せば

俳句の世界と無縁なところで句を詠んでいます。わたしの句はわたし自身でなければならない。…

せば

俳句の世界と無縁なところで句を詠んでいます。わたしの句はわたし自身でなければならない。Twitterよりnoteの句が最終形です。定型、無季、自由律俳句などで詠みます。自分の俳句の備忘録として。よろしくお願いします。南アジア、東南アジア料理好き。

記事一覧

背馬俳句 2024/1/16〜1/18

🔸1/16 1. 仰向けで睨み効かせし炬燵猫 2. サイレンの中初雪の降って来し 3. しぐるるや古墳の上の開く花 4. 冬の日の溜まりて光る茅渟の海 🔸1/17 1. 底冷えの地下で拾…

せば
5か月前
6

背馬俳句 2023/1/13〜1/15

🔸1/13 なし 🔸1/14 1. アスファルト色した冬の犬なりき 2. 受験生皆俯いてビルに入り 3. 落葉くるくる回り喜んでおる 4. 稜線の枯木や空を透かしおり 【日曜句会】 5…

せば
5か月前
4

背馬俳句 2024/1/10〜1/12

🔸1/10 1. 猿回しするは猿か人間か 2. 蝋梅や祖父の愛した歌手の逝く 3. 蝋梅に希望のひかりめく朝日 4. 山茶花の散りたる中に蕾あり 🔸1/11 1. 鍋焼きや寝巻きのままで…

せば
5か月前
5

2024/1/7〜1/9

🔹1/7 1. 人日やピカチュウ着ぐるみを着たる 2. 朝ひとりコーヒー淹れる寒の入り 3. 小寒の雨突然に降りにけり 4. 耳の奥の痒み取れずに寒に入る 5. 遠火事や淋しさに火を…

せば
5か月前
3

2024/1/4〜1/6

🔹1/4 1. 葉牡丹の渦や何にも湧いて来ず 🔹1/5 1. 伊勢海老を包みし仕事より帰る 2. ああ言えばこう言う記者と双六す 3. 伊勢海老を剥く独り言いいながら 4. 地下街に満…

せば
5か月前
5

2024/1/1〜1/3

🔹1/1 1. 冬の日のあたたかなりし交差点 2. 元日やいつものように珈琲を 3. 毛布膝に掛けていた頃の地震です 🔹1/2 1. 子どもらを連れて元町嫁が君 2. 北陸の無事を祈り…

せば
5か月前
5

2023年 自選三十句

新年明けましておめでとう御座います。 2024年となりました。 2023年は5月に新型コロナウィルスが、 5類に引き下げとなり、 それからはあっという間に、 元の生活が戻って…

せば
5か月前
8

背馬俳句 2023/12/29〜12/31

🔸12/29 1. 回転焼の通じぬ土地に来たりけり 2. その地位を御座候に奪われし 3. 年の暮悪意の塊をもらう 4. ノリという恐るべきもの御座候 🔸12/30 1. 行く年を振り返る…

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5か月前
4

背馬俳句 2023/12/26〜12/28

🔸12/26 1. ペチカをば壊されることなきロシア 2. この俺にどうする術もなき聖夜 3. 角膜のズキズキ痛む聖夜かな 4. 白鳥を数えし途中忘れたる 5. クリスマス壁越しに聞く…

せば
5か月前
6

背馬俳句 2023/12/23〜12/25

🔹12/23 1. 八階へ歩いて登る冬至かな 2. 太陽は隠せぬものよ冬木立 3. 冬至また来たりて人の動き出す 4. 冬至すら感じぬ場所で過ごしたる 🔹12/24 1. イブの日のマクド…

せば
5か月前
5

背馬俳句 2023/12/20〜12/22

🔸12/20 1. 駅に立つどこかで咳の聞こえたる 2. 冬の日の当たりし方へ並びたる 3. 咳をする人に関心無き車内 4. 歳末のずっと乱れておるダイヤ 🔸12/21 1. 冬日にわかに…

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6か月前
4

背馬俳句 2023/12/17〜12/19

🔸12/17 1. 冬帝の来たりて窓を揺らしけり 2. 冬将軍まずは目覚めのコーヒーを 【日曜句会】 3. 石蕗は誰も傷つけたく無かろう 4. 冬の星言葉を飲み込んで生きる 5. 冬帝は…

せば
6か月前
10

背馬俳句 2023/12/14〜12/16

🔸12/14 1. 冬の星見上げこの辛さは何だ 2. ヒトヒトリ気づかれず死す冬の星 3. 冬銀河見たいな国道一号線 4. 寝れないという夜のあり冬銀河 5. 冬星や私は何処で間違えた…

せば
6か月前
5

背馬俳句 2023/12/11〜12/13

🔸12/11 1. FMを付けて始まる冬の部屋 2. 小春日に服装間違えてしまう 🔸12/12 1. 膝掛けと老眼鏡を掛けるとは 2. 着ぶくれておるわたくしを愛すべし 3. 膝掛けを掛けて…

せば
6か月前
5

背馬俳句 2023/12/8〜12/10

🔸12/8 1. 着ぶくれの人が僕より痩せており 2. いつからかお洒落を忘れ着ぶくれし 3. 着ぶくれてなんと平和な町だろう 🔸12/9 1. ペットボトルぐしゃりと潰す漱石忌 2…

せば
6か月前
5

背馬俳句 2023/12/5〜12/7

🔸12/5 1. 冬の田といえども人の働けり 2. 冬田には雀集まるお昼時 3. 冬田一枚座布団のごとく地に 4. 冬田にて呟きしこと忘れたる 5. 幸せと呟いて食う冬夜かな 🔸12/…

せば
6か月前
4
背馬俳句 2024/1/16〜1/18

背馬俳句 2024/1/16〜1/18

🔸1/16

1. 仰向けで睨み効かせし炬燵猫
2. サイレンの中初雪の降って来し
3. しぐるるや古墳の上の開く花
4. 冬の日の溜まりて光る茅渟の海

🔸1/17

1. 底冷えの地下で拾いしクレカかな
2. 底冷えの街で踊るや酔っぱらい
【阪神淡路震災忌】
3. 底冷えの街に祈りは絶えぬもの
4. 冷えし顔も眼差し熱く空を見る
5. 国土揺れそれでも人は立ち上がる
6. 豚足を煮て過ぎ去

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背馬俳句 2023/1/13〜1/15

背馬俳句 2023/1/13〜1/15

🔸1/13

なし

🔸1/14

1. アスファルト色した冬の犬なりき
2. 受験生皆俯いてビルに入り
3. 落葉くるくる回り喜んでおる
4. 稜線の枯木や空を透かしおり
【日曜句会】
5. 迷いたる受験の子らを導きぬ
6. 煮凝りや昨日の夜の残りもの

🔸1/15

なし

自選
14日の1

数日前ではあるけど、
この頃は非常に仕事が忙しかった。
背馬拝

背馬俳句 2024/1/10〜1/12

背馬俳句 2024/1/10〜1/12

🔸1/10

1. 猿回しするは猿か人間か
2. 蝋梅や祖父の愛した歌手の逝く
3. 蝋梅に希望のひかりめく朝日
4. 山茶花の散りたる中に蕾あり

🔸1/11

1. 鍋焼きや寝巻きのままで食す朝
2. 冬凪のコートにボール跳ねし音

🔸1/12

1. 冬の月眺め落ち着かせておりぬ
2. 朝起きて煮凝りに火を点しけり

自選
10日の2、4

一月も後半戦になってしまった。
石川県の人々

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2024/1/7〜1/9

2024/1/7〜1/9

🔹1/7

1. 人日やピカチュウ着ぐるみを着たる
2. 朝ひとりコーヒー淹れる寒の入り
3. 小寒の雨突然に降りにけり
4. 耳の奥の痒み取れずに寒に入る
5. 遠火事や淋しさに火を点けたのか
6. 毛布いらぬ仮眠の間止まぬベル
7. 壁の向こうから雲湧きあがる冬雲

🔹1/8

1. 駅地下のマクドに成人式の群れ
2. 最果ての駅のようなる寒さかな
3. 梅一輪しずかに開くなゐのあと
4.

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2024/1/4〜1/6

2024/1/4〜1/6

🔹1/4

1. 葉牡丹の渦や何にも湧いて来ず

🔹1/5

1. 伊勢海老を包みし仕事より帰る
2. ああ言えばこう言う記者と双六す
3. 伊勢海老を剥く独り言いいながら
4. 地下街に満開に咲く梅なりき
5. 木枯しの中やさみしき猫の声

🔹1/6

なし

自選
4日の1
5日の3

宜しくお願いします。
葉牡丹って食べれそうですよね。
背馬拝

2024/1/1〜1/3

2024/1/1〜1/3

🔹1/1

1. 冬の日のあたたかなりし交差点
2. 元日やいつものように珈琲を
3. 毛布膝に掛けていた頃の地震です

🔹1/2

1. 子どもらを連れて元町嫁が君
2. 北陸の無事を祈りし二日かな
3. 二日いまわたしはなぜに生きておる
4. 焼芋を羨ましげに眺めたる
5. 根本から掘り起こされし冬木かな
6. 肉とパン貪っておる二日かな
7. 二日はや悪意満ちたるSNS

🔹1/3

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2023年 自選三十句

2023年 自選三十句

新年明けましておめでとう御座います。
2024年となりました。
2023年は5月に新型コロナウィルスが、
5類に引き下げとなり、
それからはあっという間に、
元の生活が戻ってきたと思います。
もうすでに、
あの時のことを忘れてしまっている。
そんな自分がいます。

そのような一年で、
私が詠んだ俳句から、
三十句を自選しました。

今回は、4か月ごとに十句を選びました。
1月〜4月、5月〜8月、9

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背馬俳句 2023/12/29〜12/31

背馬俳句 2023/12/29〜12/31

🔸12/29

1. 回転焼の通じぬ土地に来たりけり
2. その地位を御座候に奪われし
3. 年の暮悪意の塊をもらう
4. ノリという恐るべきもの御座候

🔸12/30

1. 行く年を振り返ることなく走れ
2. ゆつくりと珈琲を淹れ年惜しむ
3. 年惜しむ左フックは脇腹へ
4. 恐るべき枯木や恐るべき太さ
5. 年の瀬の不自由までも楽しめり
6. 眠るのも一苦労にて年暮るる
7. 歳末に殺さ

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背馬俳句 2023/12/26〜12/28

背馬俳句 2023/12/26〜12/28

🔸12/26

1. ペチカをば壊されることなきロシア
2. この俺にどうする術もなき聖夜
3. 角膜のズキズキ痛む聖夜かな
4. 白鳥を数えし途中忘れたる
5. クリスマス壁越しに聞く痴話喧嘩
6. 白息になりし言葉を求めたる
7. 冬夜いま踵にワセリンを塗りぬ
8. 晩飯にありつけぬまま包まる毛布
9. 腹減っておる冬星に手を伸ばし

🔸12/27

1. 寒月をゆつくり眺め帰るかな
2.

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背馬俳句 2023/12/23〜12/25

背馬俳句 2023/12/23〜12/25

🔹12/23

1. 八階へ歩いて登る冬至かな
2. 太陽は隠せぬものよ冬木立
3. 冬至また来たりて人の動き出す
4. 冬至すら感じぬ場所で過ごしたる

🔹12/24

1. イブの日のマクドナルドで潰す暇
2. イブの日の裏垢女子よ消えてくれ
3. 神道と仏教混ざるクリスマス
4. 山茶花や人の世界に似ておりぬ
【日曜句会】
5. パセリ美し寒風に色褪せし街
6. 若かりし父の帰宅やクリス

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背馬俳句 2023/12/20〜12/22

背馬俳句 2023/12/20〜12/22

🔸12/20

1. 駅に立つどこかで咳の聞こえたる
2. 冬の日の当たりし方へ並びたる
3. 咳をする人に関心無き車内
4. 歳末のずっと乱れておるダイヤ

🔸12/21

1. 冬日にわかに曇り足を早めけり
2. 年々と寂しくなりぬ社会鍋
3. おでん食う老若男女店に居り

🔸12/22

1. 人間が作った世界いま冬至
2. カピパラの顔に癒されたき冬至
3. 気がつけばみんな俺より若

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背馬俳句 2023/12/17〜12/19

背馬俳句 2023/12/17〜12/19

🔸12/17
1. 冬帝の来たりて窓を揺らしけり
2. 冬将軍まずは目覚めのコーヒーを
【日曜句会】
3. 石蕗は誰も傷つけたく無かろう
4. 冬の星言葉を飲み込んで生きる
5. 冬帝は承認欲求オバケかな

🔸12/18

1. コート着て走って転けてしまう朝

🔸12/19

1. 冬の朝煙草を吸ってするゲーム
2. タラちゃんのモデルは鱈で合うてるか
3. 塵積もる造花なりけり冬真昼
4

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背馬俳句 2023/12/14〜12/16

背馬俳句 2023/12/14〜12/16

🔸12/14

1. 冬の星見上げこの辛さは何だ
2. ヒトヒトリ気づかれず死す冬の星
3. 冬銀河見たいな国道一号線
4. 寝れないという夜のあり冬銀河
5. 冬星や私は何処で間違えた
6. 大根を抜きドバドバとなにか出る
7. 義士の日の空痛かりき夜勤明け
8. 冬空に曲がりくねった雲の道

🔸12/15

1. 夢に鮫出てきて夢占いせり
2. ひと知れず背後を鮫に取られしや
3. テント

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背馬俳句 2023/12/11〜12/13

背馬俳句 2023/12/11〜12/13

🔸12/11

1. FMを付けて始まる冬の部屋
2. 小春日に服装間違えてしまう

🔸12/12

1. 膝掛けと老眼鏡を掛けるとは
2. 着ぶくれておるわたくしを愛すべし
3. 膝掛けを掛けて読書のなお続く
4. 冬日まぶしく夜勤明けの地下街
5. 着ぶくれているのが本当の俺だ

🔸12/13

なし

自選
11日の2
12日の5

宜しくお願いします。
背馬拝

背馬俳句 2023/12/8〜12/10

背馬俳句 2023/12/8〜12/10

🔸12/8

1. 着ぶくれの人が僕より痩せており
2. いつからかお洒落を忘れ着ぶくれし
3. 着ぶくれてなんと平和な町だろう

🔸12/9

1. ペットボトルぐしゃりと潰す漱石忌
2. 見下しておるのは皇帝ダリアかな
3. 牡蠣を剥く間も愚痴を放つ口

🔸12/10

1. 造花かと触れてはポインセチアかな
2. ポインセチア並ぶよマクドナルドにも
【日曜句会】
3. 着ぶくれのカップ

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背馬俳句 2023/12/5〜12/7

背馬俳句 2023/12/5〜12/7

🔸12/5

1. 冬の田といえども人の働けり
2. 冬田には雀集まるお昼時
3. 冬田一枚座布団のごとく地に
4. 冬田にて呟きしこと忘れたる
5. 幸せと呟いて食う冬夜かな

🔸12/6

1. 暁のナイフで乾鮭を削ぎし

🔸12/7

1. 大雪と知る明け方のマックにて
2. 新巻きをちびりちびりと削いでゆく
3. 大雪や左も右も大嫌い
4. 言い掛かり受けて世間は大雪に
5. 大雪の

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