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両国国技館で観る相撲は音が違う

貴景勝が優勝した令和2年11月場所。このまま優勝かと思われた大関 貴景勝が小結 照ノ富士に千秋楽結びの一番で敗れて、そのまま両者が優勝決定戦でもう一戦交えるという熱い展開だった。

これを私は自宅からNHK大相撲中継で見ていた訳だが、やっぱり国技館で観たい。熱狂する観客たちに交じってドキドキハラハラしながら観たい。

しかし乳飲み子がいるので難しい。誰か代わりに行ってきてくれないかなーという思いをこの記事にぶつけることにした。


▼サウンドのライブ感が違う

大相撲中継だと、実況アナウンサーと解説者が間髪入れずに話し続けてる。もちろん、それはそれで面白い。だが、実際に観に行くと全く印象が変わる。ライブ感が満載なのだ。

実際の館内はというと、時間いっぱいになり行司の軍配が返ると、ザワザワしていた客席が途端にしーん、、、と静まり返る

そして立ち合いの瞬間に力士同士が体当たりをすると、バチーンと激しい音が響き渡り、その瞬間客席から「わぁっ」と大きな歓声が上がる。力士からは激しい息遣いや時に猛獣のような唸り声が聞こえて来る。観客らは応援する力士の四股名を叫んだり、必死に声援を送る。決着が付くと、拍手が鳴り響き、負けた方の力士を応援していたファンからはため息が漏れる。

相撲ファンでなかろうと、圧倒されるものがある。そしてまたザワザワと騒がしくなり、時間いっぱいで次の静寂を迎える。

このサウンドを是非体感してみて欲しいのである。ライブに行った時の高揚感に少し似たような感覚が味わえる。と個人的には思っている。

そしてこの静寂と喧騒、緊張と緩和の繰り返しを味わうには、やはりテレビ中継では叶わない。国技館に足を運んでこそなのだ。

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(この写真は記事とは全く関係ない、魁皇関の断髪式。あ、思い出すと泣きそう。)


▼今がチャンス

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実は今、相撲観戦に行くには千載一遇のチャンスである。もうここ何年も本場所が始まる前には全日程の前売券が完売しているが、コロナ禍ですっかり様相が変わった。

感染対策の一時的な措置として当日券廃止、電話予約廃止、ネット予約のみというチケット購入システムになっている。(1月場所もおそらく継続であろうと思う。)

メイン客層のお年寄りがネット予約ができないのか、はたまた密を避けている結果なのか、いずれにしてもチケットが大量に余っている。11月場所も千秋楽ですら当日までチケットが半分近く余っていた。こんなにチケットが取りやすいタイミングは滅多にない。少なくとも15年以上行っているが私は経験したことがない。


▼チケットが高そう問題

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相撲はどうしても敷居が高い。チケットが高い印象があるからだ。

しかし実際は、一番安い自由席だと普段は2,500円。今は感染対策で席数を減らしてる関係で、イス席Cが一番安くなっているため3,500円が最安値。

どうだろう、思ったより手が届きそうな価格帯ではないだろうか。

高いイメージがある理由は、”升席のチケットをお茶屋さんから買う”という至れり尽くせりコースのせい。

お茶屋さんに行くと、お席まで案内をしてくれて、お酒とお弁当と焼き鳥と甘味が付き、帰りには大量のお土産を持たされる。出方(でかた)さんと呼ばれる袴姿の係がつき、席に用意されている急須と湯呑みで淹れたてのお茶を出してくれる。何か欲しいものがあれば、お金を渡すと代わりに売店まで行き買ってきてくれる。この出方さんへはチップも支払わなければならない。

このまさに至れり尽くせりコースでチケットを手配しようものなら上に記載した一番安い席の10倍はしてしまう。しかしこれは、接待でもない限りは、自分で売店へ行く体力のある若者が軽い気持ちで取るような席では決してないのでご安心を。

「一度は行ってみたいなー。」と思ったことのある方、来年1月場所に一番安い席をネット予約して是非行ってみて欲しい。

相撲観戦についてはまだまだ伝えたい魅力が満載なので、グルメ編、国技館館内ツアー編へ続く。



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