ただのアルバイトではなく、西条のファンをつくりたい!【事業者インタビュー vol.2】
愛媛県西条(さいじょう)市、西日本最高峰石鎚山の麓にあるキャンプ場「石鎚ふれあいの里」。
石鎚ふれあいの里は、ただのキャンプ場ではなく、自然の良さや周辺の集落の生活を伝える場になっています。
現在、自然や集落について詳しいスタッフ5名が中心となって運営されています。施設は、ケビンが6棟、キャンプサイトが10区画。年間宿泊者は5,000人ほどおり、バーベキューや体験教室などの日帰り利用も合わせると、とても多くの方々が利用されています。そのため、石鎚ふれあいの里は慢性的な人手不足。
今回は、特に繁忙期である8月におてつたびをご利用いただきました。その時に良かったことや大変だったことなどを、地域おこし協力隊として石鎚ふれあいの里で働かれている田村さんにお聞きしました。
◆おてつたびを使った経緯
今回なぜ、おてつたびをご利用されたのですか?
今までは8月の繁忙期は、基本的にはスタッフの知り合いなどのつてを使ってアルバイトをお願いしていたのですが、それでも人手が足りず、かつ山の中の施設ですから工夫して募集をかけないと人は集まらないと思い、今回は利用させていただきました。
また実は私自身も自主的におてつたびをやっていまして笑
地域をより深く楽しみたいと思ったら観光でふらっと立ち寄るだけではなく、ちょっとそこに住んでみたり、そこの地域の人と話をしたほうが絶対に面白いなというのは、自分の身をもって知っていました。
そして当然、深く関わったほうがファンになってくれる人は増える!と思っていたので、今回繁忙期にただの労働力だけのアルバイトを雇うのではなく、“ファンを作る”というつもりで誰かに手伝ってほしいと思っていた時に偶然おてつたびを見つけ、まさにこれだ!と思い利用させていただきました。
田村さん自身も個人的におてつたびをされていたんですね!?
どういった地域に行かれていたのですか?
人口360人ぐらいの新潟県の粟島浦村(あわしまうらむら)という地域の民宿でお手伝いをさせていただいたことがあります。
もともと地方への興味はあったのですが、実際に特定の地域と深く関わったことがなかったので、時間がとれた学生時代の夏休みを使って、勇気を出して直接、民宿の方にしばらくお手伝いさせてもらえないか連絡しました。
運良くやらせてもらえることになり、しばらく地域の生活に自分も混ぜてもらいましたが、今まで体験したことないことばかりで毎日とても楽しく、刺激的でした。
ただ、やっぱり素敵な地域を探して、お手伝いさせていただけるところを探して、という行くまでの部分で大変な思いをしたので、今はそれがおてつたびのサービスを使えば気軽に見つけて気軽に行けるのでいいですよね。
◆実際おてつたびを使ってみて
おてつたびを使うことで何か変化はありましたでしょうか?
力仕事のお手伝いをしていただいて、非常に助かったことはもちろん、西条のファンになってもらうといった部分でもとても実のあるものであったかなと思っています。
今回の方々はまた来てくださると思いますし、将来一緒に仕事ができたらいいね、なんて話もしました。
今回1週間ほどお手伝いに来て頂いたと思うのですが、実際おてつたびの人たちが来て助かりましたか?
最初はもちろん、この仕事してこの仕事してと一つ一つ指示しながらやっていたのですが、徐々に我々が気付く前に彼ら自身が仕事をみつけてやってくれたり、働く時間じゃない時間以外も自主的に動いてくれたり、即戦力として、本当に助かりました。
やっぱりそれは田村さんがおてつたびの子たちとしっかりと関係ができていたから、そういった形でやれたんだと思います!
◆おてつたびを利用する上でのハードル
おてつたびを利用する際にハードルなどはありましたでしょうか?
できるだけ利用者の方のお金がマイナスにならないように料金設定をしたかったのですが、東京など大都市から西条の山奥は遠く、特にお盆の時期ということもあり、結果的にマイナスになってしまったのは申し訳ないなと。
ただそれでも来てくださる方がいて本当に良かったです。
そうですよね。ただ、現在色々な地域のユーザーも増えてきているので、東京ではない比較的近くの人が利用することで、お金の部分は大分軽減されると思います。
また、ユーザーの方はご自身で選択した交通手段で自由に来られるので、受け入れ側の方は、ご負担にならない程度にご自由に支給金額を決定して頂ければと思います。
金額の設定方法などがわからない場合はご相談させていただきますので、ご安心ください!
◆思いがけない面白いできごと
今回初めて受け入れてみて、何かエピソードなどはございますでしょうか?
1期目に来てくださった方は心理学やコーチングを専攻されていて、僕もそういうことに興味があったので、期間中色々と教えてもらって本当に勉強になりました。
2期目に来てくださった方は、セーラー服を着たいという話をしていたら、それを聞いていた食堂スタッフから貸してもらえることになりコスプレしたりしていました笑。思いがけない面白いことが起こりますよね。
おてつたび中は、地域の様々なイベントに一緒に参加したり、地域の人の家でご飯をごちそうになったり、他の地域おこし協力隊の方々とかも集めて一緒に交流したりして、色々な人が入り乱れている感じで私自身とても楽しく過ごさせてもらいました笑。
◆かつての文化や産業を楽しめる「ふれあいの里」
西条のアピールポイントをお教えください。
自然環境でいうと、山と海と町がすごく近くて、自転車のツアーとかでも半日ですべて味わえるところが特徴的で良いところです。
そしてその一つ一つがハイレベルで、山は西日本最高峰の石鎚山、町には石鎚山がもたらすとてもおいしい地下水「うちぬき」が湧き出ていて、耕地も多く田園風景も楽しめます。海は穏やかな瀬戸内海をみることができますし、四国最大の干潟もあります。
そして、ふれあいの里ももちろん西条の魅力的な場所のひとつです笑
施設のある周辺の集落では、はるか昔から炭を作ったり、お茶を作ったり、色々な産業や文化があったのですが、今ではほとんどそれをやっているところがありません。
しかし、ふれあいの里では、自分たちでかつての製法で炭を焼いて販売したり、バーベキューでお客様に使っていただいていますし、また、お茶づくりやこんにゃくづくり等様々な体験教室を実施することで、そういった文化を残している意味のある施設だと思っています。
まだまだ地域の眠っている面白い資源はたくさんあるので、それを掘り起こしてどんどん形にしていきます。
ありがとうございます!これからどんどん加速していく時期にご一緒できたことを嬉しく思います!
◆最後に
それでは最後に一言メッセージをお願いします。
ふれあいの里みたいな僻地の施設で働いてみたいという方は一定数いらっしゃると思いますが、探し出すことが難しいので、そこをおてつたびで繋いでいただけるというのは感謝でしかないです。
本当にもっともっとこういった輪が広がっていったら嬉しいです!
最後に、二言目でかつ個人的なメッセージになりますが、ふれあいの里と周辺の集落をより魅力的にしていく私の活動に興味がある方がいらっしゃいましたらいつでもご連絡ください!長期のスタッフも募集しています!
下記に石鎚ふれあいの里の情報を記載致しますので、ご興味がある方はぜひぜひご覧ください!田村さん、この度はお時間をいただき誠にありがとうございました!
<聞き手:永石智貴・永岡里菜 構成・執筆:永石智貴>
⭐今回のおてつたび先⭐
◆石鎚ふれあいの里
〒793-0214
愛媛県西条市中奥1号25-1
電話:0897-59-0203
メールアドレス:info@oofuki.sunnyday.jp
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