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山頂のポテチ袋で気圧を理解する

山頂でポテチの袋がパンパンにふくらんでいるのをみたことがありますか?

この現象は、地上との気圧の差によって生じ、気象学では気圧を理解する例としてよく登場します。

では、山頂でポテチの袋がふくらむ理由を解明していきましょう!

01.そもそも気圧とは?

水にも重さがあるように、空気にも重さがあるのはご存じでしょうか?

実際にビニール袋に空気をパンパンに詰めると、わずかに重くなります。

そして、重さをもつ空気はものを押す力を手に入れることができます。

気圧とは、この空気がものを押す力のことなのです。水中で水圧を受けるように、大気中では、あなたを含め、すべてのものが気圧を受けています。

また、気圧はその場所の空気の量に変化します。量が多いほど押す力が強くなるため気圧が高く、少ないほど押す力が弱くなるため気圧が低くなります。

02.山頂は空気が薄い

「山頂は空気が薄い」。ご存じの方も多いのではないでしょうか。これは、山頂の方が地上に比べて高いところにいる分、地上よりも空気の量が少なくなっているためです。

山頂でポテチの袋がパンパンにふくらむ理由は、山頂と地上の空気量の差が要因となって起きています。

地上では、ポテチ袋の中の空気が押す力と外から押す力が等しいことで、みなさんがよく見る形状を保っています。

この状態のポテチ袋を山頂に持っていくとどうなるでしょうか?

山頂では空気が少ないため、地上よりも気圧が低い状態です。この状態では、空気が外から押す力が小さくなるため、袋の中の空気が押す力に負けてしまいます。その結果、ポテチ袋の中の空気が押す力が大きくなり、袋がパンパンにふくらんだのです。


図2


03.低気圧で生じる身体的変化

気圧が低くなることで生じる変化はポテチ袋に限ったことではありません。

低気圧の時に頭が痛くなるのも、身体の中でポテチ袋と同じことが起きているんですね。

実は、頭の中の血管が気圧が低いことでふくらみ、神経を圧迫することで生じているといわれています。

気圧による変化はこのほかにもたくさんあります。これを機に調べてみると面白いかもしれませんね!

04.まとめ

今回のまとめは

・気圧=空気がものを押す力

・空気の量が少ない=気圧が低い

・山頂でポテチ袋がふくらむのは気圧が低く、押す力が小さくなったため

以上です!

ではでは~👋


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