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技術・知識があるのに食えないオタクの足りないもの

最近読んだ本で、「キャラ営業の極意」(ぱる出版)の本を読んだ、

この著者「べじこ」、10年ぐらいの友人ですが、イラストレータなんだが、根っからイラストレーターではない、イラストレーターというと、「絵師」とか言われ、子どものころからマンガや絵が好きでその延長でイラストレーターになったというケースが多いが、彼女は違う10年ほど前に

「絵が描きたいから、とりあえず書いてみた」

謎である?

謎の絵師、べじこ

構図とか背景とかそういったマンガやイラスト技術などはない、ある意味「へたくそ」の部類に入る。私も「大丈夫か?」と思ったほど、

「イラストだけで食っていくことはできないだろう」

彼女は自分の度量を観るために、「コミケに行き」「サークル参加」もする。画力もみるみる上がっていくのです。

まだ、まだと思っていたが、なぜか知らないが、何もしなくても大口の仕事が飛び込んでくる。ある意味、神がかっていて不思議で仕方がない?「なんで?そんな仕事くるねん!」と聞くと「わたしもしらん、なんかしらんが来るんやけどねぇ」とすっとぼけている。

もう!営業はしたくない!

べじこは「営業は、もういやだからしたくない」という、いろいろ聞くと「リクルートの元営業」という事を知る。

普通の人が解るように言うと、リクルート営業と言えば「営業のトップの中のトップ」トップガン、営業のマーベリックである。「営業撃墜王」と言っても過言ではない!リクルートは営業コンサルを排出するぐらいの別班に匹敵する、営業機関なのだ

40代以上のおじさんにわかりやすいたとえでいうと「ガンダムシリーズ」で例えやすいので例えると、ニュータイプ、ララースーンやフォームラサメやエルピー・プルを彷彿とする、「営業強化人間」である、

第一線でバリバリやっていると思いきや、営業戦線を離脱し、ひっそりと生きる「もう戦争や争いごとはしたくない」という「ククルスドアン」に似ているところがる。

そんな彼女は、何もしなくても強化人間の性か?人を寄せ付けてしまう。しかも、見返り的を求める、営業的な、ドスケベ的ないやらしさがないのだ、それ以来、ミステリアスな不思議ちゃんキャラの彼女に惹かれ、私はべじこの虜である

オタクは技術があるのに売れないわけ

イラストレーター「べじこ」は、ほかの絵師イラストレーターに比べると、技術や上手さは劣る。もっときれいにかわゆくかっこよくかける絵師が山ほどいるのに「食えてる人」は少ない、逆に蛭子能収先生は、ビートたけしに「お前の絵は下手だなぁ」と言われながら、アルツハイマーになってもイラストを描いているという。技術やうまさではないのだ。なぜだと考えたらそれは、キャラから生じる人柄なのだ。しかも人が寄ってくる。技術はほどほどでいいことがわかる

大成するオタクは、オタクになるな!

話は変わるが、先ほど、有名声優指導し排出する声優の先生とランチしていて、「声優ブームで生徒さんが増えたが、みんなアニメの推し声優を真似た声を意識しすぎる」声優はアニメだけでなくナレーション、アナウンスなど仕事の幅がひろい、簡単に言うと、推しバントが好きで、コピーバントをする形に似ている。
声の知識も「アニメ」しか見ていない生徒も多く、声の感情が乏しいという。ある意味、オタクならではの、「目標まっすぐ君思考」目標しか見えず、声を真似て頑張れば、声優になれるのではという能動的な感覚で他のものには見向きもしない、情報や経験値の偏りでしかない、オーディションに合格し大成する声優は、「アニメだけでなくいろいろな情報や体験や出会いを自分のものにしている」と話はなす。私は、声ブタではないが、納得しかない

オタクは一方向に愚直になりやすいことが裏目に出た一例でもある。
本人たちは、まじめで努力家なのだが「大成」しない。技術やまねでは、何とかなるものではないという証でもある

技術を磨くより、いろいろな人と会え

べじこ曰く
「私は、営業はしないが人にはあっている」

べじこは、一目で覚えてもらえるキャラと「人にあい、呑む(ビールが友達)」そこからべじこの人柄で話が来て!仕事をもらう!」という

オタクは、技術や知識を売りものにするな!

オタクは、技術や知識で勝負する傾向が強い、昔は、それでも物や知識が売れた「技術大国日本」とオタクの力で何とか日本は成長できたが、今はどうだろうか、pixivを観ても、文化圏の違う中華圏やアジア圏の絵師が日本人絵師を越えるようなイラストを描ける時代になった。生成AIの台頭で、だれでもイラストを描けるようになった。そんな時代に「技術とか知識」は何の役にも立たなくなったのだ

陰キャ仕事は、自分の感性で引き寄せる

イラストレーターやSE人と向き合わない仕事は、人と話すことが苦手な方も多いと思います。無理して話さなくてもいいです。あなたはただキャラを出して、同じ感性の人を引き寄せればいいのです。私もべじこに話しかけていません。べじこ曰く「面白そうな人がいる」というだけで私に話しかけてくれました。陰キャの人は話しかける人を大事にしてください。もしかしたらあなたの人生を変える出会いになります。

べじこの本は、オタクに読んでほしい、「オタクで変なやつなのに人が寄ってくる」そのためのキャラ立てであり、無駄な努力をせず、いろんな人とあい、相手から寄ってくる、個性が出るイラストレーター、絵師、アーティストとして活躍してほしい。日本ももっと面白くなるはずと夢見ています。



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