イスラム教の聖典として有名な、コーランです。
 本書は、上・中・下、三巻のうちの中巻です。上巻から、先にお読み下さい。

 内容は、上巻とほぼ同じです。ひたすら、アッラーを称える言葉が続きます。
 けれども、上巻よりは、読みやすいです。一章一章が短いことと、比較的、物語的な部分が多いことからでしょう。

 コーランは、預言者ムハンマド―本書では、日本の慣習にならって、マホメットと呼ばれています―が、神がかりして語った言葉を、まとめたものです。
 本書、中巻では、聖書に載っている物語を、ムハンマドが語り直していることが多いです。
 イスラム教は、ユダヤ教、キリスト教と同じく、聖書を聖典としていることが、よくわかります。

 聖書の知識がある方なら、本書は、けっこう楽しめるのではないでしょうか。「聖書のあの物語を、イスラム教では、こう解釈するのか」と、理解できますから。
 反対に、聖書の知識がないと、そういうところがぴんと来ないので、読み進めにくいでしょう。

 できるならば、聖書を読んだ後に、コーランを読むことを、お勧めします。
 聖書とコーランと、両方を読破すれば、世界情勢について、かなりの知識を得たことになりますよ(^^)

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

一一 フード ――メッカ啓示、全一二三節――
一二 ユースフ(ヨセフ) ――メッカ啓示、全一一一節――
一三 雷鳴 ――メッカ啓示、全四三節――
一四 イブラーヒーム(アブラハム) ――メッカ啓示、全五二節――
一五 アル・ヒジュル ――メッカ啓示、全九九節――
一六 蜜蜂 ――メッカ啓示、全一二八節――
一七 夜の旅 ――メッカ啓示、全一一一節――
一八 洞窟 ――メッカ啓示、全一一〇節――
一九 マルヤム(聖母マリア) ――メッカ啓示、全九八節――
二〇 ター・ハー ――メッカ啓示、全一三五節――
二一 預言者 ――メッカ啓示、全一一二節――
二二 巡礼 ――メッカ啓示、全七八節――
二三 信仰者 ――メッカ啓示、全一一八節――
二四 光り ――メディナ啓示、全六四節――
二五 天啓 ――メッカ啓示、全七七節――
二六 詩人たち ――メッカ啓示、全二二八節――
二七 蟻【あり】 ――メッカ啓示、全九五〔九三〕節――
二八 物語り ――メッカ啓示、全八八節――
二九 蜘蛛【くも】 ――メッカ啓示、全六九節――
三〇 ギリシア人【びと】 ――メッカ啓示、全六〇節――
三一 ルクマーン ――メッカ啓示、全三四節――
三二 跪拝【きはい】 ――メッカ啓示、全三〇節――
三三 部族同盟 ――メディナ啓示、全七三節――

解説



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